以前、宿泊した際の印象がよかったので、今回も宿泊再訪した。部屋数19室の中規模な国民宿舎である。正面入口周辺は宿というより市役所の庁舎のように見える。以前は何かの公共施設だったのかも知れない。訪れた日は夏休みの休前日にも関わらず格安で宿泊利用する事ができた。宿泊は8帖間、トイレ洗面付きの部屋だ。部屋からは緑の山々が眺められる。あいにく天候がいまいちだったのが唯一の残念。8月のお盆を過ぎたせいか、既に飯豊の朝晩はヒンヤリとする。この自然環境もあって今回再訪した次第である。
浴槽は男女別に内湯がある。広く採られた浴室ガラス窓からはごろごろとした大小の石が転がる渓流や飯豊の山々が眺められる。浴槽は20人サイズの御影石造り、浴槽縁のみ木枠造りだ。御影石湯口からは44.6℃の源泉を40L/minほどを浴槽投入している。浴槽全体の縁よりオーバフローありの掛け流し。湯船には無色透明、重曹甘味に弱塩味。夏場には適温かと思う41.8℃での湯浴み。とても肌に馴染み、若干のとろみ感ある湯がとても心地が良い。翌日のチェックアウトまでに幾度となく浸かってしまった。但し深夜の23:00-02:30の時間帯は清掃直後の湯溜めの為、浴室の利用は出来ない。また、露天風呂はないが同経営で敷地内に隣接する「川入荘」には露天風呂があり、宿泊者限定でお宿相互の浴室が無料利用できる特典もある。
夕食は18時より食堂にて頂く。宿泊料金からして十分な質と量で満足できた。食後は部屋でまったりモード、お腹がこなれて頃にもう一風呂頂く。その後は疲れておやすみなさい。朝方の窓の外は鹿や野鳥などの声が響いていた。これからも訪れてみたい宿である。
(三昧・2011年8月宿泊)
約8年ぶりの再訪となる梅花皮荘です。前回と同様、宿泊利用しました。梅花皮荘は飯豊連峰の登山口に繋がる立地にあり、周囲は靄に包まれた深い山々に囲まれています。一般的にあまり馴染みの無い名前は梅花皮岳から付けたと勝手に想像。
梅花皮荘は立地こそ山深いですが、建物は秘湯感や山小屋感は一切ありません。鉄筋の箱モノタイプで一見すると役所のようです。館内も年季が入ってきて古びています。じゃあ何がいいかって、ここは湯の浸かり心地とお宿の従業員の皆さんの雰囲気がとても良いのです。
宿泊した部屋は目の前に山の木々が広がる八畳間です。備品は浴衣、タオル、歯ブラシセット、お茶セット。洗面台とトイレ付きで不自由ありません。朝は窓の外に鳥達の飛び交う姿が見られ、さえずりを聞きながらボーッと眺めているだけで癒されます。
食事は朝夕共に食堂にていただきます。山の幸をふんだんに使用した料理で、鉄板焼きの肉は柔らかく、炊きたてゴハンも美味しいです。
お楽しみの浴室は別棟にあります。周囲の山々を見渡せる広々とした浴室が二つあり、それぞれ20人サイズの台形浴槽があります。作りはだいたい同じで、浴槽の縁が「木」か「石」の違いになります。どのタイミングだったかは忘れましたが男女入替えになるので、滞在中に両方入る事ができます。
肝心の湯は飯豊山荘方面からの引き湯で、無色透明、熱め寄りの適温湯が掛け流されています。特に目立った香りはなく、口に含むと何ともいえぬ甘味とごくわずかな塩気を感じます。キシキシ感と弱いトロミがあり、肌に馴染む心地よい湯です。この梅花皮荘の湯は、引き湯効果で硬さが取れ、程よくこなれた湯となり、ともすれば「際立った特徴のないおもしろみのない湯」と評されてしまうかもしれないですが、肌へのストレスなく何度でも浸かれる感が個人的にとても気に入っています。
何度でも訪れたい梅花皮荘、いつかは飯豊連峰の登山と絡めて宿泊してみたいです。
(まぐぞー・2011年8月宿泊)
▼外観/フロントまわり
▼名前の由来がややこしい
▼部屋/部屋からの眺め
▼食事は朝夕とも食堂でいただきます/まずは夕食から
▼朝食
▼温泉棟
▼休憩室
▼マタギに関する展示物
▼浴室の暖簾・男性は「なた」・女性は「へら」/木風呂脱衣所
▼木風呂浴室
▼浴槽
▼湯口/溢れ出し
▼洗い場/天井
▼石風呂浴室
▼浴槽
▼湯口/溢れ出し
▼浴室からの眺め
字川倉西564-1
0238642111
10時~19時
500円
宿泊しました
2003年10月一泊二食6400円
2011年8月一泊二食7000円(涼風プラン)
訪問:2003年10月(泊)・2011月8月(泊)
飯豊1号・2号・3号・4号混合泉 ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩泉(浴槽湯口での分析) 42.3℃(源泉51.5℃) pH=6.5 蒸発残留物=1301mg Li=0.7mg Na=231.2 K=25.3 Mg=4.9 Ca=182.2 Fe2=0.2 F=3.5 Cl=269.2 Br=1.0 I=0.6 SO4=291.3 HCO3=372.0 H2SiO3=124.1 HBO2=5.1 CO2=168.3 (H18.8.9) ※冬期間、加温する事もある
【以前の分析】1号2号3号4号混合泉 ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素・硫酸塩泉 44.8℃ pH=6.7 蒸発残留物=1430mg Na=257.7mg K=27.0 Mg=5.3 Ca=184.8 Fe2=3.0 Cl=307.6 Br=0.6 I=0.1 SO4=305.7 HCO3=407.5 CO2=136.9