強首温泉 強首ホテル(旅館業休止→ドレス撮影専門施設「ドレスリゾートこわくび」へ)

強首温泉強首ホテルは温泉や食事などの「旅館業」は休止、ドレス撮影に特化した「ドレスリゾートこわくび」になりました。

人けが無い強首温泉に、ひときわ大きな建物が目立つ強首温泉ホテルです。敷地内には宿の建物以外にも、屋内ゲートボール場多数、また屋内乗馬ができる馬場もあります。フロント周辺には、老人会のお客さんと思われる方々のゲートボール大会の様子や、表彰式の写真がずらりと勢ぞろい。浴室はフロントから真っ直ぐ進んだ突き当りにある。どんなんだか楽しみに脱衣所に入る。途端に脱衣所全体に塩素臭が漂い鼻を突く。んーこれは。。。

お風呂は石板張り合わせ4分1円形型の真湯浴槽と、温泉を利用している5人が入れる長方形浴槽の二つ。ちょっとばかり浴室壁の日本庭園と浴槽が不釣合いのような気がする。真湯利用の循環塩素風呂は見送り。その奥手にある温泉浴槽に浸かる事にする。馬の湯口&ライオンの湯口があるが、湯は馬の口から伸びているパイプからしか出ていない。投入量は20L/minちょいの掛け流し。きれいな緑色笹濁り、キシむ浴感に塩味がする。臭いは浴室全体にカルキ臭が充満していて、湯の香りはよく楽しめず。湯は確かだが、浴室空間にカルキ臭が目立つのでこのお宿の隣にある湯治部に行くのが正解??。
(三昧・2005年5月)


 

田畑広がる長閑な地「強首」。その一角に建つ温泉旅館です。敷地内には宿泊施設の他、東北一の大きさという屋内ゲートボール場や乗馬コーナーが点在しています。これだけ聞くと実に華やかで楽しい雰囲気なのですが、訪問時がたまたまだったのか、何故かお客さんの姿がまったく見あたりません。敷地内の乾いた砂が巻き上がり、なんというかアメリカの乾燥地域の寂れたモーテルというかガラガラ蛇でもいそうな雰囲気すら漂います(当然ガラガラ蛇はいません)。

ここの館主さんは馬が大好物らしく、お宿入口に掲げられた馬の絵を筆頭に、入口にて客人を迎えるほぼ等身大の馬人形、館内のラウンジも「白馬」と命名。館主様御自身、数年前までは敷地内や近くの道を愛馬にまたがり闊歩していたらしいのですが、その馬も年を取ったか最近ではその勇姿も見られなくなってしまったとの事。

さらに館内へ入って唖然とするのが実にきらびやかなドレスの数々。鮮やかなピンクのカクテルドレス、夢見る乙女のフリフリレース、はたまた純白のウエディングドレス‥。ここではドレスを借りて記念写真を撮れるようで、廊下の壁にはマダム達の「仮装」写真が盛り沢山。そして何故か写真の中には館主がマダム達にチュウをしているものが多数あり、あっちでチュウ、こっちでチュウ、皆さん一緒にチュウチュウチュウ。兵隊さんの絵が出迎える「食堂パラパラ松」に至っては解析不能。

そんな一風変わった強首ホテルですが、浴室も少し変わっていました。表の看板に「夢の庭園風呂」みたいな台詞が掲げられていたので、てっきり庭園風の露天風呂でもあるのかと思ったら違いました。庭園風の写真を壁にはめ込んだ内湯です。竹林をイメージした飾りもあり、どうやら「こんな庭園風呂があったらいいなぁー」という意味での「夢風呂」である事が判明。因にこの夢風呂は塩素臭プンプンの真湯でした。

肝心の温泉は夢風呂の更に奥にあります。4~5人程が入られる浴槽に緑がかった黄土湯が満たされ、口に含むと甘塩味、湯口に鼻を近付けると臭素臭プンプン。浴感充分の温まり度大な湯です。ただ、先程の消毒臭がこちらにも充満しせっかくの温泉臭が消されてしまっています。湯はお隣の湯治部同様に良いものなのにこれは残念。備品はシャンプー、ボディソープが置かれていました。
(まぐぞー・2005年5月)

▼強首ホテル外観

▼お馬さんがお出迎え

▼館内にはドレスがいっぱい

▼食堂パラパラ松

▼ラウンジ白馬

▼男性真湯浴室

▼男性温泉浴槽

▼馬の湯口

▼ライオン湯口は使われていませんでした

▼女性温泉浴槽

▼湯口(女湯にはお馬さんはいませんでした)

強首温泉強首ホテルは温泉や食事などの「旅館業」は休止、ドレス撮影に特化した「ドレスリゾートこわくび」になりました。

強首温泉 強首ホテル データ

秋田県大仙市強首字上野台28-7
0187-77-2211
9時~18時
400円(1時間以内)
訪問:2005年5月

強首温泉 強首ホテル 温泉分析

ナトリウム-塩化物泉 61.5℃ pH=7.3 K=55.7mg Na=2780(75.66mv%) NH4=12.5 Ca=628.3(19.62) Mg=64.2 Fe2=3.5 Mn=0.3 Al=0.1 Pb=0.2 Cl=5383(95.62) Pb=1.7 I=2.1 F=0.1 SO4=55.1 HCO3=349.6 CO3=0.4 HSiO3=0.4 BO2=0.9 HBO2=81.1 H2SiO3=108.4 CO2=42.0(S47.11.8)(お宿の人によると源泉は湯治部と一緒との事だが掲示はこの分析表でした)