奥湯野浜温泉 龍の湯

龍の湯は湯の浜温泉にありますが、海から若干離れていて少し高台に位置しているものの宿からは海は見えません。どんなとこなのか情報なしで立ち寄りしてみました。龍の湯は温泉旅館ですが日帰り入浴もできます。当日は結構なお客の数で賑わっていました。浴室は1階にあり廊下をどんどん進んだ先にあります。その廊下途中にはロビーがありその一角に飲泉所、扉むこうの外には足湯がありました。

脱衣所で着替えして浴室へ入るとカルキ臭が鼻をついてきます。内湯浴室から向かって左手に塩化物泉利用の六角形型の石風呂、右側には正方形の木枠タイル風呂となっています。お湯からはカルキ臭が強く発せられているので、お湯がどうこうについてはコメントなしです。というか出来ません、観察する気になれずパスでした。

ガラス窓の向こう側には露天風呂があります。上段下段と段差をつけた岩風呂、1-2人用の樽風呂、サウナ後に利用する温い温泉を利用した1人用の水風呂の三つです。今回、浸かったのは樽風呂と岩風呂です。岩風呂は上段から下段に湯がオーバーフローするという造りで内湯のような強烈な消毒臭はしませんでした。上で2-3人サイズ、下で6-7人ほどの広さでしょうか。湯口より無色透明、薄ら甘塩味のする湯を浴槽投入、更に湯船内にて循環もしている半循環のようです。上で浸かって湯を下にオーバーフローさせる構造が気に入りました。樽風呂も同様にして楽しめましたが、先述した通りかなりの賑わいようでしたので観察もろくに出来ずで残念でした。
(三昧・2016年12月)


湯野浜温泉のメイン温泉街から少しだけ高台に位置する、大型の和風旅館です。場所が少しだけ離れているためか、こちらは「奥湯野浜温泉」と名乗っています。外観は高級感漂う日本の旅館といった雰囲気で、館内に入ると上品そうな女将らしき女性が丁寧に迎え入れてくれます。内装もお金がかかっていそうな様子で、ここまでは敷居の高い高級旅館な感じを受けるのですが、どうやらここは日帰り温泉施設としての側面もあるようで、慣れた様子で次々と入浴のみのお客さんが訪れていました。訪問日がたまたまなのか、その訪問数たるや関東界隈の日帰り温泉施設かと思う程の大賑わいです。

人でごった返す脱衣所は、スペースを見つけるのもやっとなほど。脱衣所を抜けると先ずは内湯ですが、洗い場も順番待ちが発生しています。内湯には二つの浴槽があり、それぞれ別源泉を利用しているようです。どちらも無色透明の適温で掛け流しとの事ですが、強い塩素臭がプンプンと漂います。塩化物泉の方は塩気があり、冬には良さそうですが何しろ塩素が・・。ふたつの浴槽とも人がギッシリと浸かり湯もくたびれ気味、あまり落ち着いて入浴できる状態ではありませんでした。

続く露天風呂には幾つか浴槽があり、メインは二段式の岩風呂となっていました。湯は循環利用(おそらくは源泉投入しつつの半循環)で上の浴槽から下の浴槽へと流れ込む仕組みです。こちらは内湯ほどの塩素臭はありません。露天風呂には樽風呂もありましたが、終始一組の家族連れが独占し浸かる事はできませんでした。そんなわけで、あまりの混雑振りにお湯の観察がまったくできずに撤収。次は空いているタイミングで訪問したいと思います。
(まぐぞー・2016年12月)

▼外観と男性内湯
 

▼飲泉場と足湯
 

山形県鶴岡市湯野浜2-4-47
0235-75-2241
11時~20時
630円
訪問:2016年12月
龍乃湯1号源泉(湯口での分析)単純温泉 40.1℃ pH=8.1 溶存物質計=225.1mg Na=34.4mg K=0.8 Mg=0.1 Ca=22.1 Sr=0.2 Cl=51.9 Br=0.1 I=0.2 SO4=18.8 HCO3=58.1 CO3=0.7 (H27.3.18)
龍乃湯1号源泉・龍乃湯3号源泉(湯口での分析)単純温泉 42.5℃ pH=7.8 溶存物質計=202.2mg Na=29.4mg K=0.7 Mg=1.8 Ca=22.0 Cl=47.4 Br=0.1 I=0.2 SO4=21.1 NO3=0.5 HCO3=55.0 CO3=0.3 H2SiO3=23.7 CO2=1.4 (H27.3.18)