伊香保温泉 柏屋旅館(閉館→カフェ)

伊香保温泉 柏屋旅館は閉館しました

石段街を上がって行った左右には大旅館に混じって小さな旅館も営業している。久しぶりに来てみると昔ながらの旅館が一軒ほど廃業しているのを確認。柏屋旅館もそんな小さな旅館の一つです。玄関をくぐり声を掛けると女将さんというよりおばあちゃんが対応。「お風呂?どうぞどうぞ」と事。

浴室は一つしかないので常時貸切利用になります。浴室への引き戸を開けると使い込まれた感がある角タイル浴槽が一つあります。2人も浸かればちょうど良いサイズの大きさです。湯口上には瓢箪のオブジェが乗っかっています。加温された源泉を35L/minほども浴槽投入していますが、不思議なのは浴槽縁からのオーバーフローが確認できないことです。身体を浸かった最初の時だけ溢れ出しを確認出来ましたが、それ以外は一切のオーバーフローがありません。浴槽内の何処かにて排湯しているのでしょうか。なんせ浴槽湯は濁り湯なのでその辺を観察できません。お湯は黄土色の濁り湯、土類臭味に弱金気臭味。伊香保の主力源泉のこがねの湯を加温して掛け流しています。

湯上り後、退館しようとすると「二階の客室で、お茶でも飲んで休んでおいきなさい」とおばあちゃん。お言葉に甘えて二階へ移動。角部屋の風通しの良い涼しい部屋で贅沢にもしばし小休止。涼んだところで退館、女将さん有難うございました。

(三昧・2014年6月)


伊香保温泉の中心部、石段に沿って建つ年季の入った鄙び系旅館です。風情ある佇まいは間違いなくマニア受けするでしょう。玄関をくぐると女将さんらしき女性が快く迎え入れてくださいました。

館内には浴室がひとつで、貸し切り利用するようです。とてもこぢんまりとした浴室で、1~2人サイズの扇のような形をした浴槽がひとつ。瓢箪の飾りが置かれた湯口より、本線の湯が静かに流し込まれています。肝心の湯は黄土濁りの適温で、本線本来の湯と比べ湯温が高い気もします。もしかしたら加温しているかも。キシキシとスベスベが混在したような肌触りがあり、先に入った「石段の湯」よりも浴感、鉄感共に強く感じられます。なかなか良い感じなのですが、はじめに一度人が浸かりザバッと溢れ出した後は何故か湯は浴槽少し下でピタ止まり。浴後もかなり長時間湯の溢れ出しを待ちましたが、やはり定位置でピタ止まり。もしかすると浴槽内に排湯穴でもあったかな。さすがにご高齢の女将さんだけでは管理しきれないのか浴室周りはやや清掃が行き届いていない面もあり、マニアではない一般の人には少々キビシイかも。

浴後は2階の客室に案内され、お茶と温泉饅頭をいただきながら一休みさせていただきました。こちらは浴室周りとはうって変わって綺麗に保たれた和室で、窓のすぐ外は石段に面しています。外を覗いてみてみると通りに近く、行き交う人と目が合ってしまいました。窓には数鉢のホウズキ風鈴が吊るされ、外から吹き込む初夏の風が心地よかったです。
(まぐぞー・2014年6月)

▼石段沿いにあります

▼浴室

▼瓢箪オブジェ

▼湯口

▼浸かった様子

▼浴室のタイル画

▼浴後は風情ある和室で休憩

▼お茶とお饅頭をいただきました

▼ホオズキ風鈴

伊香保温泉 柏屋旅館は閉館しました

伊香保温泉 柏屋旅館(閉館) 簡易データ

現在はカフェになっているようです
群馬県渋川市伊香保町伊香保12
立ち寄り時間要問い合わせ
500円
訪問:2014年6月

伊香保温泉 柏屋旅館(閉館) 温泉分析概要

混合泉 カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉 41.6℃ pH=6.3 成分総計=1.39g Na=115mg K=13.1 Mg=30.8 Ca=138 Fe2=7.3 Mn=1.4 Sr=0.3 F=0.1 Cl=127 SO4=313 HCO3=278 Br=0.3 H2SiO3=181 HBO2=8.0 CO2=174 (H19.6.8)※温泉利用状況=加温あり