青森のプンタさんのブログを見て湯巡りの拠点にいいなぁと思い続け、念願かなってようやく宿泊できました。当日17時頃、宿帳記入して一泊朝食(税込)一人4200円を先払いでスムーズにチェックイン。予約当時の印象だと一階の温泉付きの部屋は通常2人から予約受付のようで、お一人様は二階の温泉無し部屋になるようです。夕食はネット注文したスシロー黒石店で持ち帰り、飲み物・おやつ類はベニーマートで少々仕入れました。せっかくなので休業情報のあった岩木温泉も偵察。
部屋は一階の101号室、8畳和室、温泉内湯付き、トイレ付き。テレビ冷蔵庫エアコンWi-Fiありの至れり尽くせりでこの料金では破格でしょう。給湯は電気ポットではなく保温ポットのみ。部屋温泉内湯付きの和室ビジネスホテル、といった感じ。アメニティも必要十分に揃っている。布団は入室時、既に敷かれていてフカフカでとても気持ちが良い。全体的に清潔感ある、使い勝手のよい居心地の良い宿の印象を持ちました。
朝食は6時半から8時半までに食堂にて。既に配膳がされている流れで我が家は一番のり。ご飯は黒石市産のつがるロマン、みそ汁はセルフサービスで共にお替わり自由。食後のネスカフェのカップコーヒー類も自由でこれは嬉しい。
部屋風呂は到着時点からすぐ入浴できる状態になっていました。浴室は閉めきっているので若干のムシムシ感はあります。タイル張りの二人サイズ、壁には帆船が描かれる。浴槽容量に見合った加熱源泉が切り株のような湯口より適量投入されていました。湯口湯温は実測45.5℃、浴槽では40.8℃。少し黄色っぽい透明、ニュルニュル感ある湯。身体を沈めた分の溢れだし湯が流れる音に迫力を感じる。到着から退館までいつでも好きな時に自由入浴できるのが部屋風呂付きに泊まる特権でしょう。大変に気に入りました。
宿泊者は営業時間5-22時までなら公衆浴場も利用できました。前回とは特に変化はないと思いますがどうかな?宝船のような形をした浴槽。それが3つに仕切られていて、脱衣場側から熱め、適温、水風呂と並ぶ。薄く緑黄色のクリアな湯。ニュルニュルとしたオイリーな浴感が楽しめます。源泉温度を見ると岩石湯口と洗い場カランから出る湯は源泉を加熱したもので、洗い場カランシャワーからは源泉そのままの湯温でしょうか。
宝温泉はいつも客で賑わっている印象がありましたが、今回もやっぱり賑わっていました。因みに21時過ぎと翌朝4時45分の二度ほど公衆浴場を利用しました。というのも4時40分頃に廊下に出て見ると泊り客の1人は既に朝風呂を終えてソファーで寛ぎ「もう入れますよ」と言うし、外来客も1人2人と朝風呂にやってくる。いったい何時から入れたのかなぁ?
(三昧・2021年12月宿泊)
以前からプンタさんの温泉レポを見て「泊まってみたい」と思っていた宝温泉の風呂付き部屋にやっと宿泊できました。というのも何度か宿泊予約の電話は入れていたものの、その度に「一階の風呂付部屋は満室、二階の部屋風呂無しなら空いてます」とのことでした。今回も最初は「2階(部屋風呂なし)なら用意できる」とのことでしたが、(もしかして出張のひとり泊と思われて一階はダメなのかな?)と思い、数日後に今度は「2名で宿泊したいんですが・・・」と最初に言ってみるとすんなり予約OK。年末という時期的な事や、たまたまキャンセルなどが入ったタイミングかもしれないですが。
宿泊当日ですが公衆浴場玄関のすぐ横に宿泊者用の入口がありました。といっても中に入るとすぐ目の前は公衆浴場エリアなので、完全に分離しているというわけではありません。
公衆浴場受付で手続きを済ませ部屋に行きます。部屋は公衆浴場に一番近い101号室でした。構造的には公衆浴場エリアから続く廊下沿いに風呂付宿泊部屋が数部屋並び、その一番奥が食堂になっていました。二階にも宿泊部屋がありますがそちらは部屋風呂無しになるようです。
部屋は既に暖房で暖められていて入った瞬間にホッとします。部屋は六畳半の和室で既に布団が敷かれていて、布団はフカフカ真っ白な寝具は清潔そのものです。設備・備品はテレビ、エアコン、ミニ冷蔵庫、懐かしいビデオデッキ、ボット、ティーパックのお茶、歯ブラシ、タオルセット、浴衣、洗面台にはバンドソープ、アルコール消毒まで置かれていました。部屋付きのトイレはちょっと古いタイプのウオシュレットですが、清掃がしっかりされ清潔そのもの。この料金で部屋風呂にくわえてトイレまでついてるって本当に素晴らしいです。
お楽しみの部屋風呂は2人サイズの丸タイルが敷き詰められた浴槽で、ほんのり黄色に色づいた透明湯が適温で掛け流しとなっていました。入る人が限られているので鮮度の良さは申し分なく、いつでも好きな時間にニュルニュルとした鮮度湯を独り占めするという贅沢を存分に味わうことができました。シャワーはおそらく非加熱と思われる源泉を利用、浴槽湯では飛んでしまって感じられない温泉臭がほんのり香る贅沢さです。シャワーは手持ちが出来る可動式で使い勝手良好。シャンプー、ボディソープも置かれていました。
宝温泉では基本の素泊まり料金に朝食がサービスで付き、追加料金で夕食も付けることができます。夕食は当日の指定時間までに注文すればいいというのも旅人やビジネスの人にはありがたいと思いました。
今回私達は朝食のみいただきました。朝食は6時30分から食堂でいただきます。テーブルにお盆に乗せられたひとり用の食事があらかじめ用意されていて、好きな所に座っていただきます。おかずは冷めた出来合いですが、ごはんと味噌汁はあたたかかったのでよかったです。なにより安い宿泊料金に含まれているのがありがたい。
大浴場も宿泊客は自由に利用することができました。フロントには大浴場で使うカゴに入ったボディソープとシャンプーも用意されていました。大浴場は10年半ぶりの入浴です。前回は大混雑の夜に訪問したため湯の鮮度がイマイチでしたが、朝の一番風呂に浸かった今回は前回と比べ物にならないほど鮮度よく、いっきに好感度アップです。
女性浴室は壁に沿って7人サイズほどの横長浴槽が二つ横に並び、脱衣所寄りが適温、奥が熱めと湯温に変化をつけていました。さらに一番奥にもうひとつ小さい槽があり、そちらはサウナ用の水風呂でした。肝心のお湯は薄い黄色がかっても見える無色透明が掛け流し。ニュルニュルとした滑らかな湯が印象的で、この肌触りだけでなんだか美肌になったような気分になれました。
今回やっと宿泊できた宝温泉ですが、お湯の良さは勿論のこと清潔さや備品等に見られる細やかな気遣いなど、公衆浴場利用だけでは知ることのなかった素晴らしい発見が多い滞在となりました。部屋が取れればまたぜひ再訪したいと思っています。
(まぐぞー・2021年12月宿泊)
▼宝温泉黒石 外観
▼宿泊棟玄関
▼宿泊部屋の並ぶ廊下
▼宿泊した部屋
▼浴衣タオルセット
▼部屋の洗面台
▼部屋からの眺め
▼併設の居酒屋メニュー
▼夕食は買って来たお寿司と総菜にしました
▼部屋の浴室
▼湯口の動画です(音が出ます)
▼溢れだしの動画です(音が出ます)
▼浸かった様子
▼朝食会場
▼ご飯・味噌汁はセルフで
▼朝食
▼宝温泉黒石 2010年5月訪問レポ
宝温泉黒石 データ
青森県黒石市浅瀬石村上311-1
→Googleマップでみる
0172-53-0474
宿泊しました:一泊朝食付き部屋風呂付ひとり4200円(税込)
5時~22時(まで受付)
300円
訪問:2021年12月
宝温泉黒石 温泉分析
(開口部から採水)村上源泉 アルカリ性単純温泉 38.8℃ (動力楊湯) pH=9.0 溶存物質計=0.346g Na=64.6mg(96.90mv%) K=1.7 NH4=0.1 Ca=0.8 F=1.8 Cl=14.0 Br=0.1 SO4=10.5 NO3=0.2 HPO4=0.4 HCO3=18.3 CO3=57.1(65.08) H2SiO3=176.0 HBO2=0.4 (H30.10.10) ※温泉利用状況=加温あり