あつみ温泉 東屋旅館(宿泊)

川沿いに建つ温泉旅館・東屋に宿泊してみた。看板が無いと民家のようにも思える外観、客室7部屋という小さめな宿でもある。館内の床をはじめ階段や手摺りなどの木の部分はピカピカに光るほどに磨かれている。宿泊したのは二階にある部屋、8帖間に広縁もある。宿の隣には足湯カフェがあり人気があるのか若者客でとても賑わっていた。その賑わいもお店の閉店と共に無くなり、いつの間にか静かな温泉街となる。食事については一般的な旅館の食事と思う。魚介類が多く美味しくいただくことが出来ましたが、好みにもよりますがカニは要らなかったなぁ。

浴室は一階にあり、男女それぞれで内湯が一つずつある。昼間でも少し薄暗く感じる浴室空間の中、石造り6人サイズの四角形浴槽がある。チェックイン後の一番風呂だったようで湯の状態はまずまず。無色透明でクセがなく浸かりやすい湯だ。湯口が見当たらないと思いきやどうやら浴槽内よりの直注入の方式。浴室隅に常時細く出ている水蛇口があり、これも浴槽内へと通じ常時加水となっている。湯温は41.9℃、派手な溢れ出しはない静かなかけ流し。ただ源泉の注入量が少な目なので多客期の鮮度面は気になる。

男女別浴場の他にも家族風呂もある。空いていれば自由利用できるシステムだ。小さな浴槽は石造りで二人サイズ。湯船の前方向よりオーバーフローさせる造りで、男女別浴場同様に源泉は浴槽内直に注入されている。当日利用時の湯温は43.7℃、ただし利用客の人数や利用客による自由加水の有無で湯のコンディションは変化されるだろう。
(三昧・2015年11月宿泊)


あつみ温泉街の中心部にある中規模のお宿です。温海川の目の前に位置し、お隣は人気の足湯カフェ、近くには温泉街の足湯「あんべ湯」もあります。今回は宿泊で利用してみました。館内は茶色い木材と白い壁を基調としたぬくもりある造りで、ピカピカに磨きこまれた廊下が印象的です。

通された部屋は二階の川に面した八畳間で、必要なものはたいてい揃う不自由ない旅館部屋です。肌寒い時期の訪問でしたが室温も丁度良く快適に過ごすことができました。唯一の難点としては隣の店舗のチカチカとした青い電飾が部屋の中を煩く照らすこと。特に就寝時に電気を消した後の電飾は眩しかったなー。ただ今回は就寝が早かったので、夜遅くになれば電飾も消えるのかもしれません。

食事は別室でいただきます。場所柄、海のものを中心に刺身やハタブリコの煮物、ごま豆腐など、どれも美味しくいただきました。朝食は煮物、焼き魚、サラダなどが並び、朝から満腹です。

肝心の温泉は館内に男女別内湯と、貸し切り風呂がひとつありました。男女別内湯はタイル造りのシンプルな浴室で、女性側には5~6人サイズ浴槽がひとつ。源泉は温海温泉でお馴染みの無色透明の混合泉を浴槽内注入でかけ流し利用ですが、もともとの湯温が高温のためか浴槽サイズにして投入量が絞られ少ない印象。また、浴槽から少し離れた蛇口の水がタイルの下を通り浴槽内へ注入という別府ではお馴染みの方法で常時加水もされているようで、浴槽内の湯温はややぬるめとなっていました。男湯は状態は良かったようですが、女湯は連休中だった事もあり既に大勢の人が浸かった後なのか「湯なまり」も生じていたので、ここではサっと浸かっただけで撤収となりました。

貸し切り風呂は空いていれば自由に使う事ができます。こぢんまりとした石板ばりの浴室に、ひとり浸かって丁度いいサイズの長方形浴槽がひとつあります。熱い源泉を浴槽内で少量直投入の掛け流し。こちらも源泉温度が高いので男女別同様に投入量は控えめな印象ですが、利用者が少ないからか湯の状態はいくぶん良い感じがしました。
(まぐぞー・2015年11月宿泊)

▼外観

▼館内

▼研かれた廊下が印象的

▼宿泊した部屋

▼別の角度から

▼夕食

▼朝食

▼男性浴室

▼加水蛇口(下を通って浴槽投入)

▼女性浴室

▼貸し切り風呂

▼浸かった様子

▼源泉投入口付近

あつみ温泉 東屋旅館 データ

山形県鶴岡市湯温海甲171
0235-43-2345
宿泊しました:一泊二食10500円
10時30分~16時(不定休)
500円
訪問:2015年11月(宿泊)

あつみ温泉 東屋旅館 温泉分析

5号源泉、6号源泉、7号源泉混合 ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉/56.5℃ pH=7.3 溶存物質計=2312mg Li=0.8mg Na=636.2 K=37.9 Mg=1.8 Ca=174.1 F=2.3 Cl=876.3 Br=3.5 I=0.6 SO4=407.9 HCO3=5.2 CO2=7.8 (H21.2.13) ※温泉利用状況=加水あり