肘折温泉 若松屋村井六助(宿泊)

肘折温泉 若松屋村井六助 2017年1月(宿泊)

以前に立ち寄りした際にお宿の印象がよく、さらに貸し切り風呂「幸の湯」が良かったので宿泊して満喫することにした。前の立ち寄りで応対してくれたのは大旦那?今回は若旦那夫婦?世代交代したのかも知れません。

案内されたのは3階にある8帖部屋の二間続きの広い部屋です。備品設備も不自由はなし。トイレは部屋付きではないので、廊下通路を挟んで向かいにある共同トイレを使用することになります。部屋の出入り口ドア向こうには自由利用可能な自炊調理場があるのは便利です。

夕食は隣室にていただきますが、食事中に布団が敷かれるシステムです。今回利用のプランは旅籠コースで料理は通常コース、正月料金ではありましたが手ごろに宿泊できました。

男女別浴室と貸し切り風呂はいずれもチェックインからチェックアウトまで深夜早朝でも利用できるのはとても嬉しいシステムです。ただし22-6時の間はシャワーのお湯がでません。おそらく夜間はボイラーの音を止めるためでしょう。男女別浴室の利用源泉が以前利用のものに組合4号源泉をさらに加えた混合泉に変更となっていました。浴槽を満たす笹濁りの湯は44℃を超えていてすんなりとは浸かれません。金気臭味、重曹甘味、薄塩味の湯はある程度の掛け湯で体をならさないと体に悪そうな気がします。

貸し切り風呂の「幸の湯」は御影石造り2人サイズの小さな浴槽で、独自源泉である村井源泉を利用しています。透明ながら弱塩味に弱金気臭を主張しています。こちらは濁りのないほぼ無色透明の湯で42℃ほどなので、サッと掛け湯でならしてすんなり浸かれます。いやぁ、この湯は素晴らしい。おそらく浴室から壁一枚向こう側の外で村井源泉が湧出していると思われ、それを至近距離の湯船へと御影石の段々畑ならぬ段々湯口を経由しつつ湯船へ落とし込んでいるのですから鮮度は上々なのは当然なのです。滞在中の入浴はチェックイン後すぐに使った男女別浴場以外は全て幸の湯に浸かりました。チェックアウトまで7-8回は通ったでしょうか。大変気に入りました。
(三昧・2017年1月宿泊)


以前立ち寄り訪問した際に利用した「貸し切り風呂・幸の湯」が気に入り、次はたっぷりと楽しみたいと宿泊してみることにしました。訪問したのは冬真っ只中の元日。豪雪地帯で有名な肘折温泉なので「さぞや雪が凄い事になっているだろー」と訪問してみると、意外にも雪が全然ありません。これには拍子抜け。

こちらのお宿にお邪魔するのは約12年ぶりです。なんだかつい最近行ったような気もしましたが、時が経つのは早いですね。お宿は以前と比べ玄関まわりが綺麗になったような気もします。

お宿に到着すると感じの良い若旦那と若女将が出迎えてくださいました。案内された部屋は八畳と六畳の二間続きで、安い料金プランなのになんだか申し訳なく思ってしまいます。宿泊するのに必要なものはだいたい揃い、トイレと洗面台は共同ですが部屋のすぐ目の前にあるので不自由はしません。部屋は広いですが暖房の効きも良く寒く感じる事はありませんでした。

食事は別室でいただきます。焼き魚や煮物など、一般的な旅館の夕食といったとこでしょうか。朝食も一般的な旅館の定番料理が並びました。量はじゅうぶんで完食したらお腹いっぱいです。

お楽しみの温泉は、浴室など前回の訪問時と特に変化はありません。肘折共同源泉利用の男女別も良いのですが、やはり良いのは独自源泉の「幸の湯」です。この湯がとても気に入り、宿泊の特権とばかりに夕方・夜・夜中・朝と何度も入ってしまいました。ここはいつ行っても鮮度がよく、綺麗に澄んだ無色透明湯が常にサラサラ溢れ出し、湯も優しい印象で本当に良いです。前回訪問時は気が付かなかったのですが、源泉井が壁を隔てた浴槽のすぐ隣に位置し、おかげで引き湯距離もほとんどなく鮮度の良い湯を楽しむ事ができるようです。
(まぐぞー・2017年1月宿泊)

▼宿泊した部屋

▼共同の炊事場

▼食事は別室で

▼夕食

▼朝食

▼男性脱衣所

▼掲示

▼男性浴室

▼お湯と溢れ出し

▼女性浴室

▼湯口

▼幸の湯

▼村井源泉

▼源泉にも鏡餅

肘折温泉 若松屋村井六助 2004年11月

狭い温泉街に立ち並ぶ旅館の一つです。独自源泉を所有しているお宿の一つで旅館部はもちろん湯治部もあります。入口玄関を入るとお宿の大旦那に感じ良く対応して頂いた。お風呂は男女別の大浴場がそれぞれに一つと貸し切りで利用できる独自源泉100%の「幸の湯」があります。男湯は組合3号泉とお宿独自の源泉である幸の湯源泉の混合泉。一方、女湯は組合2号泉と幸の湯源泉の混合泉を利用しています。大浴場は6-7人ほどがゆっくり浸かれる広さのもの。浴槽には薄く緑がかった濁り湯が満たされ、浴槽縁からオーバーフロー。先客は誰もおらずお風呂を独占させて頂きました。

さてメインの幸の湯は先客が入湯中、しばし待った後にようやく入湯。少し薄暗い浴室に2人でちょうど良い広さのこじんまりした浴槽に幸の湯源泉が満たされています。暗いのでよくお湯を観察できませんでしたが、薄く表面が濁り気味のように見えます。湯口より約10L/min程度の幸の湯が浴槽へ投入されてます。薄塩味、金気臭でとろみ感のある湯は体にしっとり馴染み満足のいくものです。これは組合の湯とは全くといっていいほど大変に気持ちが良いです。このお宿に立ち寄りしたなら是非、「幸の湯」に浸かる事をお薦めします。
(三昧・2004年11月)


肘折温泉を少しばかりでも湯巡りすれば、否応無しに「組合2号源泉」「組合3号源泉」の壁に当たる。勿論この湯も素晴らしい。素晴らしいけれども、なにしろ使用率が高いのです。「次はどんな湯が出るかな?」とワクワクしながら湯巡りするも、同じ湯が3軒目ともなるとはさすがに苦笑いも出てしまう。

そんな肘折温泉の中でも貴重な自家源泉を所有する「若松屋村井六助」です。温泉街のメイン通りに面したお宿で、玄関横には足湯もあります。訪問時は沢山の湯治客で賑わっていました。浴室は男女別に内湯がひとつづつ、そして貸しきりで利用できる「幸の湯」とがあります。幸の湯は先客がおられたので、まずは男女別の内湯から頂戴する事に。浴室は最近改装でもしたのか綺麗でピカピカ。シックな色合いの浴室で、5-6人程入られる石造り浴槽がひとつ。そこに熱め、笹濁りの湯が流し込まれていました。この湯は組合2号源泉と村井源泉を混合させたもの(男性浴室は組合3号源泉との混合)。兎に角熱く、気合いを入れての湯浴みです。後から来た宿泊客のお二方も「あっつぅぅぅいーー」と悲鳴をあげ、私に「お水、入れてもいいですか?」と聞いてこられました。

続いて「幸の湯」へ。こちらでは独自源泉の「村井源泉」をたっぷり楽しむ事ができます。浴室は貸しきり利用で、二人程入られる石造り台形浴槽がひとつ。ほんのり濁りのある適温湯で、鉄錆色の小さな湯花も漂います。つるつるスベスベとした心地よい湯。浴槽のサイズも大き過ぎずでとても気に入りました。「若松屋村井六助」へ来たならば「幸の湯」がよいです。備品は男女別浴室、幸の湯ともにシャンプー、ボディソープ、石鹸が置かれていました。
(まぐぞー・2004年11月)

▼外観

▼足湯

▼男性浴室

▼女性浴室

▼幸の湯入口

▼幸の湯

▼湯口

肘折温泉 若松屋村井六助 データ

山形県最上郡大蔵村大字南山496
0233-76-2031
宿泊しました:旅籠コース正月料金で8400円
立寄り時間要問合せ
300円→立ち寄り料金未確認
訪問:2004年11月・2017年1月(泊)

肘折温泉 若松屋村井六助 温泉分析

組合2号源泉・組合3号源泉・組合4号源泉・村井源泉 ナトリウム‐塩化物・炭酸水素塩泉 55.6℃ pH=6.3 溶存物質計=2331mg Li=1.3mg Na=587.6(82.24mv%) K=43.3 Mg=17.6 Ca=55.1 Fe2=0.6 Mn=0.1 F=0.3 Cl=627.0(54.99) Br=1.4 I=0.2 SO4=162.4 HCO3=674.8(34.38) CO3=0.1 H2SiO3=121.6 HBO2=3.6 HAsO2=0.8 CO2=579.3 (H22.6.17) ※温泉利用状況=加水あり

以前の分析

村井源泉 ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉 43.0℃ pH=6.2 溶存物質計=1853mg Li=1.3mg Na=469.4(83.18mv%) K=27.0 Mg=14.6 Ca=40.9 Mn=0.1 Fe2=0.3 F=0.2 Cl=454.6(51.28) Br=0.8 I=0.1 SO4=112.9(39.2) H2PO4=0.5 HCO3=538.2 HSiO3=110.4 HBO2=21.3 HAsO2=0.4 CO2=632.2 (H元.10.30)

組合2号源泉 ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉 86.4℃ pH=7.4 蒸発残留物=4012mg Li=3.1mg Na=1233 K=103.6 Mg=37.6 Ca=134.1 Mn=0.3 Fe2=1.7 F=0.3 Cl=1343 Br=2.6 I=0.4 SO4=287.6 HPO4=1.9 HCO3=1356 CO3=2.6 CO2=90.5 H2SiO3=196.7 HBO2=47.1 HAsO2=2.2 (H14.3.6)

組合3号源泉 ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉 73.5℃ pH=6.7 溶存物質計=3612mg Li=2.2mg Na=948.4 K=86.1 Mg=27.7 Ca=106.7 F=0.3Cl=1178 Br=1.3 I=0.3 SO4=229.3 HPO4=1.5 HCO3=753.5 CO3=0.3 CO2=252.2 H2SiO3=228.9 HBO2=47.2 HAsO=0.8 (H15.10.31)