岩手県の温泉

須川高原温泉 2004年~2011年(宿泊)

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今回は栗駒山登山の下山後に突撃、前回同様自炊部屋の宿泊です。部屋は六畳間で、小さな流しとガス台、冷蔵庫、食器、テレビ(無料)、ポット、浴衣がついている。畳は古びて少々ブヨブヨしていたが、襖と壁紙は最近張替えたらしく綺麗です。自炊部屋としては、かなり快適な部類だろう。

浴場は新しくできた貸し切り風呂や山の中のオンドル小屋を含めると全部で5箇所もある。須川高原温泉の名物的な「大日の湯」は40人ほどが一度に浸かる事ができる大露天風呂だ。今までに宿泊や立ち寄りなどで数回利用しましたが、ココは何度浸かっても良いですね。源泉から木樋と極太塩ビ管にて、47.2℃の大量源泉がダイレクトに露天風呂に流し込まれます。今回は到着した翌朝に浸かりましたが、湯は薄白濁りといったコンディション。大日岩や周辺景色を眺めながらの湯浴みはまずまずです。夏が終わり段々と冷え込んできた朝には格別でした。

前回訪問時には無かった旅館部の大浴場は、浴室や浴槽は木材を多く用いた造りで暖か味を感じます。内湯と露天風呂があって、なんとサウナまであるのには驚きです。浴室空間は硫化水素ガス対策の換気が施されており風通しの良い快適空間。浴室床は木製スノコが敷かれているが、これがかなり滑りやすいので注意が必要です。内湯は30人以上が浸かれる大人数対応の広い造りです。浴槽を満たす湯は薄白色濁り、明礬金属臭にタマゴ臭のするものです。湯口より47.7℃の湯を相当量投入、浴槽では43.2℃とちょうど良い湯加減でした。レモンのような酸味強く、口に含むとギチギチ感が広がります。とても雰囲気良い浴室、湯も素晴らしいのでチェックアウトまで幾度となく自炊部屋から通ってしまいました。内湯からそのまま移動できる露天風呂もあります。周囲は壁に囲われていて眺めなどとは無縁な造りです。10人サイズの木製変形型浴槽で屋根掛けされています。壁から突き出た塩ビ管が浴槽内に伸びており、湯中へと直に注入されています。内湯より熱めの44.0℃で長湯はできません。湯は薄白濁、明礬金属臭にタマゴ臭がします。内湯に露天風呂、どちらもオーバーフローたっぷりの掛け流し。

自炊棟にある浴室は「霊泉の湯」といい湯小屋のような木製造りの室内、高い天井で通気良好です。浴槽は10人以上は浸かることができます。大浴場とは違い浴槽を満たす湯は白濁しておらず透明湯となっています。岩組みから突き出た塩ビ管湯口からは大量の源泉をバシャバシャと浴槽へ落とし込んでいます。浴槽湯は45.8℃、自然と入湯前の掛け湯に力が入ります。体を沈めると実際の湯温以上に熱く感じ、皮膚をチクチクと攻撃してきます。鮮度の良さは大浴場とは異なるクリアーな湯が物語っています。浴槽底には多少の黄白い湯華が沈殿。熱いので頻繁には通えなかったが、チェックアウトまで3度ほど浸からせていただきました。

いつから掲示されているのかは定かではないが、館内の壁などに「新しく家族風呂ができました」との案内があった。ちょっとばかり家族風呂が気になり、フロント係員に案内して貰い浴室を見せていただいた。家族風呂は住込み従業員用を開放したもので、浴室は二つあり、それぞれ「朝霧」「夕霧」と名前がつけられている。コンクリ製の耐酸性塗料でも塗られているような浴槽。2-3人サイズであろう。湯は無色透明で濁りは一切なし。湯温は未確認だが見た目は熱そうだ。ただ、なにしろ貸切料1000円が別途かかるので、お湯だけを目的なら「霊泉の湯」で充分かと思い実際の利用はしなかった。お年寄りや子連れなど家族で一緒に利用したい方には良さそうだ。

山のオンドル小屋として存在するのが、須川高原温泉の源泉地から栗駒山への登山道を進んだ所にある「おいらん風呂」だ。風呂といっても湯に浸かるのではなく、自然の噴気を利用したいわゆる「蒸し湯」である。蒸し湯といってもサウナ室のように部屋空間に蒸気熱が充満しているのではない。小屋の中に噴気がでる穴があり、そこにムシロを敷いて横になる。持参した毛布で体を包み蒸気で体を温めるというものだ。それによる血液循環作用・大量の発汗による老廃物排出作用を得ようというものだそうだ。見学のみで体験は無いが、機会があったら試して見ようかと思う。
(三昧・2011年9月)


 

大好きな須川高原温泉を数年振りに訪問しました。岩手県と秋田県の県境ギリギリ、栗駒山登山口の横にドーンとたつ冬季閉鎖の大型観光旅館です。八幡平界隈の湯治宿と似た野暮ったい系大型旅館ですが、体にガツーンと来る強酸性の湯がドカドカ溢れ温泉マニアに人気。ここは標高が高いので避暑地としても大人気で、いつ来ても老若男女大勢の人でザワザワと賑わっています。

宿泊した部屋は前回とほぼ同じ位置で、窓の外は霊泉の湯の浴舎が迫り眺望はありません。軒下を見るとツバメの巣がズラリ。04年6月訪問時は、子育て真っ最中の巣から子ツバメ達がキョロキョロと丸い顔を並べていたのですが、秋の訪問時では巣立った後でした。

食事は自炊は勿論、自炊部の食堂「石南花」を利用する事もできます。利用するには事前にフロントで食券(夕も朝も一食600円)を購入し、食堂に出向いて申し込む。後は時間になったら食堂へ行くだけ。食事内容は、夕食はおかず2品と御飯、味噌汁、漬け物といった具合。朝食は04年宿泊時はバイキング方式でまずまずの満足度でしたが、2011年訪問時では、夕食同様おかずが既に皿盛りされていました。訪問時がたまたまだったのか、おかずの盛りの量がバラバラで、少ない席に座ってしまった人はチョット気の毒。内容は薄味で質素な家庭料理といった具合で、ご高齢の方には丁度いいでしょう。我家は夜に空きっ腹になってしまい、館内の自動販売機でカップ麺を購入してしまった。ちなみに自炊棟宿泊でも旅館部の食事を付ける事ができます。そのぶん値段も高くなりますが、お金に余裕のある方はドウゾ。

浴場はこの数年の間に大きな変化がありました。以前あった内湯の「千人風呂」と、水着で楽しめる「温泉プール」は今はもうありません。現在ではそれに替わる大浴場(内湯+露天風呂)が新設されています。お宿全体では先述の「大浴場」と、自炊棟にある「霊泉の湯」、そして別棟となる大露天風呂「大日の湯」、追加料金制の「家族風呂」、少し山を登ったオンドル小屋「おいらん風呂」の計五箇所が点在しています。利用源泉は全て同一のものを使用し、各浴場ごとに投入量の差によって温度調整をしているとの事。お隣の栗駒山荘のお風呂も宿泊者は無料立ち寄り利用可能で、フロントに申し出ると当日限り有効の入浴券を貰えました。

先ずは須川高原温泉の名物「大露天風呂・大日の湯」です。40人位入られそうな大きな浴槽と、名前の由来となる大日岩の眺め、そして高地ならではの抜けるような青空の下での湯浴みが楽しめます。源泉から続く木枠の湯口より、酸っぱい透明の湯がドカドカ投入され、当然のように掛け流し。ここで山の爽やかな空気に包まれながら湯浴みをすると「須川高原温泉に来たんだなぁ・・」としみじみ思います。湯色は訪問するタイミングで結構バラつきがあり、04年宿泊時は、到着した夕方は濃い白濁、翌朝は湯の張替えをしたとの事で一切濁りの無い無色透明湯を楽しめました。

以前あった千人風呂とプールがなくなり、替わって新しく新設された男女別大浴場です。皓々照明が明るく照らす浴室には、使い勝手のよいシャワーが並び、サウナも完備。須川高原温泉らしからぬ・・という気もしますが、なかなかどうして、良い雰囲気で気に入りました。脱衣所を抜けると先ずは内湯があり、ドーンと奥に長い40人位入られそうな長方形浴槽がひとつあります。湯口より無色透明の酸っぱい熱め源泉が投入され、浴槽内でやや熱め寄りの適温。ツルツル浴感の湯は、ブルーがかっても見える完全な白濁で、まったりとした明礬タマゴ臭が漂います。続く露天風呂は10人サイズ。こちらも内湯同様、ブルーがかっても見える白濁湯が溢れています。内湯・露天風呂共にストレスなく浸かれる湯温が気に入り、のんびり湯浴みを楽しみました。

そしてなんといっても自炊部の「霊泉の湯」こそ、この須川高原温泉の真骨頂と思います。風情ある木造浴室に、耐酸コーティングされた12~3人サイズ浴槽。太いパイプよりドカドカと容赦なく投入される熱い源泉は、浴槽内でもその湯温を下げず、痛いほどの熱め掛け流しとなっています。ほぼ無色透明の湯は浴槽底に白い湯花が沈殿し、ツルツルとした肌触り。浴室内はまったりとした明礬タマゴ臭がたちこめ、その空間にいるだけで何か「効きそう」な気分になってきます。加水用のホースもなく、多くの人は手や足を入れただけで、その熱さに驚いて退散。よって利用客も少なく、鮮度はいつでも抜群です。久々の利用でしたが、媚びのない湯使い、風情、独特の空気感、全てが以前と変わりなく嬉しくなってしまいました。

ちなみに以前訪問時に存在していた男女別内湯の「千人風呂」は木材をふんだんに使用した薄暗い造りで、湯治場風情がありました。耐酸コーティングされた浴槽はとにかく広い。記憶が曖昧ですが3~40人はいけるんじやないかな?元々は混浴だったようですが、訪問時には男女完全分離されてのこの広さ。湯は他の浴場同様、酸っぱい湯がじゃんじゃん掛け流されています。ほんのり白濁がかった無色透明の湯は、場所により熱め~熱め寄り適温。広い浴室の角には、申し訳なさそうに小さい長方形浴槽がポツン。こちらには「ぬるめ」の湯が満たされていました。

そして千人風呂と同様に姿を消した「温泉プール」なるものもありました。こちらは名前の通り水着着用で楽しみます。ここも当然のように掛け流し。プールに浮かべられていたチューブに乗り月夜を眺めながらまったりが最高に気持ちよいものでした。時折バランスを崩し湯の中へドボンすると、強酸性の湯が目に入ってエライ痛いのが難点ですが。
(まぐぞー・2011年9月)

▼須川高原温泉 外観

▼玄関

▼料金表掲示

▼受付

▼売店

▼自炊部廊下

▼宿泊した部屋

▼ガス台と冷蔵庫がありました

▼食器もありました

自炊部 食事

▼自炊部食事券購入しました

▼朝食(バイキング形式は止めたようです)

▼朝食

▼夕食

千人風呂(リニュアル後)

▼男性内湯浴室

▼内湯浴槽

▼男性露天風呂

▼女性内湯

▼浴槽から

▼女性露天風呂

中浴場 霊泉

▼男性浴室

▼湯口

▼女性脱衣所

▼女性浴室

▼湯口

露天風呂 大日湯

▼入口

▼すぐ横は足湯になっていました

▼結構な熱め

▼男性露天風呂

▼湯口

▼浸かった様子

▼女性露天風呂

▼浴槽から

▼別の角度から

▼湯口

▼シンボルの大日岩

おいらん風呂(現在は蒸し風呂と改名)

▼登山道上にあります

▼掲示

▼蒸気で蒸されます

▼源泉地

 

須川高原温泉 2004年

▼須川高原温泉 外観

▼玄関

▼料金などの掲示

▼宿泊した部屋

▼窓の上にはツバメがいっぱい

自炊部食事

▼自炊部の食事券を購入

▼食堂オープン時間

▼賑わう食堂(朝食)

▼好きな料理をセルフで(朝食)

温泉プール(※リニュアル時に取り壊されました)

▼温泉プール

▼どーんと広いです

▼湯口の槽は激熱

須川高原温泉 大露天風呂 大日湯

▼須川高原温泉 大露天風呂 大日湯 入り口

▼女性露天風呂

▼湯口

千人風呂(リニュアル前)

▼千人風呂 男性浴室

▼小浴槽

▼千人風呂 女性浴室

▼湯口

▼小浴槽

中浴場 霊泉

▼霊泉 男性浴室

▼天井

▼女性浴室

▼湯口

須川高原温泉 データ

岩手県一関市厳美町祭畤山国有林46林班ト
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営業期0191-23-9337/冬期0191-23-3948
宿泊しました:
2011年9月自炊部一泊素泊まり4500円
2004年6月自炊部一泊素泊り4000円
2001年7月旅館部一泊二食付き12750円
2018年9月自炊部宿泊レポートはこちら
【立ち寄り時間】
大露天風呂大日湯6時~21時
内湯千人の湯9時~16時
中浴場霊泉の利用に関しては現地で要確認
500円600円→700円
訪問:2001年7月(泊)・2002年9月・2004年6月(泊)・2005年9月・2006年5月・2007年8月・2011年9月(泊)

須川高原温泉 温泉分析概要

霊泉の湯 酸性-含硫黄・鉄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型) 50.5℃ pH=2.2 溶存物質計=2478mg H=6.3mg Na=239.6 K=44.6 Mg=41.3 Ca=127.9 Fe2=0.8 Mn=6.2 Al=58.9 Fe2=25.1 Li=0.2 F=3.3 Cl=587.4 SO4=907.6 HSO4=192.8 Br=0.9 I=0.1 H2SiO3=230.5 BO2=4.7 CO2=651.0 H2S=10.9 (H17.8.2) ※全ての項目にて該当なし

以前の分析

霊泉の湯 酸性-含硫黄・鉄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型) 48.6℃ pH=2.2 溶存物質計=1881mg H=6.3mg(22.25mv%) Na=104.3 K=17.3 Mg=39.4 Ca=105.0 Fe2+Fe3=29.5 Mn=3.2 Al=64.8(25.63) F=2.4 Cl=357.8(35.92) SO4=776.5(57.56) HSO4=165.1 H2SiO3=202.6 HBO2=6.2 CO2=781.8 H2S=20.6 (H7.6.23)

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