温湯温泉 飯塚旅館(宿泊)

共同浴場の湯が良かったので今度はお宿にも宿泊してみようと思って、食事無しの素泊まりにて予約した。数軒のお宿がある中で本やら雑誌やらで名が知られている「飯塚旅館」にしました。

木造二階建ての建物はなんとも歴史を感じさせる風格があり、温泉街の中でもひときわ目を惹かれる建物です。通された部屋は一階の8畳間、備品は一通りあったがストーブがあるにも関わらず少々肌寒い状況。

浴室は宿泊棟とは別の建物で、独立した湯小屋のようになっており廊下で繋がっている。浴室は早朝の清掃時を除いて24時間利用可能とのことです。3-4人サイズの浴槽は総木造りのもの。湯口よりホースが伸びていて浴槽内へ源泉を直接注入している。蛇口を捻りMaxで20L/minほどの量が出てきました。お湯は無色透明、石膏タマゴ風味が美味しい。43℃の湯温もちょうど良い。結構温まる温泉で肌に合う。
(三昧・2007年1月宿泊)


 

温湯温泉は共同浴場を中心に客舎と呼ばれる昔ながらの木造旅館が立ち並び、まるでタイムスリップしたかのような風情漂う温泉街です。浴室を持たない宿も多く、宿泊客は「通い湯」という形で共同浴場へ行き湯治をするようです。その中でも数軒ほど内湯を持つお宿があり、飯塚旅館もそのひとつ。共同浴場の斜め横に位置し、木造の風情ある外観が温泉街の中でも一際目を惹きます。玄関先のコケシ提灯が灯る夕暮れ時は実にフォトジェニック。その飯塚旅館に一泊してみました。

館内は「昔ながらの」といった部分もありますが、外観から受ける鄙びや風情感はあまりありません。通された部屋は一階。温泉街の道路に面するやや年季の入った八畳間です。部屋そのものは悪くないのですが、目の前の道路が狭く部屋のすぐ真横を車が通る感じとなりチョット落ち着きません。更に部屋の前の廊下が浴室へ向かう通り道となっているので少々騒々しいです。私のイメージしていた「通い湯に向かう湯治客の雪駄の音だけを聞きながらシミジミと静かな温泉街を楽しむ」とは違う感じでした。部屋にはテレビ、お茶セット、浴衣、バスタオルが置かれていました。今回素泊まり利用でしたが、ほとんどのお客さんは二食付きの様子。館内には炊事場もあったのですが、誰かが利用している気配はありませんでした。ここはあまり自炊が盛んではないのかな??

お楽しみの温泉は宿泊棟にくっつくようにして新しく作られた浴舎があります。男女別に内湯があり造りはほぼ同じのようです。石板の洗い場に3~4人サイズの木造浴槽がひとつ。スッキリ落ち着いた雰囲気ですが、お宿の外観からイメージするような風情うんぬんではありません。

湯口からは無色透明、熱めの湯が投入。蛇口にて湯量を調整でき、ホースを取り付ける事により浴槽内直注入にもできます。加水用の蛇口もありますが、源泉投入量で湯温を調整できるので水は必要ない感じです。投入源泉はスベスベ+弱キシとした肌触り、温湯温泉独特の「すえた」ようなタマゴ臭と石膏臭があり、口に含むと薄い塩味に石膏風味を感じます。シャワーも温泉利用ですが、浴槽の投入量を増やすと出が悪くなる共用タイプでした。
(まぐぞー・2007年1月宿泊)

▼温湯温泉街

▼飯塚旅館玄関

▼夜はこけし提灯が灯ります

▼宿泊した部屋

▼浴衣セット

▼自炊場

▼男性浴室

▼木造り浴槽です

▼浴室からの眺め

温湯温泉 飯塚旅館 データ

青森県黒石市大字温湯字鶴泉60
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0172-54-8303
宿泊しました:素泊まり(お正月泊、暖房費込み)5000円を利用
現在立ち寄り入浴は休止中の情報あり(詳しくは直接問い合わせてみてください)
訪問:2007年1月(泊)

温湯温泉 飯塚旅館 温泉分析

温湯長漕源泉 60.0℃ pH=? 溶存物質計=? K=2.9mg Na=382.7(91.96mv%) NH4=0.3 Ca=24.7 Mg=1.4 F=0.8 Cl=404.0(63.00) SO4=223.3(25.71) H2SiO3=61.0 HBO2=16.2 CO2=? H2S=? (S50.12.3)