温湯温泉 山賊館(宿泊)

温湯温泉 山賊館 2022年1月1日 宿泊

随分と前に立ち寄りでお世話になったことがあるお宿です。浴槽にある湯口が旅館名の山賊を表現したタイル絵になっていて、なんとその山賊の口からお湯が出ていたので特別印象に残っていました。今回、縁あって山賊館に宿泊することができました。

夕方4時過ぎにお宿到着です。宿の切り盛りは若夫婦に世代交代したようで、女将に100mほど離れた駐車場を案内いただきました。チェックイン時の検温実施と宿帳記入を済ませます。お次に夕食と朝食の時間を決める流れです。

客室は二階の一室で和室6畳+αといった感じ。エアコン・石油ヒーター・テレビ・金庫・保温ポット・Wi-Fiを備えていて十分です。ただし、トイレ・洗面所は無く共用となります。窓からの眺めは浅瀬石川の流れや周囲の山々を望むことができます。客室の畳は新しく、壁紙なども同様で気持ちがいいです。リニュアルしてさほど間もないのかも。それと、これは日本の宿によくあることですが隣室の話し声などが結構聞こえます。実際、隣室のご老人様がテレビを夜中までつけっぱなしで音が大きく、急遽宿の方が別部屋に寝室を用意してくださって大変助かりました。ありがとうございます。

共用の洗面所でのお湯は温泉が利用されているようで、温湯温泉独特の湯の香を感じることができました。その他の共用部分にはビルトインコンロ(使用に関しては要確認)・シンク・グラス類・冷蔵庫・レンジもありました。

食事はお宿到着時に決めた時間に食堂で他の宿泊客といただきます。テーブルと椅子スタイルで、これは足の悪い方や腰痛持ちにはいいですね、今回の宿泊予約はスタンダートプラン、食事の内容や量などは料金からして十分で満足すぎるものでした。逆に品数少な目のリーズナブルプランもあるようです。このご時世だからか、他の宿泊客とはテーブルの配置もゆったりとスペースがあり安心感がありました。

浴室は1階にあり男女別の内湯がそれぞれ一つあります。脱衣所壁にはH20年の分析書掲示あり。扉を開けて久々の浴室へ。「そうそうこれこれこんなんだった」と独り言をつぶやきながら洗い場で身体洗いを済ませます。4-5人ほどのタイル浴槽で山賊の湯口も健在でした。お湯は無色透明、温湯特有の焦げた香り、弱い塩味を感じます。湯温は体感で約41-42℃ほどの適温で快適に湯浴みできます。オーバーフローは浴槽脇に通っている排湯ゾーンに導かれて排水溝へ流れ出て掛け流しの湯使いです。浴室の利用可能時間が5-22時と限定されてしまいますが、最近は夜遅くまでは起きていられないことが多いのでこれは問題なしです。
(三昧・2022年元日宿泊)


温湯温泉の共同浴場「鶴の名湯」のすぐ隣にある、家族経営のこぢんまりとした温泉宿です。15年前に立ち寄り訪問で見た「髭を生やした山賊の湯口」から源泉が掛け流される光景がインパクト大でした。今回はお正月の元日に宿泊して、温湯温泉の名湯をじっくり楽しむことにしました。

再訪してみると外観は特に変わった感じはないですが、以前は年季の入った印象を受けた館内はリニューアルされて、清潔感ある女性好みしそうな柔らかな雰囲気に変身していました。迎え入れてくださった若夫婦もとてもいい感じです。

通された部屋は6畳でやや手狭な印象ですが畳が清潔で壁も白く、それほど窮屈さは感じません。窓の外は男湯の窓と川が見えます。設備・備品はセーフティボックス、テレビ、石油ヒーター、エアコン、湯沸かしポット、お茶セット、タオル、浴衣など。Wi-Fiは使えましたが、たまに重くなることがありました。トイレと洗面所は共用です。館内各所・各部屋には随所にアルコール消毒が置かれていました。

共用の洗面台もまだ新しく真っ白ピカピカ。バンドソープも置かれています。蛇口の右は水、左からは源泉が出ます。この源泉が素晴らしく、熱めで香ばしい焦げたまご臭がムンムンで思わずニヤニヤしてしまいました。もしかしたら温湯の各お宿や共同浴場の中でも、この蛇口の湯が一番香りが強いかもしれません。洗面所周りには冷蔵庫や電子レンジもありました。

食事は朝・夕とも食堂で他のお客さんと一緒にいただきます。宿泊料金からしてじゅうぶんな内容で、どれも美味しくいただきました。食堂の壁や畳が宿泊した部屋と同様に新しく綺麗だったのも好印象です。

お楽しみの温泉は一階に男女別内湯があります。浴室は壁などが新しくなった印象がありますが、基本的には以前と大きく変わった印象はありません。浴室には5人サイズの長方形タイル浴槽がひとつあり、山賊館名物の「山賊湯口」から、焦げ臭が香ばしい適温の無色透明湯が静かに掛け流されています。滞在中は夕方・夜・翌朝と数回浸かってみましたが、湯の状態が圧倒的に良かったのは朝です。その他の時間帯も良いんですが、飛びぬけて鮮度の良さを感じました。立ち寄りは朝7時から夜10時までという共同浴場なみの時間で利用者も多く、前回立ち寄り訪問時は少し「湯なまり」が生じていましたが今回はそれもなく、いつ入っても良い湯を楽しめました。

最近はSNSでも評判が良く、お湯良し、食事良し、雰囲気良しでこれからますます人気が上がりそうな山賊館です。
(まぐぞー・2022年元日宿泊)

▼温湯温泉 入口

▼温湯温泉

▼温湯温泉 山賊館 外観

▼二階客室の並ぶ廊下

▼利用した部屋

▼畳のヘリの模様は雪輪文様

▼浴衣は「ねぷたと弘前城」

▼部屋からの眺め

▼共用の洗面所(お湯は温泉)/冷蔵庫・レンジもあります

▼コンロもありますが使っていいのかは不明

▼グラス類もありました

▼吹き抜けになった玄関を二階から

▼夕食(たぶんお正月メニューかな?)

▼吸い物はお雑煮でした

▼朝食

▼セルフでコーヒーもいただけました

▼食堂の畳は桜かな?

▼男性浴室

▼男性浴槽

▼山賊館名物 山賊湯口を動画でどうぞ(音が出ます)

▼女性浴室

▼女性側も山賊湯口です

 

温湯温泉 山賊館 2007年1月 立ち寄り入浴

飯塚旅館に隣接するお宿です。立寄りは共同浴場より安い150円で利用可能です。御主人の話で、温湯地区の一般家庭にも温泉が配湯されているのを知る。うーん、うらやましいなー。

浴室にはごく一般的な長方形タイル浴槽が一つあり、5人サイズの広さがあります。面白いのは湯口です。お宿の名前の山賊をモチーフにした湯口で、源泉が山賊の口から出でくるように造られています。立寄り利用客が多い上に湯口47℃の源泉を少量のみの投入のせいもあってか、いまいち浴槽湯の鮮度感に欠けます。43-44℃のお湯は湯なまりによる薄っすらと白濁り。弱塩味のキシキシ浴感、湯口にて石膏タマゴ風味の香りが漂うものです。
(三昧・2007年1月)


宿泊した飯塚旅館のすぐお隣にあるお宿で、立寄りを伺うと快く迎え入れてくださいました。外観は新しい印象ですが館内はやや年季が入っています。

男女別浴室には5~6人サイズ浴槽がひとつあり、モザイク画の山賊の口から湯が投入されています。源泉は湯口でやや熱めの透明。タマゴ臭がほんのり漂い、口に含むと弱い塩気と石膏風味を感じます。浴槽サイズにしてはやや湯の投入が少ない印象で、浴槽の構造上、表面の新鮮な湯ばかり流れ出て底に古い湯が停滞してしまいます。その為か少々湯なまりも発生。ただ今回は立寄り客の多い時間帯に訪問してしまったので、もっと別の時間帯に行けば湯の状態も違ったかもしれません。なんにしても150円で立寄り可とは嬉しい料金設定です。
(まぐぞー・2007年1月)

▼温湯温泉 山賊館 外観

▼男性浴室(湯気が・・・)

▼湯気のむこうに山賊さん

▼女性浴室

▼山賊湯口

温湯温泉 山賊館 データ

青森県黒石市大字温湯字鶴泉61
Googleマップでみる
0172-54-8421
宿泊しました:2022年1月1日一泊二食スタンダード9350円(税込)
7時~22時
150円→250円
訪問:2007年1月・2022年1月1日

温湯温泉 山賊館 温泉分析

温湯長漕源泉(再分析)ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉 51.5℃ 268L/min(動力) pH=7.9 溶存物質計=1.571g Li=0.2mg Na=456.3(87.75mv%) K=12.7 NH4=0.5 Mg=3.4 Ca=42.2 Fe2=0.2 F=0.6 Cl=528.0(66.03) Br=1.5 I=0.2 SO4=239.3(22.09) HCO3=160.6 H2SiO3=94.6 HBO2=30.8 CO2=20.8 (H20.6.17) ※温泉利用状況=掲示確認できず

以前の分析

3号泉 含芒硝-弱食塩泉 60.0℃ pH=7.6 500L/min 総計=1239mg K=2.9mg Na=382.7(91.96mv%) NH4=0.3 Ca=24.7 Mg=1.4 F=0.8 Cl=404.0(63.00) SO4=223.3(25.71) HCO3=121.6 H2SiO3=61.0 H2BO2=16.2 (S50.10.22)