三斗小屋温泉 大黒屋・2013年(宿泊)

那須岳登山の際に宿泊した温泉山小屋。山小屋といっても、相部屋では無く全室個室。浴室にはしっかりと温泉が利用されています。早朝から登山口を進み14時前には山小屋到着です。部屋は二階の6畳部屋、網戸が無いので窓は常に全開です。なのでいろんな虫が乱入してくるので苦手な方にはキツと思います。因みにお客さんは虻・蜂・蝿・蟻・蜘蛛・不思議な甲虫などです。

夕食は17時からとなり、各部屋にお膳を運んでいただけます。内容は山小屋なので決して豪華では無いが、お腹いっぱい美味しく頂ける。朝食は6時半ですが、早立ちの方は朝食弁当にもしていただけるようです。済んだ食事はお膳ごと廊下通路に出しておくシステムです。また自家発電の為、夜間消灯は21時。その後の照明は各自のヘッドライト等を使用することになります。

お風呂は「木風呂」と「岩風呂」の種類の異なる浴室が二つあります。一時間ごとに男女入替え制になるので、どちらの浴室にも入浴可能。「男性」「女性」の札の入替えはキチンと従業員が実施しているのでそれに従います。入浴時間は14時~21時まで、その後は湯抜き清掃して、翌朝は6時から入浴可能となります。

まずは「岩風呂」から入浴となりました。2-3人サイズのモルタル浴槽で、「岩風呂」という名称は浴室端にある岩からの由来なのかも知れない。浴室窓が全開になっていて風通しよく気持ちがいい。塩ビ管湯口からはゴボゴボとの音と共に湯が噴出している。源泉と思われる41℃の湯をおよそ20L/minは吐き出している。全量を湯船縁のオバーフロー箇所より溢れ出している。排水溝までの湯の通り道は土類系の析出物で変色。湯は無色透明、弱とろみ感で41℃ほどの適温での湯浴みとなる。登山後の肌にはこのぬるめ湯が心地がよい。なによりもチェックイン一番乗りで新鮮な一番風呂の楽しみ、これは最高です。

一時間おきで男女交替ですが、「木風呂」にも当然浸かってみました。木造浴室に木造浴槽、「木風呂」と名乗るのがよく解ります。長方形浴槽を仕切りで二つに区切り、片方の浴槽のみに湯の投入があります。二本の竹筒湯口からそれぞれ50.3℃、40.1℃の湯が浴槽へ落とし込まれます。「木風呂」においては1号泉と3号泉の混合利用となっています。「岩風呂」とは異なり44-45℃に浴槽湯温が設定されてるので、長湯でまったりという訳にはいきません。無色透明、弱く温泉臭の香る湯は短時間で出たり浸かったりして入浴させて頂きました。身体を沈めた分だけキッチリと浴槽から溢れ出す掛け流しです。気付いてみると14時から20時までの毎時間、間髪入れずに浴室へ通っていました。那須岳登山の際には次回も利用してみたい山小屋です。
(三昧・2013年7月宿泊)


那須連山の山中で、二軒の山小屋が寄り添い建つ三斗小屋温泉です。かれこれ10年程前に煙草屋旅館を利用した事があるので、今回は大黒屋にしてみました。三斗小屋温泉への登山ルートは幾つかありますが、いずれも歩いてゆくしかありません。どのルートを選ぶにしても、地図・コンパス・レインスーツ・登山靴など山に入る必要最低限の装備と、自身の体力の見極めも必須ですヨ。

今回宿泊でお世話になった大黒屋は、木造の鄙び風情溢れる山小屋で、昔ながらの本館と比較的新しい別館で構成され、各棟は渡り廊下で繋がっています。

通された部屋は本館二階の六畳間です。昔の湯治宿を思わせる畳敷きの風情ある部屋は完全個室制で、窓の外には深い樹木が広がっています。置かれた布団はフカフカに干され、部屋の清掃も行き届き、気持ちよく利用できました。館内の共同トイレは板張りの清潔な水洗だったのには驚きました。夕食はお膳に乗って部屋まで運ばれてきます。山小屋として考えると朝夕共に満足のゆく内容で、山歩き後の腹ペコの身には全てが美味しく、アッという間に完食してしまいました。

肝心の温泉は趣の違う浴室が二箇所あり、一時間ごとに男女入替えとなります。先ずは大浴室ですが、こちらはガラス窓が広くとられた開放感ある木造浴室で、二つに仕切られた長方形浴槽がひとつあります。仕切りそれぞれ4人づつ、計8人程が入られる広さです。浴槽には湯口が二つあり、ひとつが「熱め源泉」をドボドボと、もうひとつが「ぬるめ源泉」をチョロチョロ投入しています。浴槽湯は熱めの無色透明、優しく甘い石膏臭香るもので、スベキシとした肌触りがあり、鮮度良好の掛け流しとなっています。なによりこの浴室は窓の外に広がる那須の緑が美しく、昼・夕・朝と、刻々と変わる深山の表情を楽しむ事ができました。

お次は小浴室ですが、素朴な共同浴場を思わせる浴室に、2~3人サイズのこぢんまりとした浴槽がひとつあります。ぬるめの湯がドバドバと投入され、ザバザバと溢れ出しています。鮮度良好の無色透明湯は、甘いような石膏臭に加え弱い土類感もあり、まとわりつくような浴感があります。大浴室の熱い湯とは別源泉で、湯としてはコチラの方がマニアウケが良さそうです。なにしろ「ぬる湯」が心地よく、山歩きで疲れた体をじんわり癒してもらいました。

今回初めて利用した大黒屋ですが、鄙びた湯治風情の部屋、清潔な館内、鮮度良好の湯、その全てが好印象で大変気に入りました。人が多くざわついた印象が残った煙草屋と比べ、しっとり落ち着いた雰囲気の大黒屋、個人的にはコチラの方が断然好みかな。
(まぐぞー・2013年7月宿泊)

▼峠の茶屋登山口→朝日岳→三本槍岳→隠居倉→三斗小屋温泉のルートを歩きました

▼盛夏の那須連山は花があちこちに咲いています

▼三斗小屋温泉近くにある源泉地

▼大黒屋に到着です

▼館内

▼宿泊した部屋

▼夕食

▼朝食(卵は温泉卵です)

▼大浴室

▼浴槽から

▼小浴室

▼浴槽

▼翌日は茶臼岳を散策して下山しました

三斗小屋温泉 大黒屋・2016年(宿泊)
昨年のGWに引き続き今年も宿泊した大黒屋です。今回でいつの間にか3度目の宿泊になります。三斗小屋温泉・大黒屋は今さらですが歩いていくしか出来ない温泉山小屋です。ここへ向かうには登山に適した服装と地図、それなりの登山装備が必要です。登山口から...
三斗小屋温泉 大黒屋・2015年(宿泊)
数年前にも訪れている大黒屋。今回は山と温泉の半分ずつを目当てにして出かけてみました。5月のGW時期の訪問で、まだまだ登山道と周辺には残雪がところどころあります。夏ではなんてことない場所が、道を確認しずらい箇所も多々あり道迷いには注意が必要で...

山地図アプリと紙地図

山の温泉に行くのに必要な登山マップは「YAMAP」や「ヤマレコ」で無料ダウンロードできます。無料でひと月にダウンロードできる地図数は限られますが、頻繁に行かなければ十分だと思います。地図アプリの他に、もしスマホが使えなくなった時のために紙の地図も携帯されると安心です。

 
[PR]

 

三斗小屋温泉 大黒屋 データ

栃木県那須塩原市三斗小屋温泉
Google Map
090-1045-4933
立ち寄り不可
冬期休業
宿泊しました:13年8月一泊二食9100円
訪問:2013年7月(泊)

三斗小屋温泉 大黒屋 温泉分析

(木風呂)三斗小屋1号 単純温泉 50.9℃ pH=6.8 溶存物質計=666mg Na=44.4mg K=8.5 Ca=58.9 Mg=15.3 Mn=0.8 Fe2=0.1 Cl=3.4 SO4=261.8 HCO3=86.4 H2SiO3=186.1 HBO2=0.3 CO2=23.0 (H21.10.1) ※温泉利用状況=全ての項目において該当無し

(岩風呂)三斗小屋3号 単純温泉 41.1℃ pH=6.6 溶存物質計=516mg Na=26.6mg K=6.4 Ca=46.4 Mg=12.6 Cl=3.0 SO4=212.9 HCO3=34.5 H2SiO3=172.8 HBO2=0.2 CO2=14.6 (H21.10.1) ※温泉利用状況=全ての項目において該当無し