田沢温泉 有乳湯

混雑時間帯を避けるため朝風呂ラッシュが落ち着いた9時を過ぎた頃に行ってみました。先客数人~Maxで5人ほどで混雑もせず良い時間帯に来れました。浴槽湯はもちろん、上がり湯、洗い場シャワーとカランも温泉を利用しておりとても湯量豊富なようです。湯に浸かりじっとしていると、やはり身体に気泡が付きます。アワというほどではありません。それを拭ってニュルすべ感を味わうのが毎度の楽しみです。無色透明、タマゴ臭味、エグ味あり。投入湯量の全てがそのまま湯船脇からオーバーフローする様子は見るも楽しい光景だ。
(三昧・2018年5月)


朝風呂に浸かりたくうろついていた際、駐車場が空いていたので再訪してみました。数度目でしたが今回も変わらずに満足できる湯浴みでした。分析書もH27/10付けで更新もされています。静かに湯に浸かっていると身体に細かな気泡の付着があり、それを拭うとスベスベとした感覚が楽しめます。体感で40℃ちょいの湯温は健康に良い温度帯でじっくり浸かることができます。お湯は変わらずのタマゴ湯といった感じそのもの。これは飽きることない名湯の域に達しているかと思います。また来ます。
(三昧・2016年9月)


社寺のような木造建築が目を惹く田沢温泉の共同浴場です。朝一番で訪問してみました。一番風呂に浸かろうとオープン前から20人あまりのお客さんが集まってきます。

浴室に10人サイズのタイル張り浴槽が一つ。浴室空間は採光が良く明るく清潔感が感じられます。偶然訪れた時は「しょうぶ湯」の演出日、浴槽には一束のしょうぶの葉が浮かべられます。湯は無色透明のもので湯面からはハッキリとタマゴ臭が香ります。体へのアワ付きも多く、体が気泡で取り巻かれる状態になります。大小の石を積み上げた湯口から60L/minオーバーの湯を浴槽へ注いでいます。全量をそのまま掛け流しており、お湯の鮮度は十分。掛け湯槽に満たされているお湯は鮮度キレイな黄緑がかった湯色をしている。浴槽の湯とは別源泉。共同浴場の湯使いが変化なく良く安心しました。
(三昧・2009年6月)


約1年半ぶりの訪問です。ここはいつ来ても賑わっていていいですね。賑わいの種類も日帰り温泉施設のようなガチャガチャした混雑ではなく、湯治場などでみられるゆったりとした穏やかな賑わいです。

湯は相変わらず良いもので、綺麗に澄んだ無色透明湯が熱くなくぬる過ぎずの絶妙湯加減で静かに掛け流されています。湯面からツンとしたタマゴ臭の香る湯は、ジッと浸かっているとふんわりと優しい細かな気泡に包まれ、いくらでも入っていられる癒しの湯です。洗い場の蛇口、シャワー、脱衣所の蛇口もみんな温泉でなんとも贅沢な施設です。ここは日本を代表する名湯のひとつといってもいいかもしれません。
(まぐぞー・2018年5月)


数年ぶりに訪問しました。ちょうど朝風呂時間だったので、地元の人に混ざり浴衣を着た宿のお客さんも次々とやってきます。優しいタマゴ臭と細かな気泡に包まれる、フンワリとした浴感は相変わらず心地よく、朝湯という事もあって湯の中でウトウトしてしまいそうでした。熱くなく、ぬる過ぎず、一年を通してストレスなく浸かれる有乳湯です。
(まぐぞー・2016年9月)


こぢんまりとした田沢温泉にある共同浴場です。温泉街自体はとても静かなのですが、この共同浴場目当てのお客さんが多く、局地的に賑わっている印象。

重厚な木造建築の風情ある外観とは違い、浴室はタイル造りの機能的なもの。10人サイズの横長扇形浴槽がひとつあり、その横にくっつくようにして、小さな掛け湯槽もあります。

湯口より投入される湯は無色透明、浴槽内でぬるめ寄りの適温となり、光の加減かごくごく薄ーく黄緑がかっても見えます。「ますや」で見られたような細かな白湯花は見られません。優しいタマゴ臭香る湯は、口に含むとふんわりタマゴ味+歯の浮くような独特のエグミ感。なんとも言えぬ絶妙なぬる湯が心地よく、ジッと浸かっていると細か~いクリィーミィーな泡に包まれ、肌を摩るとスルスル滑らか。長湯が効いてか、浴後は指先までホコホコです。

今回はより鮮度の高い湯を求めて、朝の一番風呂に突撃してみましたが、アッという間に10数人のお客さんで埋め尽くされてしまいました。ホント、人気の共同浴場なんですね。浴槽サイズにして充分な量の掛け流しはあるのですが、デリケートな部類の湯なので、やはり訪問は鮮度の高い朝のうちがいいかも。
(まぐぞー・2009年6月)

▼温泉街と有乳湯(外観・浴室画像は2009年)

▼外で開店を待っていたら新聞と菖蒲が配達されてきました

▼男性浴室

▼菖蒲がポーンと投げ込まれました

▼女性浴室も菖蒲湯でした

▼足湯

 

▼足湯の隣の洗濯場/ちょっとした休憩スペースもあります

 

▼施設の裏には駐車場もあります(2018年)

 

長野県小県郡青木村大字田沢2700
0268490052
6時~21時30分
200円
訪問:2002年5月・10月・2009年6月・2016年9月・2018年5月

田沢温泉2号泉と3号泉の混合泉 アルカリ性単純硫黄温泉 40.0℃ pH=9.4 溶存物質計=205.6mg Na=51.7mg(89.93mv%) K=0.8 Ca=4.5 F=0.5 Cl=37.6(41.23) Br=0.1 OH=0.4 HS=7.8 SO4=21.3 HCO3=21.0 CO3=12.7 H2SiO3=46.2 (H.27.10.16) ※温泉利用状況=確認し忘れました

【以前の分析】田沢温泉2号有乳湯 単純硫黄泉 40.2℃ pH=9.3 溶存物質計=228.1mg 283L/min(掘削自噴) HS=9.2 H2S=0.005g HCO3=26.3 CO3=12.3(H12.6.9)

青木村さんに使用源泉を伺ったところ、09年10月時点での田沢温泉の詳しい利用状況を調べてくださいました。
■浴場の浴槽・屋外の足湯→2号・3号泉の混合
■浴場のカランと掛け湯・屋外の洗濯場→1号泉の単独利用
■「元湯」と呼ばれる源泉→湧出量少なく現在は使用休止