別府温泉 割烹旅館関屋(閉館)

別府温泉 割烹旅館関屋は2020年10月をもって閉館しました。

北浜にある割烹旅館「関屋」です。北浜といえば大型観光ホテルの印象が強いですが、そうでない温泉宿もあります。今回、立ち寄りしたのは関屋さん。割烹旅館らしいですが、宿泊していないので料理内容は把握していませんのであしからず。立ち寄りは休前日の午後2時なので電話確認の上で訪問しました。

玄関入ってすぐ横に帳場、正面方向に浴室がありました。客室は階上にあるのでしょう。浴室は男女別内湯がそれぞれに一つずつ、露天風呂はありません。とても通気が良い快適な浴室空間は熱気こもりの軽サウナ状態とは無縁で気に入りました。浴室床はオーバーフロー湯の通り道を中心に析出が床をコーティングしています。クリーム・茶・黒・灰色の色で造られた、トゲトゲ・サルノコシカケ・棚田状態の析出はお見事と言えます。

5-6人サイズの石板造りの湯船に仄かに黄色づいた透明湯が並々と満たされていました。弱甘味、弱苦エグ味を有し鮮度感も上々で素晴らしいです。源泉は約20L/minほど投入されており、湯船サイズに見合った十分な量と言えます。是非、北浜のお湯はこの浴槽サイズで掛け流して欲しいですね。宿の方の感じも良し、お湯も良し、ぜひ次回は宿泊して楽しみたいと思わせる宿でした。
(三昧・2016年3月)


北浜に林立する大型宿泊施設に取り囲まれるようにして建つ小さな割烹旅館です。こぢんまりとした和風の建物はいかにも「割烹料理屋」といった風情があります。訪問前に電話で「立ち寄り入浴してもいいですか?」と伺うと、快く迎え入れてくださいました。

館内には男女別に内湯がひとつづつ。こぢんまりとした清潔感のある浴室は照明のトーンを暗めにした落ち着いた雰囲気で、女性側には3人サイズ浴槽がひとつあります。湯口から熱めの湯をじゃんじゃん投入、浴槽サイズに対しての投入量が多くとても鮮度が良いかけ流しです。熱めの湯はごくわずかに茶色がかっても見える無色透明で一見すると大人しそうですが、なかなかの浴感があり、粉っぽい土類臭が優しく香ります。温泉成分により浴槽内はチクチク、湯の通り道にも析出物がビッシリと付着し源泉のパワーを目でも楽しむことができます。なにしろ小浴槽に惜しげもなく掛け流す鮮度の良さが気に入りました。お宿の方もとても感じよく、ここはぜひまた再訪したいところです。
(まぐぞー・2016年3月)

▼外観

▼男性浴室

▼湯口

▼溢れ出し

▼析出物が見事です

▼女性浴室

▼湯口

▼溢れ出し

▼析出物

▼浴槽から

別府温泉 割烹旅館関屋は2020年10月をもって閉館しました。

別府温泉 割烹旅館関屋 データ

大分県別府市北浜3-11-11
14時~17時
500円
訪問:2016年3月

関屋旅館 他5名(別表のみ掲示)ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-炭酸水素塩・塩化物泉 ※温泉利用状況=確認できず