ここも久しぶりの立ち寄り入浴になります。温泉街メイン通りを一つ曲り、10数メートルほど入った路地裏に松の湯はありました。他の共同浴場と同じく無人浴場なので、備え付けの料金箱に一回の入浴につき100円以上の利用料を投入します。以前と基本的な変化はないように思えましたが、浴槽の縁だけが御影石造りにリニュアルされていました。浴場建物自体もだいぶ年季が入ってきているので修繕も必要になるのでしょう。
それはそうと浴槽湯がかなり熱くとても浸かれる温度ではありません。おそらく50℃近くはあったでしょうか。やむなく浴場備え付けの加水用ホースを稼働して加水。しかしながらホースからの水量だけでは十分ではないので10-15分ほどでは湯温が下がらず入浴は断念せざるをえない羽目に。仕方ないので湯桶に湯を汲み、身体に少しずつ掛けるようにして温泉を楽しみました。きっと、暫くの時間は入浴者が居なかったのかも知れませんね。源泉が熱いので仕方がありません。ちなみに分析書掲示は見当たりませんでした。
(三昧・2018年6月)
湯宿の共同浴場の一つ「松の湯」です。共同浴場のなかでもここだけは路地裏に位置しているので、場所がわかりずらいです。無人の共同浴場で利用料金として100円以上を料金箱に支払います。鄙びた様相の木造浴舎、入口を入ってすぐに脱衣所があり、すぐに浴槽と続きます。1.7×1mの縦長のコンクリ浴槽で2-3人も浸かればいっぱいの広さです。浴槽内はタイルが張られており、湯面下にて男女浴槽が繋がっています。
湯は無色透明、弱石膏臭に薬臭。キシキシ強し。多くの細かな灰白色の湯華が湯中をチラホラしている。湯はやはり熱く浴槽=46℃、湯口の湯坪で51℃と高温です。浴槽が繋がっているので、女湯で人が湯に浸かると男湯でもオーバーフローするのが面白い。共同浴場の中でもお湯良しの松の湯は湯宿の共同浴場でもお気に入りのものとなっています。なお松の湯の利用源泉は窪湯ですが、貯湯タンクに溜めてあるお湯ではなく、窪湯源泉より直に引き湯してそれを利用している。
(三昧・2006年4月)
12年ぶりに訪問した共同浴場の松の湯です。他の三軒と比べかなり地味な佇まいで、ちょっとわかりにくい場所にあります。以前と外観は特に変わり無しでしたが、その他の箇所で変化が見られました。まずは以前の使い込まれ年季の入った浴槽から新しい石板縁の浴槽へと変わっていました。浴槽縁が明るい茶色になっただけで、浴室全体も明るくなったような印象です。
そして一番大きな変化と感じたのが湯の状態でした。以前は無色透明な中に無数の湯花が舞っていたのですが、今回訪問時は湯花が一切見当たらなくなりました。印象的だった湯の香りも、ほとんど感じられません。今回は地元の先客さんが加水の真っ最中だったので(浴槽湯がかなりの高温で、加水しなければとても浸かれない状態)、たまたま湯の香りが飛んだのかもしれません。
(まぐぞー・2018年6月)
ここは何回か訪問するも、施錠されている事が多く、いまひとつ縁が無かったところ。今回ようやくご縁に恵まれ入浴する事ができました。ここは外観からして湯宿に点在する他の共同湯とはやや趣が異なり、鄙びというか、素朴というか・・いかにも地元民の為の共同浴場といった雰囲気です。
昔ながらの風情ある湯小屋に3人サイズの長方形浴槽がひとつ。浴槽内の格子の向こうは男性浴槽です。芒硝系独特の薬臭(薬剤ではなく温泉そのものの臭い)がムンムンたちこめる熱めの湯は、無色透明な中に消しゴムカスのような細かな灰白色湯花が大量に舞い、かなりギシギシとした印象を受けました。佇まいといい、大量湯花という特徴ある湯の状態といい、ここは湯宿の中でも、特に人気があるんじゃないかな?
(まぐぞー・2006年4月)
▼掲示
▼掲示/湯小屋前の湯汲み場
▼男性脱衣所/料金はコチラへ
▼男性浴室
▼浴槽/湯口
▼外観/湯汲み場
▼男性浴室
▼別の角度から/浸かった様子
▼女性浴室
▼風情ある湯小屋です
4時~21時までに退出
100円以上
訪問:2006年4月・2018年6月
窪湯 ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉 63.0℃ pH=8.0 蒸発残留物=1310mg Na=227.0mg K=4.6 Mg=0.5 Ca=156.0 Al=0.2 F=4.1 Cl=120.0 SO4=693.0 HCO3=20.4 H2SiO3=60.6 HBO2=6.1 CO2=14.1 (H15.8.6)
※利用源泉は貯湯タンクを通さず源泉を直接引き湯して利用(源泉管理されている方より確認)