日光湯元温泉 紫雲荘 2020年10月(宿泊)

紫雲荘は日帰り入浴はしていませんが、以前に実施された日光湯元温泉宿泊者対象のキャンペーンの際に立ち寄り入浴できた温泉宿です。当時の印象が良かったので電話予約して宿泊してみました。

ちょうど紅葉シーズン真っ只中でしたので、渋滞激しい紅葉名所のいろは坂からのアクセスを避けて、関越道利用の群馬側から日光湯元温泉へ向かいます。途中、群馬北部の紅葉狩りを満喫しながら一切の渋滞は無しで難なく日光湯元温泉に到着しました。同じ日に日光側から来たお客さんは大渋滞に巻き込まれ、何時間も時間がかかったようです。

三階建ての建物で前と変わりはありません。玄関に入ると女将さんが出迎えてくれました。宿帳記入と館内の説明、食事は夕食・朝食共に部屋食、時間は18時・18時半・19時の中から好きな時間を選びます。

部屋は「わたすげ」という三階のトイレ付を予約しました。仲居さんに案内されて階段で向かいます。8畳和室の角部屋で、必要なものはだいたい揃っており、清掃もきちんとされていました。居心地よく、チェックアウトまでゆったりと過ごす事ができました。

以前の立ち寄りでは二つある内湯を男女別に、屋外にひとつある露天風呂はグループごとの貸し切り利用でした。今回の訪問では男女別だった内湯もそれぞれ貸し切り利用となっていました。各浴室は空いていれば「貸切中」の札を掲げ30分以内で利用することが出来ます。

チェックイン後、早々に内湯へ向かいます。一湯目は以前立ち寄り時では男湯だった大きい方の浴室を利用してみました。入って左手にシャワー三つ、右手には浴槽があります。室内は硫化水素ガスによる事故防止の換気がきちんとされています。タイル浴槽は3人サイズほどです。

湯口は塩ビ管で適量の源泉投入があります。湯温は湯口で66.0℃、浴槽では43.8℃の実測。お湯は薄緑白色濁り、強めの硫化水素臭、ツルすべとする浴感があります。温泉に来たなぁと思わせる満足度の高い泉質ですが、高めの湯温なのでどうしても短時間の入浴になってしまいます。ちなみに内湯の利用可能時間は5時30分から23時までの間となっているので、深夜は入浴できません。

次は貸切露天風呂「月あかり」です。こちらは屋外にある湯小屋となっています。客室に備え付けの「貸切中」の札を屋外へ出るガラスドアに掲げておきます。札があれば他のお客さんが利用中で、札が無ければ空いていると判断できます。この露天風呂の利用時間は6時から22時までとなっていました。

母屋から湯小屋までは少しばかり屋外を歩くのですが、ふと横を見ると野生のシカが数頭歩いていました。女将さんによるとコロナ禍の自粛期間に人のいなくなった温泉街に山からたくさんのシカが下りて来て、人が戻ってくれば自然と山に帰ると思っていたが、どうやら居心地がよかったらしくそのまま温泉街に居座っているようだ。

話は貸切露天風呂「月あかり」に戻りまして、脱衣所の向こうに浴室があり、塀で囲われていますが天井部分が無い半露天といった状態の造りです。シャワーが一つあって、すぐ横には2人サイズの四角い浴槽を配置。岩湯口から内湯よりも少ない半分弱程のお湯を浴槽へ落とし込んでいます。浴槽の構造上、湯表面のみが熱くなっていましたが、少し掻き混ぜると全体が丁度いい適温になりました。薄緑白色濁り、硫化水素臭のするスベスベ浴感です。鮮度は内湯の方が上でしょう。

部屋出しの食事は、野菜を出汁で味付けをした料理が多くヘルシーな内容でした。酒粕を利用したデザートも評判通りのおいしさでした。食事に定評のあった紫雲荘では併設の食堂もオープンしたそうで、次回日光湯元訪問時はぜひ利用してみたいと思います。女将さんをはじめスタッフの皆さんの感じもとても良く、浴室の貸切システムといい、料理の美味しさといい、リピート間違い無しのお宿です。
(三昧・2020年10月宿泊)

▼紫雲荘 外観

▼玄関まわり

▼館内

日光湯元温泉 紫雲荘 宿泊した部屋

▼宿泊した部屋

▼部屋付きのトイレと洗面所

▼タオル・浴衣

▼部屋の冷蔵庫の品ぞろえ

▼部屋から山が見えました

日光湯元温泉 紫雲荘 夕食

▼ふたりぶんです

▼野菜たっぷりヘルシー

▼出汁を使った優しい味付けです

▼酒粕を使った人気のデザート

日光湯元温泉 紫雲荘 朝食

▼朝食も美味しい!

▼コーヒーも出ました

日光湯元温泉 紫雲荘 内湯大浴室

▼浴室

▼湯口

▼浸かった様子

日光湯元温泉 紫雲荘 内湯小浴室

▼壁などがリニュアルしていました

▼湯口と加水蛇口

日光湯元温泉 紫雲荘 貸切露天風呂「月あかり」

▼貸し切り露天風呂「月あかり」湯小屋

▼脱衣所

▼露天風呂

▼湯口

▼動画もどうぞ(音が出ます)


 

▼浸かった様子

▼塀の向こうに秋の実が見えました

▼お宿周辺を闊歩する鹿くん

日光湯元温泉 紫雲荘 データ

栃木県日光市湯元2541-1
Googleマップでみる
0288-62-2528
宿泊しました:一泊二食12650円+税利用
基本的に立ち寄り不可
日光湯元温泉 紫雲荘 2013年1月立ち寄り入浴レポート
訪問:2020年10月(泊)

日光湯元温泉 紫雲荘 温泉分析

奥日光開発㈱3.4.7号森林管理署源泉混合泉 含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉(硫化水素型)74.1℃ pH=6.5 溶存物質計=1.284g Na=126.1mg K=20.2 Ca=191.5 Mg=4.2 Mn=3.1 Fe2=0.1 F=1.0 Cl=77.8 HS=10.9 SO4=496.2 HCO3=236.4 S2O3=0.6 HAsO2=1.0 H2SiO3=96.0 HBO2=18.4 CO2=119.8 H2S=37.2(H20.5.19) ※加水あり