何年かぶりに須川高原温泉の自炊部に連泊してみました。須川高原温泉はチェックイン可能時間が16時からと遅いですが、温泉巡りをしてちょうど16時頃に到着。当日はあいにくの大雨で駐車場から玄関までのちょっとの距離でびしょ濡れでした。結局、雨は滞在最終日の二日後まで降ったりやんだりの天気でした。
部屋までは中国の女性従業員の方がご案内してくれました。ご丁寧にもいろいろな事項について説明してくださいました。宿泊した部屋は須川荘の一室。久しぶりに泊まりましたが、素直な感想としては自炊棟建物全体がだいぶ年季が入って来たと感じました。部屋は8畳間で特に変化はないように思えます。
一息ついたら翌日の朝食と夕食の食券を求めに再びフロントへ。どちらも1食620円(自炊部用)に変更になっていました。因みに以前の自炊部食堂は現在では使われていなく、食事は旅館部と同じフロント正面を進んだ食堂でいただくようになっていました。食堂入り口を入って左側が自炊部食堂、右側が旅館部用でした。食事内容は以前より良くなったようにも思えますが、気のせいかな?セルフ方式で御飯と味噌汁は各自でお代わり自由でいただけます。
館内の売店は17時半までの営業、ここでは雑貨や日用品、食品や飲料などを購入することができます。翌朝には八百屋の出張販売も来ていて野菜やフルーツなども手にいれることもできました。
温泉は変わらずよいものでした。内湯大浴場の千人風呂にはチェックインからアウトまで2泊3日の間に合計6回ほど浸かりました。大人数に対応可能な縦長をした木造浴槽。薄っすらと白濁した湯がそこにたっぷりと満たされています。湯温も自身に丁度いい加減で湯浴みできるので館内でも一番のお気に入りの浴場です。お湯に浸かると「お~っ」と思わず出てしまいます。湯舟から溢れるお湯を眺めつつ浸かり至福のひと時を存分に味わいました。
さらにはドア向こうにあるちょっとした露天風呂のお湯も良いですね。塀に囲まれているので眺望はないですが、なにせお湯がいい。内湯より湯温が高いために透明度も内湯より上です。鮮度も満足店レベルを超えています。詳細なお湯云々は前回のレポートを参照してください。
大露天風呂の大日湯にも合計2回入浴しました。ここでの湯浴みは何といっても周囲の景観を眺めつつ、白濁りしたお湯に浸かれることですね。完全に屋外にあり開放感があるので立ち寄り入浴客にもかなりの人気があります。ここは季節や時間帯によって湯温や湯色が違うのも楽しいです。広いので露天風呂の中をウロウロと移動しつつ大日岩等を眺めながらの湯浴みは最高です。いつも何度来ても満足できます。
今回は自炊棟にある中浴場・霊泉の湯には一度のみ浸かりました。浴室には簡素な浴槽が一つあるだけなのも変わりません。完全にクリアな無色透明な湯が並々と満たされていてそれが湯舟縁より全量がオーバーフローしています。見るからに鮮度が良いのが推測できます。当然、湯温は高温なのでそう簡単には浸かることができません。これでもかというほどザバザバと掛け湯をします。5分ほど熱さに身体を慣らして足を湯に入れます。足さえ湯に浸かってしまえばあとはなんとかなります。以前と違って熱い湯が苦手になったので、せいぜい浸かって2‐3分が適度の湯浴みでした。ある意味この霊泉の湯は玄人向けの浴場といってもよいかと思います。
この他に須川高原温泉のサービスとして、宿泊者は隣の秋田県側にある「栗駒山荘」の風呂が無料で利用できる制度も健在でした。フロントに申し出ると無料利用券を受け取ることができます。実際に滞在二日目の昼食を兼ねて、無料入浴券栗駒山荘にて入浴を楽しみました。
(三昧・2018年9月宿泊)
▼なんと7年ぶりの須川高原温泉です
▼料金など
▼フロント
須川高原温泉・自炊部
▼宿泊した部屋
▼部屋には流しと冷蔵庫があります
▼部屋で調理できるのがありがたい
▼食器もあります
▼窓からの眺め(ずっと雨でした)
▼廊下には共有のレンジもありました
▼共有スペース
朝食
▼朝食券を購入しました
▼朝食は旅館部と同じ食堂で
▼左奥が自炊部宿泊者スペースでした
▼朝食
千人の湯
▼千人の湯入り口
▼掲示
▼男性脱衣所
▼ロッカーもあります
▼男性内湯
▼洗い場
▼男性露天風呂
▼露天風呂浴槽
▼女性内湯
▼内湯 湯口
▼浴槽から
▼サウナもあります
▼女性露天風呂
▼露天風呂 湯口
中浴場 霊泉
▼掲示
▼掲示
▼男性浴室
▼女性浴室
▼湯口
▼浴槽から
大露天風呂 大日湯
▼男性露天風呂
▼大日岩ライトアップ
源泉地
須川高原温泉 データ
岩手県一関市厳美町祭畤山国有林46林班ト
→Googleマップでみる
営業期0191-23-9337/冬期0191-23-3948
宿泊しました:自炊部素泊まり二泊三日二人で17000円
立ち寄り時間・料金・営業期間などは須川高原温泉公式サイトをご覧ください
冬期休業
訪問:2018年9月(泊)
須川高原温泉 温泉分析
霊泉の湯 酸性-含硫黄・鉄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型) 50.5℃ pH=2.2 溶存物質計=2478mg H=6.3mg Na=239.6 K=44.6 Mg=41.3 Ca=127.9 Fe2=0.8 Mn=6.2 Al=58.9 Fe2=25.1 Li=0.2 F=3.3 Cl=587.4 SO4=907.6 HSO4=192.8 Br=0.9 I=0.1 H2SiO3=230.5 BO2=4.7 CO2=651.0 H2S=10.9 (H17.8.2) ※全ての項目にて該当なし