小野上温泉 きくむら

かねてから立ち寄り入浴を試みてはいましたがタイミングが合わず未湯だった温泉旅館です。念願かなってようやく立ち寄りすることができました。外来可能時間は13-15時と狭き門状態です。浴室は2つあって利用客ごとの貸切での入浴になります。違いは内湯浴槽の広さですが当日は室内が明るい浴室を選択しました。

浴槽は扇形で3人サイズ。石とタイルを組み合わせた造りです。湯面上には保温用のマットが二枚浮かべてあり入浴時にはマットを外して利用します。岩湯口から3-4リットル程度の湯投入あり。熱め湯と適温湯が交互に投入されていました。また湯口にて弱卵臭を感じます。湯温は湯口で46.9℃、浴槽で40.8℃です。浴槽湯は無色透明、弱温泉臭、揮発臭、ニュルニュルとした浴感が気持ちいいです。オーバーフローは湯船縁より確認できました。

また、塩ビ配管が組まれていて内湯から露天風呂への流れ込があるようです。訪問時にはまだお湯の流入が始まったばかりで、露天風呂には一割ほども溜まっていない状態でした。
(三昧・2022年3月)


「きくむら」は群馬県の静かな温泉地「小野上温泉」にある小さなお宿です。かれこれ10年ほど以前に温泉系のブログだったか掲示板で立ち寄り入浴ができることを知り、過去数回訪問してみましたがその度に断られ続け「やっぱり日帰り入浴はダメなのかなぁ」と思っていました。実は入浴開始が午後13時からで、それを知らずにいつも午前中に訪問していただけのことでした。

というわけで今回は13時になったと同時にお邪魔。玄関を入ると感じのいい女性が快く迎え入れてくださいました。清掃の行き届いた清潔感ある館内には二つの浴室があり「どちらでもお好きな方を貸し切りで使ってください」とのことで両方見せていただきました。訪問時の外光の加減でより明るく見えた左側を利用させていただくことに。

脱衣所を抜けると先ずは内湯です。貸し切り利用させていただくのが申し訳ないような広さがあり、館内同様に清掃が行き届き清潔感があります。使い勝手のいいシャワーにシャンプー・コンディショナー・ボディソープも置かれています。

浴室には3人サイズの浴槽がひとつあり、湯口よりフンワリと優しいタマゴ臭香る小野上の湯を静かに掛け流していました。投入湯を確認すると熱くなったりぬるくなったりしているので、加熱と非加熱を交互に投入しているのかなぁと思いました。ヌルツルとした肌触りの心地よい適温の無色透明湯は糸状や粒状の白湯花の漂うもので、浴槽サイズからすると大量投入ではありませんが利用者が限定されるので鮮度面では申し分なく、訪問時は湯溜め後の一番湯でとても心地よい湯浴みを楽しませていただきました。

続く露天風呂はちょっとした隙間に小さな1人サイズ浴槽がひとつありましたが、訪問時はまだ湯溜め中で利用はできませんでした。湯は内湯からの流れ込みを再利用していて、満湯になれば「ぬるめの湯」を楽しめそうでした。

今回初めて利用させていただいた「きくむら」ですが、同じ源泉を利用している日帰り温泉施設は塩素がやや強めでデリケートなお湯の良さが消えてしまい勿体ないなぁと思っていたところ、ようやく本来の源泉の良さをじっくり満喫することができた気がしました。
(まぐぞー・2022年3月)

▼小野上温泉きくむら外観

▼清潔感ある館内

▼今回利用した浴室

▼湯口の動画もどうぞ

▼露天風呂は湯溜め中

▼露天風呂は内湯の溢れだし

▼使い勝手のいいシャワー

小野上温泉 きくむら データ

群馬県渋川市村上328-1
Googleマップでみる
0279-59-2711
13時頃~?(流動的と思うので訪問前に問い合わせが無難)
500円
訪問:2022年3月

小野上温泉 幸の湯 / ナトリウム-塩化物泉
※温泉の禁忌症・適応症及び入浴上の注意決定書のみ掲示