新庄温泉 旅館あぶら山は閉館しました
やけに宣伝の看板が目立つ旅館あぶら山。早朝から温泉に立ち寄りできるので寄ってみた。国道から新庄温泉へ通じる道路を進みしばらく坂を進むと新庄温泉の温泉街がある。温泉街といっても旅館が3軒ほどと民家が数軒あるのみの所である。寂れた感じの印象の温泉街。はたしてこれを温泉街といっても良いのやらという感じ。入口玄関を入りフロントへ、誰もおらずチャイムを慣らしたがでてこない。しばらくして2階から女将さんが降りて来た。
男女別の内湯がそれぞれに一つずつ。浴室への扉を開けると、浴槽の湯が半分ほどしか溜まっておらず状態。おそらく清掃後なのかもしれない。浴槽は10人ちょい入れる変形型のタイル浴槽。壁より約20L/min弱ほどの源泉が浴槽へ注がれる。湯は無色透明、明瞭なダシ塩味、よくわからん何かの臭い。湯に浸かった肌触りがなんとも心地よく、中程度のつるスベの浴感があるのが特徴。浴槽内には茶色の湯華もちらほら浮遊していた。源泉温度からみて湯口の湯は加熱されていると思われる。掛け流しで利用しているのには嬉しい限りです。
浴室内の壁には案内書きで「皆様が気持ちの良い入浴をするには、洗桶と腰掛けが所定の場所にあることから始る。教習生各位」などと合宿自動車教習の際のお宿になっているのだろう。温泉に浸かりながら免許が取得できるとは一石二鳥この上ない。湯上がり後、お宿の女将さんがいて湯が溜まっていなかった事に恐縮されていました。おまけにコーヒーとお茶を御馳走になってしまいしかも次回の無料入浴券までおまけ。こっちが恐縮してしまった。
(三昧・2004年11月)
最上川に沿って走る国道47号線を酒田方面から来た場合、道の駅「とざわ」を過ぎ少しばかり車を走らせた所に出没する大きな看板。「あぶら山」だの「コンコン亭」だの、妙な名前が連なり以前より気になっていた所。朝早くから立ち寄り可能との事で今回お邪魔する事に。47号線からは「冬場は厳しいだろうなぁ」と思われる上り坂をグイグイ進んだ先に「旅館あぶら山」はありました。お宿はなんとも寂れ感があり、玄関には何故か福引きの賞品がゴチャゴチャと並んでいます。
浴室はシンプルに男女別タイル浴槽がひとつのみ。台形の10人弱入られる大きさです。掃除後の溜まりたてホヤホヤの湯が浴槽から溢れ出ていました(男性浴槽はまだ溜中だったとの事)。ほんのり白濁り、ほぼ無色透明の湯はやや熱め。小さな茶色い藻のような湯花も漂います。(泡の付かない)ヌルヌルとした浴感で甘塩ダシ味、うがいをすると咽にイソジン風味が残ります。加熱掛け流し利用と思われます。「最近は料理にも力を入れている」とは女将さんの談。ヌルヌル湯好きな人にはいいかもしれません。
(まぐぞー・2004年11月)
▼あぶら山の看板
▼外観
▼浴室入口
▼男性浴室
▼浴槽
▼掲示
▼女性浴室
▼湯口
新庄温泉 旅館あぶら山は閉館しました
新庄温泉 旅館あぶら山 簡易データ
山形県新庄市大字本合海2533
6時~20時
500円
訪問:2004年11月
新庄温泉 旅館あぶら山 温泉分析概要
新庄温泉 ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉 38.8℃ pH=8.2 溶存物質計=10510mg Li=0.2mg Na=3396 K=15.3 Mg=3.6 Ca=14.0 Fe2=0.1 F=1.6 Cl=4076 Br=10.8 I=2.2 HCO3=2860 CO3=34.3 CO2=30.3