高湯温泉 吾妻屋(宿泊)

投稿日:2021年6月12日 更新日:

高湯温泉にある秘湯会の温泉旅館です。吾妻屋は立ち寄り入浴の営業はしていない為、前々より気になっていました。今回宿泊の機会に恵まれて電話問い合わせをしてみると希望日に空室があったのでそのまま予約完了となりました。

宿泊当日、チェックインは14時から可能で到着したのは14時半過ぎでした。入館手続きの際、女将さんから貸切利用できる内湯の家族湯が無料で一回入浴できるという説明を受けてそのまま予約。事前予約はできず到着順に希望する時間帯の予約ができます。我が家は15時からを予約しました。また、夕食と朝食の開始時間も入館時に決めます。

部屋へは女将さんの息子さんに案内していただきました。部屋へ向かいつつ途中にある飲料コーナー・内湯浴室・露天風呂と外風呂への行き方などの説明を受けます。

部屋は二階の11号室で角部屋。清潔感ある10畳和室+板の間テーブルスペース付きです。テレビ・金庫・空気清浄機・エアコン・電気ポット・トイレ・洗面所・Wi-Fiなど揃っています。部屋に冷蔵庫は無く共用の冷蔵庫を利用します。ありがたいことに吾妻屋では飲み物の持ち込みができました。

ビールなどの飲料販売もありました。主要各メーカーのビールとソフトドリンクが業務用の冷蔵ショーケースに並んでいます。それを自由に取り購入できます。支払いはチェックアウト時に申告清算する仕組みでビールは350缶で300円、ソフトドリンク類は200円でした。

食事は朝夕共に食事処でいただきます。食事処はほぼ個室状態に仕切られていました。食事は程よい量でどれも美味しくいただきました。

高湯温泉吾妻屋の浴室は貸切内湯・男女別内湯・貸切露天風呂三つ・男女別露天風呂と数種類あります。

最初に向かったのはチェックイン時に予約した貸切内湯です。利用できる時間は40分間でした。明るく清潔な印象を受ける脱衣場にはT字シェーバー・シャワーキャップ・くしの備え付けがありました。

11月の終わりとなると標高の高い高湯温泉周辺は降雪もあり寒々としています。浴室内は冬季恒例の湯気で白い状況です。ガラス窓を開け換気により解消を試みますが、なかなかうまくいかず残念。湯気のない浴室の写真を撮りたい人は寒い時期は避けた方がいいですね。

浴室床は木製簀の子が敷かれています。洗い場シャワーは二か所、シャンプー類はすべて秘湯を守る会オリジナルのものです。浴槽は5人サイズの石造り。湯面上に突き出た巨岩が目を惹きます。湯口からの源泉投入は約60L/minほどで十分あります。湯口温度で42.2℃、浴槽では41.0℃の実測数値です。弱酸味を感じますがpH=2.6の数値にしたら弱く感じました。湯色は薄く青白濁り、スベスベとした感じ、少しツンとくる硫化水素臭がします。湯の状態が良好に掛け流されていてとても満足でき40分という時間はあっという間に過ぎてしまいます。入浴終了後は忘れものと鍵を帳場へ返却するのをお忘れなく。

貸切内湯の隣並びには男女別内湯があります。館内にあるお風呂の中ではこの男女別内湯のみが夜通し利用できるようです。ほかの浴室は深夜帯の利用はできません。浴室は先述の貸切内湯に似ていて、そちらよりもだいぶ使い込んだ感が出ています。推測ですが貸切浴室の方は後から造ったのかも知れません。

浴室床は木製簀の子、浴槽は6-7人ほどの広さで石造り。変形四角形をしており、浴槽縁の二か所に巨岩を配置しています。切り出した木柱のような湯口でここから約60L/minほど勢いよく浴槽内へお湯が注がれています。浴槽湯は薄い青白濁り、硫化水素臭がするものです。湯温は貸切湯より少し熱めの約42℃ほどでした。浴槽縁からオーバーフローする完全掛け流し。男女別浴室は滞在中二度ほど利用しました。

男女別浴室前の引き戸から外用サンダルに履き替えて、外へと続く通路を進んで行くと三角屋根の木造湯小屋「風雅」に到着します。3つの引き戸があり、それぞれが貸切露天風呂になっていて「雪」「月」「花」と名付けられています。これらの貸切露天風呂は予約不要で空いていれば内鍵をかけて自由に利用できます。玄関前にサンダルがあれば他のお客さんが利用中ということです。

3つの貸切風呂の違いは浴槽サイズと空間の全体的な広さです。向かって右側の「花」は、一番こぢまりしています。2名ほどの浴槽に惜しげもなく源泉が投入され、熱めの大量かけ流しとなっています。3つの貸切風呂の中ではここが一番鮮度良好でした。

真ん中の「月」は3人サイズ、「花」と同様にやや熱めの湯が掛け流されています。一番左側の「雪」が4人サイズで、全体的な空間が広く一番解放感があり他よりもぬるめ(適温)に設定されていました。

「雪」「月」「花」の各浴槽はそそれぞれ木筒湯口より約60L/minほどの湯が大量投入されています。浴槽サイズでこの投入量は十分過ぎます。訪問時期は降雪がある初冬だったので、もしかすると外気の影響で夏場はもう少し投入量は減らすのかもしれません。

貸切露天風呂の他に男女別露天風呂「山翠」もあります。館内から屋外に出て細い登り道を歩き進むと約3分で到着します。道左側に見えてくるゆるやかな三角屋根の建物がそれです。男女浴室入口の中間部分には湯上り後の待ち合わせに利用できそうなちょっとしたテーブルと椅子が置かれた小部屋もありました。

浴室入口に入ると脱衣所になっています。外は寒いのでササッと脱衣して風呂へ。屋根等の無い完全な露天風呂と言えます。男女露天風呂を隔てる仕切りと露天風呂へのアプローチ道からの視界を防ぐ木塀だけは設置されています。10数人ほどの広さがある野天岩風呂で風情もあって雰囲気良しです。

湯舟をなみなみと満たしているお湯は薄青白く濁っています。半分に切った丸太をくり抜き加工したような湯口より熱い源泉がたっぷりと投入されていました。なのでその周辺は熱めになっていて館内の他に浴槽では味わえない高い温度になっているほどです。

後で聞くと冬季の露天風呂ということで投入湯は熱めの源泉を入れているとのことでした。館内掲示の分析書の源泉名は「湯花沢3番」ですが、季節に応じて複数ある源泉をブレンドして宿の各浴槽に適した温度に調整して利用しているそうです。湯舟縁からはたっぷりとオーバーフローが確認できる掛け流しです。
(三昧・2020年11月宿泊)


 

三昧レポに詳しく書かれているので、私は女性浴室を少しだけ追記します。

まずは男女別内湯浴室です。先に入った貸し切り内湯浴室のすぐ隣にあるのが女性用浴室です。全体的に貸し切り風呂と似たような造りで、5人サイズ浴槽がひとつあり目にも美しい白濁湯がやや熱め寄りの適温でたっぷりと掛け流されています。スベスベとした肌触りのする湯は浴槽底に白いパウダー状白湯花が沈殿し、歩くたびにモアモアと舞い上がります。吾妻屋は露天風呂の鮮度抜群湯も素晴らしいですが、この内湯も負けず劣らずでたっぷりと湯浴みを満喫できました。

次に敷地の一番高台に位置する男女露天風呂です。女性露天風呂は周囲を雑木林に囲まれた開放的な岩風呂に、目にも鮮やかな白濁湯が掛け流され、なんとも爽快な湯浴みが楽しめました。お湯は吾妻屋の風呂の中では一番熱め設定で、鮮度の良さもありなんとも心地よい湯です。朝に利用したのですが周囲の雑木林に小鳥の群れが飛び交い、爽快感と癒され感は格別でした。

たくさんの浴槽を持つ吾妻屋ですが、単なる一辺倒の湯使いではなく「その浴槽を主に使うのは誰か?」という観点から浴槽ごと繊細な変化をつけているところに湯守さんのプロ魂を感じました。
(まぐぞー・2020年11月)

▼高湯温泉 吾妻屋 外観

▼フロントまわり

▼宿泊した部屋

▼タオル・浴衣

▼窓からの眺め

▼飲料の販売はこちら

▼食事は個室のこちらで

▼夕食

▼蒟蒻です

▼食後のデザート

▼朝食

▼男女別内湯と貸切内湯のある温泉棟です

▼自由に使える浴衣とバスタオルがあります

▼喫煙室・露天風呂への出入口もコチラです

▼温泉棟の一番奥は湯花の乾燥室です

高湯温泉 吾妻屋 内湯貸切風呂

【利用可能時間】一回40分(2回連続での使用は不可)

▼貸切内湯脱衣所

▼T字シェーバー・シャワーキャップ・くし

▼貸切内湯

▼湯口

▼浸かった様子

▼動画もどうぞ

 

高湯温泉 吾妻屋 男女別内湯浴室

【利用可能時間】24時間

▼男性内湯 貸切内湯ととても似ています

▼湯口です

▼女性内湯

▼パウダー状白湯花が舞います

 

高湯温泉 吾妻屋 3つの貸し切り露天風呂「風雅」

【利用可能時間】夜明け~22時

▼貸切露天風呂は三つ

▼貸切露天風呂「花」

▼こぢんまり浴槽がいい感じです

▼浸かった様子

▼動画もどうぞ

▼貸切露天風呂「月」

▼貸切露天風呂「雪」

▼浴槽

▼湯口

▼少しばかりの「さし水」もあります

▼浸かった様子

▼三つの貸切露天風呂の前にある休憩場

高湯温泉 吾妻屋 男女別露天風呂「山翠」

【利用可能時間】夜明け~日没

▼けっこうキツめの坂道を進みます

▼途中には休憩スペースもありました(雪で使えず)

▼男女別露天風呂湯小屋

▼休憩スペースもあります

▼男性露天風呂

▼湯口

▼浸かった様子

▼別の角度から

▼女性露天風呂

▼湯口

▼動画もどうぞ

高湯温泉 吾妻屋 データ

福島県福島市町庭坂字高湯33
Googleマップでみる
024-591-1121
宿泊しました:2020年11月一泊二食15000円
立ち寄り不可
訪問:2021年11月(泊)

高湯温泉 吾妻屋 温泉分析

湯花沢3番 酸性-含硫黄-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩泉(硫化水素型) 49.1℃ pH=2.6 溶存物質計=1.115g H=2.3mg Na=56.0 K=23.6 Mg=25.0 Ca=91.9 Al=31.9 Mn=1.3 Fe2=0.7 F=1.6 Cl=54.6 S2O3=0.3 HSO4=48.0 SO4=621.8 H2SiO3=185.7 HBO2=9.5 H2SO4=0.3 CO2=423.8 H2S=81.1 (H26.5.30)

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