鉄輪温泉 すじ湯

昨今では利用者減少に歯止めがかからず赤字続きで廃業や休業に追い込まれる温泉施設をよく耳にするが、数ある別府の共同浴場でもこれは深刻な問題であるそう。現に当浴場のすじ湯も一時休業に追い込まれたが、2016年4月に苦労あってのこと見事に再オープンした。同年12月に復活のすじ湯に入浴することできた。

鉄輪の宿に連泊し二日目の朝に歩いて出かけたいった。浴場脇には高温源泉を冷却するための小型のミニミニ「湯雨竹」?のような装置が設置されていた。屋根やら要所要所の補修改修を行ったそうで、御寄付者やサポーター会員といった方々のご協力があったのだろう。利用料金は変わらずの100円だったが、もう少し値上げしてもよいと思う。浴場内は以前と変わらないスタイルで安心する。水道が無いので石鹸シャンプー禁止も前のままだ。要は湯に浸かって温まり、すじの痛みを和らげるのが目的だったのだろう。石鹸シャンプーを使うのは宿で、すじ湯では湯に浸かるだけです。すじ湯、また来ます。
(三昧・2016年12月)


鉄輪の貸間旅館宿泊の朝散歩途中に再訪してみました。結果、なにも変わらずのすじ湯に安心しました。浴場前のコンクリ空き地も新たな建物は建設されておらずそのままです。先客がお二方ほど入浴中。「すじ湯」は神経痛に効くと言われていて、昔は競うように入浴していた、との事。浴槽に水道蛇口が無いので加水とは皆無の造りだ。当日は浴槽で44℃ほど、源泉投入量のみによる温度調整となる。塩っ気浴感たっぷりの好鮮度の湯が湯船から静かに溢れていた。
(三昧・2011年7月)


すじ湯温泉に再訪した。早朝、鉄輪温泉街の散歩をかねての立寄りだ。外観から湯小屋内の全てにおいて何も変わらないままである。ただ、5-6人サイズのタイル浴槽の一部分が赤茶色に変色しているのが唯一の変化かも知れない。

無色透明、旨みダシ塩味の湯が掛け流しです。42℃の湯温なので浸かりやすいお湯となっています。浴室隅っこに湯坪があってそこの木製の栓を抜くと浴槽へ高温源泉がドンドコと投入されれる仕組みです。鉄輪に来る機会があったならば「すじ湯温泉」を訪れないのは大損ともいえます。
(三昧・2008年1月)


組合員と鉄輪温泉宿泊者のみ利用可能な共同浴場です。外観は屋根に湯気抜きのあり、いかにも「ココは湯小屋ですよ」と言っているような建物です。訪問時は浴場の正面側の前は更地になっていました。入口を入るとすぐ目の前にお薬師様が鎮座しています。同時に料金箱も設置。木材をたくさん用いた脱衣所は木の温もり感が感じられて好印象です。

浴槽は5-6人は浸かる事ができるタイル張り長方形型のもの。脱衣所と一体型で別府の共同浴場の典型的なものです。訪れた時は夕刻にも関わらず先客がおらず、一人で湯をたっぷりと独占してしまいました。お湯は無色透明の44℃。
(三昧・2006年4月)


鉄輪温泉に点在する共同浴場の中でも特に湯治色の濃い湯小屋です。前回訪問時、なんと諸事情により閉館というショックな状況を目の当たりにし呆然となりましたが、その後、新しい組合ができ無事再開となりました。今回は鮮度のいい湯を求め朝に訪問してみました。

再開したすじ湯は以前と変わらず、熱めの無色透明湯を静かに掛け流しています。そっと浸かると湯面からは鉄輪臭とでも表現したいやわらかな香りがたちのぼり、熱いながらも優しさのある湯が体にじんわりと染み入ります。あー、これですよ、これ。この10数年で鉄輪も随分華やかに変化しましたが、どんなに街が変わっても純然たる源泉利用を貫く「すじ湯」こそが鉄輪の本質だと思います。
(まぐぞー・2016年12月)


鉄輪でも特に好きな「すじ湯」です。今回も当然のように訪問しました。奉納された足形手形が、湯治客の湯に込める願いを物語っています。

ここへは過去何度か一日のうちに時間をかえて数度訪問したりしましたが、圧倒的に湯がいいのは朝です。まだ浸かる人の少ない朝は、夕方頃とは別モノと思えるほど鮮度良く、肌にヒシヒシと湯の良さが伝わります。すじ湯訪問はなんとか時間をやりくりしてでも、朝をオススメします。
(まぐぞー・2011年4月)


組合員と鉄輪宿泊客専門だった「すじ湯」がなんとスパポート対象となりました。しかし、湯治客の通い湯として愛される湯に変わりはありません。
(まぐぞー・2006年4月)


元湯同様、組合員専用の共同浴場です。鉄輪の宿泊客ならば利用可と聞いて出かけて行きました。場所は宿泊していた双葉荘からも近く便利です。入浴料100円を賽銭箱に入れます。ここは近くの貸間滞在の通い湯としても使われているようで、朝からほうぼうの湯治客で賑わっていました。

5~6人程入られるシンプルな長方形浴槽には、底の穴より熱めの無色透明湯が静に投入されています。甘いような優しい香り漂う湯で、まったりとしたトロミがあり、口に含むと美味しい薄塩ダシ味がします。この浴場では温泉の効果を維持するため、石鹸やシャンプーの使用不可、加水もできません。本当に「浸かるだけ」の湯治湯です。その為か他の生活湯として使用される共同浴場とは違う、一種独特な雰囲気があります。鉄輪の中でもお気に入りの一湯です。
(まぐぞー・2004年4月)

2016年

▼外観

▼ミニミニ「湯雨竹」/奉納されていた手形足形はなくなっていました

 

▼掲示/男性脱衣所

 

▼男性浴室

▼男性浴槽

▼源泉湯升/溢れ出し

 

▼女性浴室

▼浴槽から

2004年~2013年

▼外観

▼館内入ってすぐの仏像と料金箱

▼手形・足形が奉納されています

 

▼掲示

▼男性浴室

▼源泉升

▼女性浴室/浴槽

 

大分県別府市鉄輪井田
6時30分~20時
100円
訪問:2004年3月・2005年3月・2006年4月・2008年1月・2011年7月・2013年4月・2016年12月