ゲルメンジッキ(Germencik)のギュミュシュ村にあるマグネッツキョイ温泉です。当初は同じ地区にある他の温泉地に行ってみましたがシーズン営業で休業に入っていると守衛さんいうので、急遽予定を変更してマグネッツキョイ温泉に向かってみました。というのも、当初はマグネッツキョイ温泉のことを知らずゲルメンジッキの街でタクシー運転手さんに「温泉はないですか?」と訊いてみたら「あるよ、行こうか?」というのでそのまま連れて行って貰いました。
よく分からないまま到着して「本日、空室ありますか?」の確認を取ってから運転手さんとお別れしました。第一印象としては広々と手入れされた芝生の庭にたくさんオリーブの木があり、ハンモックがつるされたり子供の遊具やプールもある雰囲気のいいリゾートホテルのようです。
リゾートとしての雰囲気はいいのですが、そもそも「温泉がある」と運転手さんが言っていただけで本当にあるのかは確かではありませんでした。ホテルのマネージャーに訊いてみると「部屋に温泉がある」との事で確認は取れました。その後、実際に温泉を利用してみると土類を感じる「ぬる湯」を大量投入で結果として大満足の滞在となりました。
まずは部屋を見せてもらうと一泊250TLの部屋と200TLの部屋があるという。両方見せてもらうと広さが違う程度だったので迷わず安いほうで決定。安い方といっても間取りはリビングと寝室が別々にあり、温泉を引いたバスルームもあるという日本の感覚からしたら贅沢です。
室内にはテレビ(NHKワールド視聴可能)、冷蔵庫があり、Wi-Fiも使えるというのでパスワードを教えてもらったのだが電波が通じたり消えたりで安定はしない。これに関してはトルコのSIMをイスタンブールの空港で購入していたのでこの点は全く問題はなし。部屋にはキッチンコーナーはあったものの調理道具やガス台などはなし、エアコンはなかった。
食事に関してはここまで来る途中に食堂がなかったので、食事もつけてもらえるか確認すると「一人夕食35TL・朝食は25TLで可能」との事。このあと村を散歩したら素朴な食堂というかチャイ屋さんが一軒、小さな商店もありました。昼食は村の食堂を利用するとして、やはり朝食と夕食は付けた方が無難でしょう(村の商店の営業時間がよくわからないので)。
マグネッツキョイ温泉の敷地内にはレストランがあり、夕食と朝食はレストラン内や庭にあるイスとテーブルで食べることができました。夕食はチキン料理で朝食はトーストに生野菜サラダといった感じの内容でした。アルコール飲料はパッと見た感じでは置かれていたのはビールのみで(約20TL)、コーラ1L(10L)や炭酸飲料、水1.5L(3TL)、チャイなどもレストランで購入できます。
温泉は部屋風呂にて入浴できます。二人サイズの大理石とタイルを用いた浴槽です。湯口の塩ビ管から滴る温泉成分の影響で、浴槽底は白っぽいクリーム色に変色していました。温泉投入はなんと浴室天井から太い塩ビ管が伸びていて、バルブを開くと物凄い勢いで豪快というか怒涛の源泉吐き出しが開始されます。憶測ですが約60-70Lminは出ているでしょう。浴槽底にある排水口に塩ビ管パイプの栓を差し込んで湯溜めをし、満湯になると管の上部より排湯する掛け流し。管は析出物の堆積が重なって完全には栓が出来ない状態で常時浴槽底部からも排湯されていましたが、そんなのは気にする必要がないほどの投入量です。
お湯には弱い甘塩味があります。ギチギチとした浴感があって、推測では含土類食塩泉ではないでしょうか。塩ビ管の吐出口では約40-41℃の湯温があります。湯溜めして浴槽では約39-40℃前後での入浴になり、ちょっとばかり温め湯温での入浴になります。じっくりと20分ほど浸かると、ジワジワとほっこりとよく温まります。これはぬる湯好きにはたまらない、逆に温泉は熱くないとダメだ、という方には不向きのお湯でしょう。
マネージャーのギュエン・ウィルマス氏に源泉について訊くと「泉源はプールの向こうにあるが、蓋がされていて直接は見ることはできないが、30mの地下からポンプアップしている。」との事。これは聞くのを忘れたがもしかするとプールも温泉利用だったのかもしれない。
ひょんなことから急遽宿泊することになったマグネッツキョイ温泉でしたが、気に入り一泊を二泊に延長した。当施設のマネージャーのギュエン・ウィルマス氏には親切にしていただき、とても快適な滞在となりました。また、チェックアウト後はオルタクラル(Ortaklar)のオトガルまで(宿から約5km)従業員の方に送っていただきとても助かりました。
(三昧・2019年10月宿泊)
当初予定していた温泉ホテルが休みで急遽タクシー運転手さんに連れて来てもらったギュミュシュ村の温泉ホテルです。幹線道路から民家も無い寂しい道を進むと突如現れる小さな集落内の施設です。最初は周辺の状況から侘しい鄙び系かと思っていましたが、門を一歩入ると青々とした芝生が綺麗に広がりオリーブの木々が影を落とす雰囲気のいいリゾートホテルといった趣だったのにはちょっとビックリ。綺麗に整備された敷地内にはプールや二階建ての宿泊施設が配され、広い庭をニワトリが闊歩し、人懐っこいワンコや猫が寝そべっています。
訪問時はシーズンオフの平日だったので宿泊客はほんの数組、その他にバーベキュー目当ての日帰り客がポツリポツリと来る程度のほぼ貸し切り状態でちょっと寂しくもありました。
部屋は広さによって2タイプあり、両方見せてもらいましたが安い方でも充分な広さがありました。案内されたのはB棟の二階で、広々とした緑の綺麗な庭に面し外光もよく射し込み明るい印象です。玄関を入るとリビングとキッチンスペース(ただしガス台や調理道具などは無し)、寝室、バスルールといった間取りです。設備・備品はテレビ、ソファーセット、小型冷蔵庫、ダブルベッド一台、バスタオル×2、足ふきマット、シャワーサンダル、シャンプー、ボディソープ、手洗い用液体せっけん、トイレットペーパーという必要最低限のものは揃っています。ベッドはほどよい硬さで寝心地良く、寝具も清潔で快適でした。
バスルームは大理石(底はタイル)造りの1~2人サイズ浴槽があり、ここに温泉を投入して掛け流して楽しむことができます。シャワーもありましたが水のみで、この温泉を利用して体を洗う形になるんだと思います。肝心の湯は浴槽上部のバルブを捻るともの凄い勢いで轟音と共に源泉が落ちてきます。この湯がなかなか良いもので、長湯に最適な人肌程度の「ぬる湯」は無色透明で、明瞭な重曹甘味とほんのりとした塩気と土類感があり、キシキシとした引っかかる浴感があります。なにより加水せず源泉そのまんま大量掛け流しができるのが嬉しいです。
食事は敷地内のレストランで別料金でいただくことができます。またここで水やジュースなどの購入もできました。水はそうでもなかったですがコーラは町で買うよりかなり割高な印象だったので、冷蔵庫もあるので近所の雑貨店で購入することをおすすめします。料理は注文が入ったら作るので、出来立て熱々を美味しくいただくことができました。
リゾートのあるギュミュシュ村にはパンやゆで卵の軽食やチャイを頼めるちょっとした食堂や、お菓子やジュースを買える雑貨店もすぐ近くにあります。マグネッツキョイ温泉は設備はやや年季が入っている部分もありますが、全体的には古さを感じず手入れもよく行き届いていて動物も多く夏休みのファミリー旅行にもよさそうな印象でした。
(まぐぞー・2019年10月宿泊)
▼マグネッツ キョイ温泉入口
▼緑が綺麗に整備された温泉施設です
▼オリーブの木がたくさんありました
▼動物がたくさんいます(荷物のチェック中)
▼受付はこちらの管理棟で
▼宿泊した棟(2階の部屋を利用しました)
▼宿泊した部屋(リビングルーム)
▼キッチンスペースと冷蔵庫
▼ベッドルーム
▼オリーブの木が迫るベランダ
▼部屋からの眺め
▼バスルーム(温泉の析出物が付着しています)
▼湯口のバルブを開くと・・・
▼怒涛の投入がはじまります
▼土類感のある弱甘塩味の「ぬる湯」を掛け流し
▼洗面台とトイレもあります
▼夜はライトアップされました
▼食事はレストランでいただけます
▼屋外で食事をすることもできます
▼熱い視線
▼熱い視線
▼夕食
▼朝食
▼マグネッツ キョイ温泉にはプールもあります
▼ハンモックです
▼オリーブの実がたわわに実っています
▼お客さんは自由に持ち帰っていいそうです
▼この二匹はいつも一緒
▼マグネッツ キョイ温泉は静かな集落にあります
▼小さな食堂もありました
▼お父さんたちの集いの場です
マグネッツ キョイ温泉(Magnezköy Termal Tatil Köyü) データ
トルコ・アイドゥン県ゲルメンジッキ
→Googleマップでみる
→マグネッツキョイ温泉公式サイト
宿泊しました:一泊200トルコリラ
訪問:2019年10月25日・26日(泊)