赤湯温泉 大湯は新施設(赤湯元湯)オープンにともない閉館しました。
南陽市の赤湯温泉公衆浴場を廻りました。5箇所の公衆浴場があり、組合のキャッチフレーズが「汗をかいたら、缶ジュースより安い温泉浴場へ」というフレーズ。 赤湯温泉の由来は今から900年の昔、八幡太郎義家の弟義綱が草刈八幡のお告げで渾々と湧き出す湯を発見。戦いで傷ついた家来たちを湯に入れるとたちまちのうちに傷が治り、傷からでた血で温泉は深紅に染まった。そしてこの地が「赤湯」と呼ばれるようになったのだという。温泉宿・公衆浴場・住宅が混在する赤湯温泉は温泉が市民に無くてはならない財産と想像させます。大湯もそんな場所に位置する公衆浴場の一つです。浴場のなかで最も古い歴史も持つそうです。
券売機で100円の入湯券を購入し受付けへ。浴室には6人ほどが入れる正方形のタイル浴槽があります。早朝から地元民で盛況。湯は無色透明、焦げ硫黄臭、エグ味、微塩味でとろみ感があります。朝から硫黄の香りを嗅いで満足。湯口には15L/minほど浴槽へ投入されてました。脱衣所の掲示によると「源泉が熱いので水道水を加水して温度調整」「毎日、浴槽の湯は換水」「上がり湯、シャワーも源泉」という事らしい。分りやすく源泉の利用状況を公開していて好感が持てました。
(三昧・2004年11月)
赤湯温泉に点在する五箇所の共同浴場のうち一番歴史のある浴場。周囲を住宅に囲まれ、路地に面して建つピンクの建物が一段と目を引きます。そんな大湯に朝一番に訪問たのですが、朝風呂目当ての地元住民が肩にタオルをひっかけただけの実にラフな格好で、あちこちからパラパラと集まって来ます。男女別の浴室には10人程入られそうな四角い浴槽がひとつ。浴室内へ一歩足を踏み入れると、プンと硫化水素臭が漂い思わずニンマリしてしまいました。お湯は無色透明、熱めでタマゴ硫黄の柔らかな臭いが湯面から漂います。朝一番、シャッキリ感のある湯は実に気持ちいい。カランも温泉で、この浴場を毎日利用できるとは地元の人が羨ましい。
(まぐぞー・2004年11月)
▼建物横にあった捨て湯?白湯花いっぱい
▼男性浴室
▼女性浴室
赤湯温泉 大湯は新施設(赤湯元湯)オープンにともない閉館しました。
赤湯温泉 大湯 簡易データ
山形県南陽市赤湯1050
4月~10月/6時~22時
11月~3月/6時~21時30分
※いずれも12時~14時は清掃の為不可
水曜日休み
100円
訪問:2004年11月
赤湯温泉 大湯 温泉分析概要
森の山源泉 含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 63℃ pH=7.7 蒸発残留物=2218mg Na=566.1mg K=14.2 Ca=206.8 Mg=0.3 Li=2.1 Cl=1090 Br=2.8 I=0.1 F=3.5 SO4=175.7 HCO3=92.8 CO3=0.4 HS=1.9 CO2=3.1 H2S=0.4 HBO2=8.2 H2SiO3=60.5 (H12.12.20)