インドの温泉|マニカラン シャルマゲストハウス(Sharma guest house)

宿泊しているゲストハウスが川側なので山側はどうかなと部屋を見せに貰いにいった。そのゲストハウスは温泉を所有していたので「温泉のみでも可能?」と訊くと「もちろん」とのお返事。宿代が高めだったので宿泊は棚上げ、ならば温泉だけでもということで立ち寄りさせていただいた。

お風呂は独立した湯小屋になっていて、内鍵をかけて利用するシステム。いわば家族湯感覚で、だれにも気兼ねなく裸で入浴できる貴重な存在だ。「はい今から30分ね」と言われ入浴。浴室は換気窓が2つ、少しばかり温泉熱でムシっと感じる。

浴室中央には4人サイズの石造り浴槽がある。常時、湯温調整用の加水あり。源泉は浴室隅っこにある湯溜め槽から浴槽へと配管が伸びていて浴槽内注入している。これは別府の共同浴場ではお馴染みの造りだ。オーバーフロー湯は湯面スレスレ部分に設けている塩ビ管へ排出されている。

今回、残念だったのはあまりに浴槽湯が熱すぎてゆっくり浸かることができなかったことだ。加水+湯もみで時間が過ぎ、入浴制限時間の30分では少ししか浸かれなかった。温度計持参ではないので正確な温度は不明だが、最初は50℃以上はゆうに超えているだろう。仕方ないので柄杓ですくった湯に加水して、何杯も何杯も掛け湯して体を慣らしてから入浴した。

浴槽湯は見た目で無色透明、弱く薬臭がする。塩化物・硫酸塩泉系と推測するがどうだろう。数えきれないほどの掛け湯とムシっとしたような室内効果もあってか、浴後は汗がひかず大変に苦労した。因みに泉源は宿のすぐのところの裏手山側にあり、湯気がもうもうとしている光景から高温源泉だというのが判断できた。
(三昧・2019年6月)


これまで見たマニカランの中では一番浴室が綺麗だった所。他はトイレ併設が多くその臭いもするけれど、ここは併設ではないのでより一層清潔感があります。4人サイズの正方形浴槽に見るからに鮮度の良い無色透明湯が掛け流し。ただし、足をつけるのも大変な激熱でした。ホースにて常時加水はしているもののそれでも追いつかず。まずは浴槽縁で体や頭を洗いながら、湯温が下がるのを待ちます。

肝心の温泉は浴室角の湯箱を経由し、浴槽へ投入される別府などでよく見られるものです。源泉付近は明るい茶色の析出物がこってりと付着し、触るのも危険な無色透明の高温湯が静かに流し込まれています。柔らかな温泉臭に加えほんのりとクスリ臭のする良泉です。あまりの熱さにゆっくり入浴とはいきませんでしたが、掛け湯の時点からこの湯の良さを感じました。唯一の難点は浴室がムシムシのサウナ状態だったこと。寒い時期ならこのくらいがちょうどいいかもしれません。
(まぐぞー・2019年6月)

▼階段横が浴室です

▼グループごとの貸切利用

▼源泉は湯升→浴槽内投入されます

シャルマゲストハウス(Sharma guest house) データ

ヒマーチャルプラデーシュ州マニカラン
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立ち寄り入浴(30分)30インドルピー
訪問:2019年6月