山川温泉 くり屋食堂旅館(宿泊)

指宿市にある温泉付きビジホの印象を受けるくり屋食堂旅館です。立地の良い海沿いにあり、基本素泊まり宿でしょう。一般食堂も営業していて外部から食事のみのお客さんもポツポツとこられました。基本は素泊まりですが希望があれば朝食付き500円増しで可能です。更に希望があれば食堂にて一般食事客と混ざって夕食も頂くことも可能です。

受付は二階のレジ兼帳場にて行います。宿帳もどきに記入して料金前払いを済まし部屋のカギを受け取り客室へ。電話予約時、海が見える部屋を希望したので部屋からはまずまずの眺めです。部屋は8畳和室、エアコンとテレビは有料、冷蔵庫やポットとコップ、座布団はもちろん、その他のアメニティー類は一切ありません。我が家は事前にHPにて知っていたのでなんてことはないですが、知らずにいきなり来てこの状態では少しキツイかも知れないですね。ハッキリ言えるのは「くり屋食堂旅館」は湯治目的で滞在する自炊宿ではないという事です。実際の宿泊客も●●海運やフェリー会社の制服を着たビジネス利用がほとんどを占めていました。

くり屋食堂旅館のお風呂は一階にあり男女別の内湯がそれぞれにありました。利用時間は16-21時半とのことで、朝風呂は利用できないとの事。朝風呂利用不可の温泉宿は、しばらく目にしませんでしたが浴室にはそれについての案内がありました。お湯抜き清掃を毎日実施するので朝は入浴できない、との事でした。

さて、脱衣所からしてモワっと熱気がこもっています、というかこの宿の館内はまだまだ時期柄なのかとても暑いです。廊下や共有スペースでも空調が効いていないので日中は部屋でのエアコンは必須ですね。しかも2時間100円という有料システムがまたニクイです。

浴室には御影石造りの広めな浴槽がありました。15人サイズの大きな浴槽だったのには正直意外でした。やはりここも指宿の共同浴場に見られる基本溜め湯になっています。利用客自身が自由に源泉と水の量を調整して丁度良い湯加減にするようです。当日は源泉バルブを全開にしてそのまま15分ほど放置、するといい具合の約43℃ほどになってまずまずです。入浴終了時にはお湯と水を完全に止めてから上がりましょう。湯口周辺でいい香りがします、磯臭のようなダシ臭のような感じ。口に含むとダシ効く塩汁のような味です。浴室内はかなりの蒸し蒸し感なので長湯は禁物です。うっかりすると湯上り時にはエライことになります。実際に汗がいつまでもダラダラひかず大変でした。

食事は宿にお世話になりました。夕食は食堂で営業時間内に行って注文、食事終了後にレジで精算するシステムです。注文したのは西郷どん(丼)とかんぱち丼、単品かつをたたきを注文。西郷どんは豚角煮丼のような感じで、かんぱち丼は鮮度のよい厚みのある切り身が十分な枚数ありおいしくいただけました。かつをたたきは鮮度面で劣り正直いまいちで残念でした。朝食は夕食とは異なり帳場横の宿の食堂でいただきます。工事現場の飯場のようなお替り自由のライスとみそ汁、少しのおかずでお腹いっぱいになるという感じ。食事に関しては昼間にいただいた近くにある道の駅の方が良かったです。
(三昧・2018年10月宿泊)

 

▼館内(客室の並ぶ廊下)

▼くり屋食堂旅館 宿泊した部屋

▼簡素な設備・備品

▼部屋からの眺め

▼列車も見えました

▼館内掲示

▼館内掲示

▼宿泊者用コインランドリー(有料)

▼釣り竿のレンタルもできます

▼併設の食堂

▼夕食はこの食堂を利用しました(別料金)

▼こちらは朝食会場

▼内容はいたって簡素

▼くり屋食堂旅館 男性浴室

▼別の角度から

▼女性脱衣所

▼くり屋食堂旅館 女性浴室

山川温泉 くり屋食堂旅館 簡易データ

鹿児島県指宿市山川成川7350
0993-34-0214
立ち寄り入浴不可
宿泊しました:一泊朝食付き約4400円+夕食ふたりで2343円
訪問:2018年10月(泊)

山川温泉 くり屋食堂旅館 温泉分析概要

山川温泉(くりや旅館) ナトリウム-塩化物泉 63.9℃ pH=7.2 0.7×10~10 Ci/kg 溶存物質計=7189mg Li=3.2mg Na=1999(75.47mv%) F=155.8 NH4=0.8 Mg=69.8 Ca=359.5 Sr=2.0 Mn=0.2 Fe2=0.3 Fe3=0.4 F=1.1 Cl=4029(93.92) Br=13.3 SO4=250.6 HCO3=116.8 CO3=0.1 H2SiO3=転記漏れ HBO2=転記漏れ CO2=16.7 (H26.2.27) ※温泉利用状況=HP内には掛け流し温泉との記載あり