以前「天王寺穴原湯」に訪問時、利用源泉は「富士屋源泉」と分析書に記載されていた。後で調べてみると富士屋旅館は穴原地区の元湯だと知る。立寄りをお願いすると快いokというお返事。
お目当ての浴室は廊下を進み突き当たり左手に位置する。冬場で脱衣所は冷え冷えしている。脱衣所から源泉に通じている扉があるが関係者以外立入り禁止との掲示があったので遠慮しました。
湯気が充満していている浴室には左右対照の白タイル浴槽が二つあり、それぞれが左右で横並びになっている配置。広さは2-3人サイズとなっている。両浴槽の間には湯口があり二つの浴槽へ向けて55℃の湯が注がれています。湯面から弱タマゴ臭、湯口でははっきりとしたタマゴ臭が絶品。湯は無色透明、弱タマゴ臭がするもの。余計な小細工などは一切ない掛け流し。正直な感想として一言「すばらしい」。浴室窓からは摺上川が見え雪見風呂となりました。
洗い場カラン、脱衣所洗面カランからもタマゴ臭香る湯がジャンジャンと出て来るのが嬉しい。
(三昧・2008年1月)
以前立寄った「天王寺穴原湯共同浴場」の湯元となる旅館さんです。一度立寄ってみようと思いつつ、実際に飯坂温泉に行くとその事を忘れてしまい、これまで未訪問となっていました。今回、雪の降る中での初訪問です。富士屋は中規模なお宿でやや草臥れ気味ですが、昭和なレトロ感漂う雰囲気となっています。そして男女別浴室もなかなかの風情がありました。
女性浴室には2~3人サイズのこぢんまりとした四角いタイル浴槽がひとつ。湯口より熱い源泉が静かに滔々と投入されています。とても綺麗に澄んだ無色透明湯は芒哨+仄かなタマゴ臭で、口に含むとタマゴ風味がフンワリと感じられます。加水なしの一番風呂だった為か大変鮮度よく、熱い中にもお湯に優しさを感じます。共同浴場のジンジン来る激熱湯が印象強く「湯元となれば、さぞや強烈な熱湯をお見舞いされるんだろうなぁ」と、及び腰で訪問したのですが、意外にも優しいタマゴ臭の湯が楽しめました。
(まぐぞー・2008年1月)
▼穴原温泉 富士屋 玄関
▼館内
▼館内
▼男性浴槽その1
▼男性浴槽その2
▼女性浴室
穴原温泉 富士屋 データ
福島県福島市飯坂町湯野字新湯11
→Googleマップでみる
024-542-3191
立寄り時間要問合せ
500円
訪問:2008年1月
穴原温泉 富士屋 温泉分析
富士屋源泉 単純温泉 60.0℃ pH=8.4 溶存物質計=873.6mg Na=243.6mg K=3.8 Mg=0.2 Ca=27.4 Mn=0.1 F=5.0 Cl=117.5 HS=1.1 S2O3=0.9 SO4=371.4 HCO3=39.8 CO3=3.0 H2SiO3=56.0 HBO2=3.8 H2S=0.1 (H18.8.10)※掲示は単純温泉ですが単純硫黄泉の誤りでは??