恐山温泉 古滝の湯

恐山温泉 古滝の湯 2018年9月

なんと約10年以上ぶりの訪問です。男女入れ替えが時々行われる恐山境内にある4軒の湯小屋の中で、記憶の限りでは唯一ずーーーっと女湯で固定されている古滝の湯です。前回訪問時の感想でも書きましたが、この古滝の湯は窓のすぐ外に巨大な卒塔婆が何本も迫り、本当に独特の恐山らしい景観も楽しめるんです。そしてなぜか湯の状態もたまたまかもしれませんが、過去の訪問もあわせ全てで良い状態でした。

鄙びた風情溢れる木造の湯小屋内には、それぞれ3人サイズほどの長方形浴槽が縦に二つ並んでいます。浴槽内部は温泉成分がカチカチにコーティングされ、黄白くなっていました。鮮度良好の青白く澄んだ透明湯は、そっと浸かると底にたまっていた硫黄パウダーがモワモワと舞い上がり、アッという間に白濁湯へと変身です。なかなかの熱めでピりりとした刺激のある酸性湯は、ツルスベとした肌触りがあり心地よいです。やっぱり恐山の湯はこうじゃなくっちやと思いました。
(まぐぞー・2018年9月)

▼左が古滝の湯

▼恐山温泉 古滝の湯 湯小屋

▼だいぶ年季が入って来ました

▼恐山温泉 古滝の湯 湯小屋内

▼掲示

▼浴槽

▼横から

▼湯口

恐山温泉 古滝の湯 2006年7月

湯小屋「冷抜の湯」と向かい合うようにして建つ女性用湯小屋「古滝の湯」です。ここはロケーションが素晴らしく、宿坊宿泊時は3度も通ってしまいました。どのように素晴らしいかと言うと、窓を開けると目の前に巨大卒塔婆が眺められるのです。日本広しと言えど、巨大卒塔婆をすぐ横に眺めながら湯浴みが出来る湯小屋なんて、たぶんここだけ。

古滝の湯で特に素晴らしいのが、濃紺の闇に包まれた夜の湯浴みです。ボンヤリと橙色に照らす薄暗い明かりの中で、闇夜に浮かぶ卒塔婆を眺めながらの湯浴みなんてのは、言葉に言い尽くせぬ程の素晴らしさがあります。

湯小屋内部には木造の浴槽が二つ並び、塩ビパイプによりやや熱めの湯が流し込まれています。二箇所の浴槽は湯の投入量により湯温に変化をつける仕組み。浴槽内でやや熱めの湯加減はスッキリとした入り心地。湯面より明礬臭がプンと漂い、口に含むと柔らかな酸味とタマゴ風味、加えて塩エグミ、ダシ味といったところでしょうか。「薬師」「花染」は白濁湯でしたが、ここだけはほぼ無色透明。細かな白湯花も漂います。宿坊宿泊時は、夜に恐山に泊まり込みで勤めるお姉さん達と一緒に湯浴みをし、楽しいお話をいろいろ伺う事もできました。

(まぐぞー・2006年7月)

▼外観

▼浴槽

▼鮮度最高!

恐山温泉 古滝の湯 2003年9月

▼一番手前が古滝の湯

▼卒塔婆の向こうに古滝の湯

▼湯小屋

▼浴槽

▼夜の古滝の湯

【恐山】田園に死すと極上温泉
下風呂温泉を出発した後は、下北半島に来たら外せない「恐山」へ向かいました。恐山は過去何度か訪問しているものの、それでも足を運ばずにはいられない魅力があります。 恐山冷水 私達は「むつ」の町から県道4号線で恐山へ向かいました。恐山への道は多少

恐山温泉 古滝の湯 データ

青森県むつ市大字田名部字宇曽利山3-2
恐山寺務所0175-22-3825
5月1日~10月31日開山(※冬期閉鎖)
6時~18時(※恐山例大祭・秋季祭期間中5時30分~)
入山料500円(宿坊宿泊者も入山料が必要)
訪問:2003年9月・2005年7月・2006年7月・2018年9月

恐山温泉 古滝の湯 温泉分析

恐山10号泉(古滝の湯)酸性・含硫黄-ナトリウム-塩化物泉(硫化水素型) 65.5℃ pH=2.2 H=6.4mg Li=2.6 Na=1019(69.83mv%) K=105.7 NH4=1.6 Mg=3.7 Ca=148.9 Al=12.3 Mn=0.7 Fe2=7.2 Fe3=4.7 Cl=1936(89.39) Br=1.9 I=1.3 S2O3=59.1 SO4=278.2 HPO4=0.1 H2SiO3=249.6 HBO2=461.6 H2SiO3=249.6 HBO2=461.6 H2SO4=0.9 HAsO2=0.6 CO2=451.5 H2S=2.4 (H27.7.15) ※温泉利用状況=確認できず