東山温泉 向瀧(宿泊)

投稿日:2021年3月21日 更新日:

会津東山温泉「向瀧」に宿泊してみました。古くは会津藩の保養所だった施設で、後に平田家へ引き継がれて現在では国登録の有形文化財となっている建物です。今では温泉旅館として営業をしており、客室24部屋の規模となっています。

宿への到着は15時半、番頭さんが客室までご案内してくれます。途中、館内にある浴室や中庭の雪見ろうそくについての説明がありました。今回、宿泊したのは「松の間」です。客室内に温泉浴室があり、これを目当てに温泉付き部屋を指定して予約しました。温泉付き客室は2部屋ありますが、この部屋からは向瀧の中庭の眺望はありません。部屋は8畳+広縁付きの和室、トイレと温泉浴室付きです。

次に客室係の仲居さんがお茶とお菓子を運んできてご挨拶。宿帳記入はここで行われました。その際に仲居さんより夕食と朝食の時間を聞かれるので希望の時間を指定します。後は夕食まで温泉に浸かったりして思うままに過ごしました。

部屋には効きのいいエアコン、加湿器、湯沸かしポット、冷水ポット、タオルセット、バスタオル、浴衣と必要なものはほとんど揃っており、ゆったりと滞在することができました。食事は朝夕とも部屋食で、会津の郷土料理や柔らかく煮つけた鯉の甘煮などどれも美味しくいただきました。

部屋付きの温泉浴室は一人用サイズで水色タイル造りのものです。湯舟縁のみは石造りで出来ています。足は伸ばせないサイズですが無色透明のお湯が静かに注がれて掛け流されているのがすぐにわかります。蛇口が二つ横並びであって片方の蛇口からは常に温泉が出ており浴槽へ注がれています。ここでの湯温は実測で45.4℃、浴槽では42.2℃でちょうどよい適温に調整されていました。この湯温が心地よく身体が冷えたらすぐに温泉に浸かることができるのは素晴らしく贅沢なひと時でした。分析所はS28年当時のものが掲示されていました。

宿の浴場は「きつね湯」と「さるの湯」、そして「家族湯」があります。まずは宿泊した部屋から一番近くにある「さるの湯」から。脱衣所にはH21年の分析書の掲示がありました。3本の自家源泉を混合した分析でしたが、湯量が27.4L/minと宿の浴場規模からすると明らかに湯量不足を想像させる数値でありました。気になって聞いてみると他の源泉を混ぜて補っているとの事でなるほど納得しました。また公式HP内にも「向瀧自家源泉の他に、原瀧源泉、伏見ヶ滝源泉も貸切家族風呂、さるの湯には使用しております」と記載があります。要は純に自家源泉のみ使用は「きつね湯」で「さるの湯」と「家族湯」、そして「部屋付き風呂」には他の源泉を混合して利用ということでしょう。

源泉うんぬんはさておき「さるの湯」に戻ります。浴室内はある程度の湯気でモワッとなっています。そこには豪華にも大理石で造られた浴槽がありました。湯舟脇には温泉利用の掛け湯槽が設けられており、使われないお湯はそのまま浴槽へと落とされています。湯口は湯面のすぐ脇にあってそこから適量の温泉がそのまま浴槽へと流れ込んでいました、湯口周りにはカルシウム析出物が見事なまでに付着しており見た目にも温泉を実感できました。

「さるの湯」は湯温がなんとも適温に調整されていて無理なく湯浴みすることができます。体感ですが約42℃ちょいの湯温でしょう。健康のため身体の為には丁度よい湯温かと。お湯に浸かって横を見ると、石で出来た裸のご婦人のオブジェがあります。自身、このテのものには縁遠いものでしてよくわかりかねます。兎にも角にもお湯は少しスベスベとした感じがあるもので、見た目も少し青く発光したように見えるのがキレイですね。小細工なしに掛け流されていてなかなかの芒硝泉かと感じました。

湯治場スタイルの「きつね湯」も利用してみました。脱衣所は「さるの湯」と異なり脱衣棚もなくシンプルな設計で湯治場を想わせる雰囲気が漂います。浴室空間はやはり湯気ってますが、冬場なので仕方ありませんね。天井も高く円形の何かの模様のような細工がしてありました。

浴槽は水色タイル造りの4人サイズでしょうか。湯舟縁を御影石で囲ってあります。特になんのことはないシンプルな浴槽ですがこれがいいんです。湯舟横には湯口代りの貯湯槽があり、そこから浴槽へと温泉が注がれる流れです。館内にあるいくつかの浴室の中でも「きつね湯」のみが、他の源泉の混合が無い向瀧の自家源泉のみが利用されているようです。そのためか湯温も熱めとなっていて、あつ湯好きには満足できる浴場です。

お湯は完全に透き通った無色透明でクリアーな湯色です。熱めのお湯なので少しばかり掛け湯したところですんなり浸かることはできません。冬場で客室以外は館内や脱衣所が寒いので余計に熱く感じるのかもしれませんね。いつもより念入りに掛け湯をして身体を慣らします。お湯に浸かると体感ですが44-45℃はありそうです。そうして短時間の湯浴みを繰り返し満喫しました。

館内には空いていれば誰でも自由に使える家族湯も三つあり、一泊では時間が足りませんでした。
(三昧・2020年12月宿泊)

※まぐぞーレポは三昧レポと内容が被る部分が多く、テキストがやたら長くなってしまうので割愛します。(別にサボってるわけじゃないですよ~)

▼向瀧 外観

▼館内廊下

▼結構急な階段です

 

温泉付き客室「松の間」

▼利用した温泉付き客室「松の間」

▼部屋でいただく手作り羊羹と抹茶

▼備品など(箱の中は裁縫セットです)

▼部屋つきのトイレ

▼部屋つきの洗面台と浴室

▼体育座りで一人サイズです

▼タイルがいい感じです

▼動画もどうぞ

 

▼食事は朝夕とも部屋で(画像は夕食の一部です)

▼向瀧名物 鯉の甘煮(残ったら持ち帰りできます)
画像はアレですが、骨までホロホロでとても美味しいです。

▼朝食

 

きつね湯

▼熱いけれどダントツで良い湯でした

▼向瀧の真髄と言える名湯です

▼きつね湯男性浴室

▼湯口

▼天井

▼女性浴室

 

さるの湯

▼万人向けの入りやすい湯でした

▼男性浴室

▼女性が彫られています

▼女性浴室

▼動画もどうぞ

 

家族湯

▼家族湯は全部で三部屋(瓢の湯)

▼析出物がこってりの湯口

▼鈴の湯

▼湯口

もうひとつ「蔦の湯」は撮り忘れました。

 

回遊式日本庭園の雪見ろうそく

▼冬は雪見ろうそくが楽しめます

▼訪問時は雪が少なく外から運んでいました

▼手間をかけた灯ろうに明かりがともります

▼実物はもっと幻想的で美しいですよ

 

東山温泉 向瀧 データ

福島県会津若松市東山町大字湯本字川向200番地
Googleマップでみる
0242-27-7501
宿泊しました:温泉付き客室「松の間」25450円利用
立ち寄り不可
訪問:2020年12月(泊)

東山温泉 向瀧 温泉分析

向瀧1号・2号・3号混合泉 ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉 56.2℃ 27.4L/min(自然湧出) pH=7.7 溶存物質計=1.808g Li=0.4mg Na=344.6(55.07mv%) K=12.0 Mg=0.7 Ca=236.4(43.35) F=3.7 Cl=362.3(38.41) SO4=752.2(58.85) HCO3=33.0 H2SiO3=51.7 HBO2=10.6 (H21.8.25) ※温泉利用状況=掲示見当たらず

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