長嶺温泉

中野市内にある温泉宿泊施設の一つ。一泊朝食4950円、一泊素泊まり4000円とお安く利用できるそうだ。公衆浴場的な施設も兼ねていて立ち寄り温泉にも積極的でもある。10時のオープン直後に訪問、敬老会のお祝い会のお年寄りで館内はかなり賑わっていたが、一般の入浴客はまだまだガラガラ状態。施設としては大広間・食堂・内湯・露天風呂と各種揃っていて、日帰り温泉そのものにも見えなくもない。

内湯は10人サイズ、長方形タイル張り・縁は木枠造りの浴槽となっている。湯船向う側の側溝に見るもザーザーとお湯がオーバフローしている様が見るも伺える。薄らと貝汁色の微濁、生臭い金気臭味に弱塩味。軽いツルすべとした浴感が特徴だ。カエル君の湯口より約45℃ほどに加温した源泉を40-45L/minほど浴槽投入。その全量が側溝へオーバーフローする掛け流し。鮮度も良好で満足できるものである。

内湯で十分に浸かり込んだがせっかくなので、服を着替えて別箇所の露天風呂にも浸かってみた。11月中旬、外は冷え込んで気温は6℃ほど、温泉を楽しむにはちょうどよい温度だ。15人サイズの石風呂で屋根もなく開放感ある造りとなっている。岩石湯口より30L/minほどの投入量がある。湯はほとんど無色透明、弱塩味、湯口にて生臭い金気臭味がする。湯温は体感で42℃と問題なく浸かることができた。温泉に関しては優良施設と言えます。
(三昧・2014年11月)


周囲を田畑に囲まれた長閑な地に建つ一軒宿で、宿泊は勿論、地域の公衆浴場や宴会での交流の場としても利用されています。以前に一度だけ駐車場まで行きましたが、あまりに賑わっていたのでそのまま引き返した事があります。今回は立ち寄り受付時間開始の朝10時を狙って訪問しましたが、続々とお客さんが集結。随分と人気のある施設なんですね。

館内には男女別に内湯と露天風呂があり、先ずは内湯へ向かいました。朝10時に続々とお客さんが来ていたので、さぞかし混んでいるかと思いきや、なんと浴場には誰一人いません。どうやら皆さん温泉というより大広間での宴会交流がお目当てのようです。思ってもみなかった独占利用となった内湯ですが、公衆浴場風情漂う素朴な造りで、12~3人サイズの総木造り浴槽がひとつあります。湯口より適温に加温された源泉が投入され、掛け流し利用。ごくごくわずかに緑茶濁りを帯びたほぼ無色透明湯は、湯口でハッキリとした生臭い金気臭を感じます。湯中には細かな気泡もみられ、肌触りの良い湯となっていました。

続いて露天風呂へ。露天風呂の場所がわからずキョロキョロしましたが、脱衣所に内湯とは別の入り口がありました。塀に囲まれた空間に12~3人サイズの丸っこい露天風呂がひとつあり、こちらも内湯同様の源泉が掛け流し利用。湯使いとしては内湯と同じと思いますが、こちらの方がアッサリとした印象を受けました。露天風呂は若干満足度に欠けたので、最後にもう一度、内湯に浸かりなおして〆ました。
(まぐぞー・2014年11月)

▼外観

▼館内

▼廊下にはコケシや人形がズラリ

▼休憩スペース

▼軽食メニュー豊富

▼掲示

▼男性内湯

▼湯口

▼溢れだし

▼男性露天風呂

▼湯口

長嶺温泉 簡易データ

長野県中野市田麦338
0269-26-1010
10時~22時
露天風呂は平日17時~21時・日祝10時~21時
400円
訪問:2014年11月

長嶺温泉 温泉分析概要

嶺温泉 単純温泉 37.4℃ pH=7.9 溶存物質計=633.7mg Na=152.2mg(75.45mv%) K=10.3 Mg=9.3 Ca=21.9 Sr=0.1 Mn=0.1 Fe2=0.4 Zn=0.3 F=0.1 Cl=238.2(76.43) Br=0.7 I=0.9 SO4=7.5 HPO4=1.6 HCO3=113.5(21.16) H2SiO3=70.2 HBO2=6.1 HAsO2=0.1 CO2=2.1 (H18.10.10) ※溶存物質計=加温あり