安楽温泉 鶴乃湯

安楽温泉にある湯治宿です。建物の半分がピロティ―で一階部分を駐車場スペースとして確保しています。駐車場の後ろには飲み湯と称した飲泉所がありました。受付して階下の浴室へ移動します。小さ目浴室スペースに浴槽と洗い場を確保しコンパクトな設計です。さらには限られたスペースに露天風呂までありました。

内湯は一つの浴槽を仕切り一つで二つに分けた造り。左浴槽は塩ビ管にて湯投入あっての体感で約43℃、同じく右浴槽も塩ビ管投入ですが先っぽの方は、想像するにハリネズミとアルマジロの合いの子のような形になっていました。お湯は湯表面が白っぽく見える薄濁り。味覚は甘味に金気、炭酸も感じます。ザーザーと溢れ出しての掛け流し。うーん、贅沢ですね。

露天風呂は屋根下に造られた半露天風呂な造り。5人サイズの岩風呂といった感じです。こちらは約41℃、内湯と異なり黄土色濁りとなっています。大雨の影響で増水した目の前の川が気になりました。鮮度的には内湯が言うまでもなく断然に良かったです。
(三昧・2016年6月)


大きく蛇行する天降川沿いに位置する、黄色い外観が目印のやや年季の入った湯治宿です。館内に入ると限られたスペースにギュっと受付や階段が造られた印象で、男女別浴場もまた幾つかの浴槽がギュっと詰まった印象を受けました。

女性浴室には二つの温泉浴槽とミストサウナ、打たせ湯などがあります。先ずは脱衣所を抜けると真っ先に目につくのは、4人サイズと2人サイズに仕切られた浴槽です。それぞれの槽に湯口があり、どちらも適温のかけ流しとなっています。湯口で無色透明の湯が流し込まれ、浴槽内では透明に近い薄い黄土濁り、ギシギシベタベタとした浴感があり、重曹の甘味と土類、そして短酸味を感じる湯です。長年の温泉成分が作り上げた湯口の析出物はなかなか見事でした。

もうひとつの浴槽「岩風呂」は天降川を眺める窓際にあり、外光がよく射し込み明るい印象です。5人サイズの岩風呂で、こちらの湯口も温泉成分によって造形物のようになっています。これは温泉マニアにはたまらないでしょうね。湯はさきほどの浴槽より濃い黄土濁りですが、おそらく源泉は一緒だと思います。浴後は肌にベタつき感の残る湯です。浴室にはこの他に1人用水風呂や、源泉を利用していると思われるミストサウナ、打たせ湯もあり、素朴なクアハウスといったとこでしょうか。
(まぐぞー・2016年6月)

▼川沿いにあります

▼飲泉所

▼葡萄と金魚

▼男性内湯

▼湯口

▼掲示

▼女性脱衣所

▼女性浴槽

▼湯口

▼女性岩風呂

▼打たせ湯

▼水風呂

▼ミストサウナ

安楽温泉 鶴乃湯 簡易データ

鹿児島県霧島市牧園町宿窪田4221
0995772483
8時~21時
300円
訪問:2016年6月

安楽温泉 鶴乃湯 温泉分析概要

源泉名の記載は無し ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉 45.4℃ 200L/min(掘削自噴) 溶存物質計=2.092g Na=201.4mg(36.94mv%) K=35.2 NH4=0.6 Mg=82.1(28.48) Ca=143.6(30.21) Sr=0.1 Mn=0.1 Fe2=2.7 F=0.2 Cl=129.4 Br=0.4 SO4=113.7 H2PO4=0.2 HCO3=1111(75.09) H2SiO3=246.4 HBO2=24.6 HAsO2=0.3 CO2=374.0 (H20.10.31) ※温泉利用状況=掲示見当たらず