角間温泉 越後屋(宿泊)

角間温泉 越後屋 2014年11月宿泊

以前、立ち寄りにて訪れているお宿。その時の良い印象が残っていたので、今回は宿泊してみました。訪問してみると切り盛りしている女将さんは、丁度夕方にさしかかる時間帯でバタバタと忙しそうです。そんな中、部屋まで案内いただきお茶も入れて頂きながらの宿帳記入。宿泊部屋は二間続きの昔ながらの和室です。居間感覚の8畳炬燵部屋と、お約束の夕食中に布団が敷かれているパターンであろう7畳寝室の二部屋が今晩の部屋です。

食事は別部室にていただきます。夕食は18時、18時半、19時からのいづれかを選択します。朝食は翌朝8時ということでしたが、早出の方は早め朝食も可能のようです。おおよその料理は既に並んでますが、ご飯をお願いすると熱々のごはんとお吸い物、そしてジャガイモグラタンが運ばれました。このグラタン、家庭的ですがとても美味しかったです。料理内容は宿泊料金からしてボリュームたっぷりなご馳走です。詳細は画像をご覧下さい。ご飯がお櫃に2人で約三合ほどはありましたが、なんとか満腹ながらも完食しました、ふう~。

浴室と温泉についての感想は以前の立ち寄り時とほぼ同じです。チェックインからチェックアウトまで、宿風呂には合計5回ほど浸かりました。やはり全浴室が貸切利用なので気ままな湯浴みができるのがいいです。また、宿泊者は角間温泉にある三箇所の共同浴場にも、鍵を借りて無料入浴ができます。旅館と共同浴場では利用源泉も異なるので、それぞれの湯巡りも楽しいものです。

角間温泉は近隣の賑やかな渋温泉とは異なり、ひっそりと佇んだ小さくて静かな温泉街です。週末、ゆっくりと温泉地で良質湯を堪能したい方にはお薦めできる所です。
(三昧・2014年11月宿泊)


数年前の立ち寄り時に印象の良かった越後屋旅館に宿泊してみました。数年ぶりに訪問してみると、静かな角間温泉の雰囲気は以前のまま。越後屋旅館の風情ある佇まいも以前のまま。まるで時が止まっているかのような・・昭和の時代にタイムスリップしたような不思議な懐かしさを感じます。

女将さんに案内された部屋は、風呂場の前の廊下を通り、階段を上った建物の奥にある中二階部分の二間で、おそらくは風呂場に一番近い部屋と思われます。電話予約時に二つの料金設定があり、金額の差は食事内容ではなく部屋の違いと説明を受けました。我家の場合、滞在中は風呂に行っている事が多いので安い方で予約です。二間続きの部屋は、窓からの眺めはほとんどありませんが、全体がレトロな和風で雰囲気良く、妙に落ち着きます。寒い時期の訪問でしたが、石油ヒーターとコタツが置かれ寒くなる事はありませんでした。トイレは共同ですが、中二階には我家の宿泊した部屋と専用のトイレだけがあり、他の宿泊客が使う事はまずなく、ほとんど「トイレ付の部屋」といった感覚です。

お楽しみの温泉は、以前同様に三箇所ある浴室をそれぞれ貸し切り利用します。浴室は以前のままで、お湯もほとんど変わりなしの掛け流しを楽しめました。今回、一番気に入ったのは、真ん中の大風呂でしょうか。3~4回入ったかな?お湯に関しては前回の感想をご覧ください。

食事は玄関近くの襖で仕切られた個室でいただきます。料金からするとじゅうぶんな量があり、地域の食材がふんだんに使用されています。特に美味しかったのは柔らかな虹鱒、山芋の胡桃あえ、そして熱々のポテトグラタン。近隣牧場の豚肉を使った陶板焼きも美味しかったなぁー。

今回宿泊利用した越後屋旅館ですが、角間温泉同様にゆっくりとした時間が流れ、たった一泊でしたが疲れた心が髄分癒されました。いまとなっては、こういう「本当に癒される宿」も少なくなった気がします。またぜひ宿泊で訪問したいとこです。
(まぐぞー・2014年11月宿泊)

▼玄関まわり

▼タイル細工が粋な館内の階段

▼宿泊した部屋

▼二間続きです

▼夕食

▼朝食

▼大浴場

▼湯口

▼析出物がサンゴのようになっています

▼タイル細工

▼美しいです

▼窓からの眺め

▼檜風呂

▼寝湯

▼浴槽

▼カエル湯口

▼浴室エリアの共有スペース

▼まだ現役?

▼宿泊すると共同浴場の鍵も借りれます

角間温泉 越後屋 2006年10月

角間温泉の共同浴場巡りをしている途中、レトロな三階建て建物に惹かれてそのまま立寄る。お宿には三箇所も浴室があり、なんとその全てが貸切利用出来るのです。宿泊者は当然ながら、立寄りでも同様です。浴槽は大浴場・桧浴槽・家族湯の三種類となっています。

家族湯は明るい浴室に二人サイズのタイル浴槽があります。家族で利用するには十分な大きさです。湯口の塩ビ管の上にあるカエルの置物には妙に興味を引かれます。湯口より52℃の湯を5L/min投入、浴槽45℃と熱め調整。キレイに澄んでいる無色透明の湯はほのかな温泉臭、とろみがあり皮膚にまったり感を感じさせる湯であります。明るい浴室といい、清潔な浴槽、湯もよく気に入ってしましました。

洋風な雰囲気が漂う大浴場、お宿の建物外観からはこんな感じの浴室があったとは少しも想像できません。大浴場と言うが4-5人サイズの広さの浴槽で、こちらも家族単位での貸切利用が可能となっています。ここの湯口も家族風呂同様に気になります。湯口の女性が手にしている瓶から、きれいな無色透明のお湯が浴槽へ注がれています。その瓶には温泉成分の析出がたっぷりと付着。時折ゴボゴボと音を立てながら湯を吐き出しています。心地よい温泉臭、とろみ感ありのまったりタイプの湯です。

最後は桧浴槽、ここも貸切利用が可能です。1×1.5mサイズの桧造りの浴槽は2人ほどが入れるものです。やはり木の浴槽はいいなあ、体をドップリと沈めて湯を堪能してしまいました。湯は先の浴槽と同一のもので、45℃の熱めの湯が楽しめます。壁より突き出た塩ビパイプより48℃の湯を浴槽へ。やはり無色透明、やわらかな温泉臭が満足できるお湯。
(三昧・2006年10月)


静かな角間温泉に溶け込むように佇む、風情ある木造建築が印象的な温泉旅館です。立寄りの可否は不明でしたが、訪問してみると快く迎え入れてくださいました。館内には、こぢんまりとした庭に面して細長く続く廊下沿いに、趣の違う三つの浴室が並びます。各浴室は嬉しい事に何れも貸切利用が可能です。

まずはカエルの置物とレトロなタイル浴槽が印象的な小浴室(家族湯)へ。こぢんまりとした浴室には2人サイズの四角いタイル浴槽がひとつ。浴槽内が椅子のようになっていて腰掛入浴ができます。湯口より、熱めの湯が投入され、浴槽内でやや熱めの無色透明、弱トロミと仄かな温泉臭、そしてごくごく僅かな塩気を感じます。お湯の良さは勿論ですが、なんとも不思議なレトロ感に癒されました。

続いて5人程が浸かれる扇形浴槽の大浴場へ。洗い場も比較的スペースがあり、ここが貸切とは何とも申し訳ない気がします。先程と同様に様々なタイルをセンスよく配したレトロムードのある浴室で、女性の持つ瓶から、まるで間欠泉のように湯が投入されています。浴槽サイズが大きいからか、先程の小浴槽よりも「ぬるめ」で入りやすく、トロミがあり石膏臭も漂います。お湯が綺麗だったのも印象的でした。

最後に桧風呂ですが、こちらは先程の二箇所の浴室と違いグッと和風な造りとなっています。2人サイズの木造浴槽に無色透明熱めの湯が注がれ、浴槽内でも熱め。スベキシ+トロミがあり、柔らかな温泉臭が漂います。浴槽サイズにしては投入量が比較的多めで湯汚れもなく綺麗。木造浴槽の縁に瓢箪やオチョコをあしらうなど、凝った遊びココロもあり楽しめました。

何気なく立寄った越後屋ですが「もし泊まるならこういう宿がいいな~」としみじみ感じる雰囲気の良さでした。次は宿泊で各浴槽をタップリ楽しんでみたいです。
(まぐぞー・2006年10月)

▼大浴場

▼大きさの違うケロリン

▼檜風呂

▼浴槽縁のひょうたん細工

▼盃

角間温泉 越後屋 データ

長野県下高井郡山ノ内町大字佐野2346-1
0269-33-3188
宿泊しました:一泊二食8000円+各税
立寄り時間要問合せ
500円
訪問:2006年10月・2014年11月(泊)・2017年9月

角間温泉 越後屋 温泉分析

上原第一源湯・上原第二源湯・小つちの湯混合泉 ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉 66.4℃ pH=8.2 溶存物質計=1087㎎ Li=0.8mg Na=266.8(78.02mv%) K=22.6 Mg=0.2 Ca=51.1 Sr=0.2 F=1.2 Cl=352.1(68.39) Br=1.7 HS=0.2 SO4=167.8(24.04) HPO4=0.5 HCO3=42.7 CO3=9.0 H2SiO3=118.4 HBO2=50.3 HAsO2=1.4 CO2=3.7 ※温泉利用状況=全ての項目において該当なし

【以前の分析】上原第1・第2・小づちの湯・月光閣混合 ナトリウム-塩化物泉 73.2℃ pH=8.1 溶存物質計=1547mg K=37.5mg Na=389.5(80.38mv%) Ca=63.2 Mg=0.2 Cl=599.7(79.55) SO4=166.7 HCO3=39.2 F=1.2 CO3=5.2 H2SiO3=174.9 HBO2=67.6 HAsO2=2.1 (S63.11.15)