霊泉寺温泉 共同浴場

お気に入りの温泉地である霊泉寺温泉。そこにはもう何度も来たことがあり、何度も訪れてしまう共同浴場があります。もうだいぶ老朽化が進んでいると思いますがお湯は変わらず素晴らしいのです。

夜間8時頃の訪問で誰も居ない貸切状態での一人入浴でした。塩ビ管より44.5℃の湯を約25L/minほど浴槽へ落とし込んでいます。無色透明の42℃ほどの湯がザーザーと掛け流されており毎日浸かりに相性の良いお湯と断言できます。それと塩ビ湯口のあるサッシ窓を開けると外にはケロリン桶に埋め込まれた時計があり、時刻を確認できるようになっていました。霊泉寺温泉共同浴場、いつまでもあり続けていてほしい浴場です。
(まぐぞー・2018年5月)


お気に入りの共同浴場、再訪してみました。今までの男女浴室を分けていたアクリル板のような素材から金属性に変更されていました。今回、入浴立ち寄って投入湯量が前回より少し減少していたようにも思えましたが気のせいかも知れない。浴槽湯温は問題なかったのですが。今回は春先でしたが真冬はかなり冷えそうな施設&浴槽湯温に思えて仕方がない。受付の時には居なかった番台さんが、帰り際にはいらっしゃった。話をしてみるとどうたら夕食に行っていたらしかった。
(三昧・2014年4月)


お気に入りの霊泉寺温泉共同浴場です。小さな温泉街を進んでいくと公民館のような建物の一階部分にあります。管理人が常駐されており、利用料金を支払い受付。

浴槽は一つのみです。ガラス張り浴室、横長8人サイズの紺色タイル浴槽があります。ガラス窓のすぐ外には源泉です。無色透明、弱キシ感あるお湯は石膏臭が香ります。若干とろみを感じる41.5℃。端っこの湯口から30L/minほどの投入量あり。実はこの投入量、以前より増えているのです。温泉街入口にあった老人施設が08年暮れに撤退した為、そこに配湯していた分も全量を共同浴場が使用。その分、浴槽内温度が上がりました。無色透明のなんてことないお湯ですが、どうも好きでつい立ち寄りしています。
(三昧・2009年6月)


私のお気に入り施設の一つ、霊泉寺温泉共同浴場を久々に訪問しました。今回は周囲が真っ暗になった夜の訪問です。ただでさえ静か過ぎる霊泉寺温泉ですが、夜ともなると人の気配も感じられず川の音だけが聞こえます。薄暗い夜の中で白々とした明かりの灯る共同浴場は、どこか侘しさも残るコンクリ造りで、まるで昭和の時代にタイムスリップしたかのような郷愁を感じます。

相変わらず鄙び感のある浴室には7~8人サイズの長方形タイル浴槽がひとつあり、湯口より無色透明湯が静かに掛け流されています。派手な特徴のある湯ではないのですが、それがまた良いのです。ここは来るたびに湯量に変化があり源泉の投入があまり一定ではない印象だったのですが、今回は十分な量の掛け流しで湯温もぬるくなく熱くなくの絶妙なものでした。サラサラと溢れ出す湯はとても綺麗に澄み、いつまでも浸かっていたいと思える湯です。外観同様にややガランとした広さを感じる浴室も、どこか昭和の侘しさを感じる所で、この独特の雰囲気もお気に入りの理由のひとつです。あまり他の人と被る事もなく今回もほぼ貸し切り状態で静かに湯浴みを楽しませていただきました。
(まぐぞー・2018年5月)


久し振りの訪問となる霊泉寺温泉です。この霊泉寺温泉は本当に静かで、観光客の姿は勿論、外を歩く地元の人もなく、古びた温泉街には私達の足音だけが響くだけ。日本にもまだ、こういう白昼夢のような温泉場があるのです。

今回お邪魔した共同浴場は実に6年ぶりの再訪となります。温泉街の奥に建つ古ぼけた共同浴場で、昭和遺産とでも呼びたくなるような、侘しさ漂う佇まいがたまりません。

館内には男女別内湯があり、女性側は7~8人サイズの長方形タイル浴槽がひとつあります。湯口からは浴槽サイズに見合った投入があり、適温~やや熱めの無色透明湯が溢れています。弱い引っかかり感のある湯は、石膏臭+ごくわずかなタマゴ臭。口に含むと石膏風味と薄ーく生臭系タマゴ風味を感じます。塩素使用の掲示がありましたが、臭いなどは一切ありませんでした。

その後立寄った旅館(清水屋さん)の大旦那に共同浴場の歴史を伺う事ができました。以前はここが混浴であった事、そして公の指導により男女別になろうという時「老いた連れ合いや、人の手が必要な家族と一緒に入られなくなるのは困る」と住民が嘆願書を出した事など。もう当時の書面だけが記憶をとどめる、遠い遠い昔の話だそうです。
(まぐぞー・2009年6月)

2018年

▼共同浴場入り口/受付

 

▼男性浴室

▼湯口が変わりました

 

▼窓の外には時計

 

▼女性浴室/湯口

 

2009年

▼男性浴室

▼浴槽から/湯口

 

2003年

▼温泉街1㎞手前で案内する人形

▼温泉街

▼共同浴場外観

▼男性浴室/湯口

 

長野県上田市霊泉寺温泉
7時~21時30分
200円
訪問:2002年5月・2003年7月・2009年6月・9月・2014年4月・2018年5月

(源泉名未記載)カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉 43.5℃ pH=8.8 溶存物質計=1013mg Na=77.2mg(23.32mv%) K=1.5 Ca=220.1(76.19) Sr=1.2 F=0.9 Cl=40.0 Br=0.1 SO4=624.8(90.40) HCO3=5.7 CO3=3.2 (H20.3.31) ※温泉利用状況=掲示確認できず

【以前の分析】霊泉寺温泉町有泉源泉 アルカリ性単純温泉(Ca・Na-SO4型) 43.8℃ pH=8.9 溶存物質計=996.3mg Na=80.6mg(24.66mv%) K=1.3 Ca=213.8(74.96) Sr=1.0 F=1.0 Cl=36.0 OH=0.1 SO4=620.8(90.70) HCO3=10.4 CO3=2.4 H2SiO3=28.2 HBO2=0.6 (H14.12.18)