インドの温泉|マニカラン(Manikaran) シーク教寺院グルドワラ・大露天風呂と女性内湯

マニカランのシーク教寺院「グルドワラ」には男性内湯×1、女性内湯×2、百人サイズ大露天風呂×1、岩盤浴×1の計五つ温泉浴室があります。シーク教には「全ては平等」の教えがあり、カースト、宗教、性別、貧富の差問わず誰もが無料で自由に利用できます。

マニカラン シーク教寺院グルドワラ 大露天風呂

シーク教寺院のグルドワラにある温泉浴場の一つです。グルドワラには内湯と露天風呂がありますが、今日は露天風呂の方へ浸かってみました。ここの露天風呂の特徴はとにかく広い浴槽です。100人以上が同時に浸かることができであろう広いもので、目測ですが25mプール以上はあるでしょう。グルドワラの名物、マニカランを代表する観光名所にもなっています。見学のみ、入浴者を背景に記念撮影する人もいます。外人はいい被写体になるので、そういうのが気になる人は無理でしょう。

グルドワラの大露天風呂は浴槽中央サイド部分に鉄管が出ていて、湯面と水平方向に触ると火傷しそうな高温源泉を大量に投入しています。当然、この湯口周辺は高温なので注意が必要です。浴槽隅の方には打たせ湯のように加水があり、この周りは比較的ぬるめ湯温で入浴できるのでインド人に人気があるようでした。

露天風呂は内湯以上に深い造りで自分の胸の位置まで深さがありました。子供には無理というより危ないですね。お湯は薄くは緑がかったように見えます。味見していないので味は不明です。浴槽底部は清掃に手がまわらないのかヌメヌメで非常に滑りやすい状態になっていて歩きずらいです。しかしながら短時間湯に浸かっただけも湯上りの火照りには凄いものがありました。

日によっては露天風呂が足もつけられないほど高温になったり、ちょうどいい適温になったりするので数日かけて何度か通うことをおすすめします。激熱が続いた後に急に適温になっていると、最初はおっかなビックリ湯加減を確認しいたインド人が「おや!?」と驚いたような笑顔になっていたのが楽しかった。なかなか日本でもお目にかかれないビッグサイズの大露天風呂、マニカランを訪れたらぜひどうぞ。
(三昧・2019年6月)

マニカラン シーク教寺院グルドワラ 女性内湯

マニカランのシーク教寺院グルドワラ名物「大露天風呂」に併設された女性用内湯です。百人風呂が完全な露天風呂に対してこちらは完全な内湯で女性が安心して入浴できる雰囲気です。ちなみにインドでは上半身は裸でパンツだけ履いて入浴します。

広々とした浴室は、完全に壁で囲まれ昼間でもやや薄暗い雰囲気です。4~50人入れそうな大きな浴槽がドーンとあり、それを囲むように荷物を置く棚が設置されています。ただその棚が濡れていることがあるので要注意。また、掛け湯に使用する手桶がとても少なく破損していることも多いので自前のものを持参することをおすすめします。手桶は温泉街の商店で安値で販売されています。

4~50人サイズの浴槽は階段状に徐々に深くなっていて、まるでガンジス川のガートのような造りになっています。一番深い4段目では158cmの私の肩くらいの深さまであり、小さいお子さんは要注意です。

湯口からは触るのも危険な無色透明激熱湯が投入され、浴槽内で熱め~ぬるめ(湯尻と浴槽の中央部はぬるめ)の掛け流しとなっています。浴槽湯はややくすんだ緑がかっても見える濁りを帯びていて、湯面からは金気臭がプンプン。

私は熱めが好きなので湯口近くのポジションをキープしましたが、多くのインド人は少し離れた適温~ぬるめポイントを選んで入浴していました。それでもやっぱり熱い湯が苦手な人が多く、湯に浸かれる人はごくわずか。大半の人は入ろうとして諦めて、浴槽縁に座って体を洗ったり洗濯などをしています。また、宗教施設なので湯に浸かりながらお祈りをする女性も少数ですが、いました。同時に見学だけの観光客も多いです。

この浴室の難点は、すぐ隣がたくさんの便槽が並ぶ強烈なアンモニア臭を発するトイレで、浴場内には常にアンモニア臭が充満していること。トイレはスタッフによってマメに清掃されてるんですが、利用者が多いからどうしても臭っちゃうんですね。そして構造上、その臭いが浴室に流れ込んでしまうという。ただ、浴室自体は問題なく、訪問時の浴槽湯は湯汚れも無く鮮度の良さを感じ、心地よい湯浴みが楽しめました。
(まぐぞー・2019年6月)

▼男女別内湯の塔から橋を渡ります

▼恐ろしいほどの激流です

▼その激流のすぐ横に大露天風呂はありました

▼大露天風呂です

▼広ーーい!

▼浸かります

▼浴槽から

▼湯口(とんでもなく激熱です)

▼大人気の加水ポイント

▼上から見た大露天風呂

▼排湯口(ここで洗濯する人多数)

マニカラン(Manikaran) シーク教寺院グルドワラ・大露天風呂と女性内湯 簡易データ

ヒマーチャルプラデーシュ州マニカラン
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訪問:2019年6月