嶽温泉 赤格子館

嶽温泉 赤格子館 2022年1月

再訪したかった赤格子館です。簡易郵便局の存在も変わらないままです。玄関内に入り呼び出しボタンを押すと女将さんらしき方が出ていらして、立ち寄り入浴の受付対応をしてくださいました。その際に「浴室にシャワーはないのですがそれでよければどうぞ」との事でした。

浴室へは廊下をまっすぐ進んだドン突きにあります。途中の廊下脇にはワゴンにのせられた袋詰めの湯花(1袋1000円)の販売もありました。脱衣所内側ドアの取っ手周りは温泉のガス成分などの影響なのか腐食などがみられます。脱衣所には脱衣かごが3つ設置してあるのでMaxで3人同時入浴を想定しているのでしょうか。

暗め照明の空間で浴室内を見ただけで興奮しました。また、天井屋根を補強するためのものなのか、浴槽脇に二本ほど突っ張り棒的に太い木柱が天井と床をささえていました。以前からのポリバスもそのままです。二人サイズですがここは一人で浸かって独占したい気持ちが強いです。

湯舟脇の壁より塩ビ管が突き出ていてこれが湯口になっています。この塩ビ管も白や黄色っぽい温泉成分が付着堆積していました。ここから約35L/minほど湯を湯舟へ落とし込んでいます。浴槽サイズからして贅沢な量を掛け流しておりこれまた素晴らしい。硫化水素臭ありのレモン味。湯温は湯口44.0℃、浴槽42.7℃の実測。久々だった嶽の湯は満足度が高いです。しかも今回のように最初から帰りまで貸し切り状態だと更に言うことなし。またお願いします。
(三昧・2022年1月)


お隣の小島旅館に宿泊した際「せっかくだからどこか立ち寄りしよう」と、なんと16年ぶりに訪問しました。前回と同じくやっているのかやっていないのか不明なまま玄関に入ると、女将さんが出てこられ快く迎え入れてくださいました。

廊下を進んだ先に男女別内湯があります。久々でしたが「そうそう、こんな感じだった」と記憶がよみがえりました。脱衣所抜けると木造の浴室に薄暗い照明でいい感じに秘湯感が出ています。

今やすっかり有名になった2~3サイズのポリバス浴槽も健在でした。浴槽サイズにしてたっぷりの湯量を掛け流し。それにくわえて入る人が少ないのか鮮度は素晴らしく良好です。湯口や湯の通り道には黄白い湯花がこってり付着し、浴槽底にもたっぷり沈殿しています。湯に浸かるとたちまち明礬の甘ったるい臭いに包まれ、源泉を一口含むと口をすぼめてしまう酸っぱさがあります。浴感強く「温泉に入った」という満足度の高い一浴になりました。
(まぐぞー・2022年1月)

▼入浴料変更のおしらせ

▼お正月飾り2022年

▼男性浴室(以前はなかった太い柱がありますね)

▼別の角度から(相変わらず湯気が・・・)

▼浴槽

▼湯口に析出物こってり

▼湯口と溢れだし(動画もどうぞ)

▼女性脱衣所

▼女性浴室

▼浴槽

▼別の角度から

▼湯口

▼溢れ出す湯花

▼洗い場の流しっぱなし源泉

▼キッチリ積まれたケロリン桶

▼湯花が販売されていました

嶽温泉 赤格子館 2006年1月

3階立て建物に簡易郵便局が併設されているのが珍しく、印象に残っている旅館です。外から見て館内が暗かったが中に入ってみると営業中との事。入り口玄関から廊下を進み突き当りに浴室があります。男女別の内湯をそれぞれに備えています。

浴室に入り少し驚きです、浴槽がなんとポリバスなのです。群馬の「岩陰の湯」を大きくした感じの浴槽なのです。お宿なのに共同湯スタイルの浴槽を使っているのが妙に気に入りました。6帖ほどの浴室は湯気で充満、ガラス窓の半分は積雪で覆われています。1.4×1.7mのポリバスに、壁からのパイプより源泉を35L/minほどの投入されています。

レモン風味の収斂味にタマゴ臭の湯がたっぷりと掛け流しは、やっぱり満足のいくものです。湯に浸かった時のヌルッとする浴感も嶽温泉の特徴です。しかしいつも思うのですが、このお湯で硫黄泉でないのがなんとも疑問です。浴室の底にはスノコは敷いてあって、硫黄成分の付着の影響でなのか黄白く染まっていました。ますます不思議な嶽の湯です。
(三昧・2006年1月)


嶽温泉の中心部、円を囲むように構成される旅館街の中の一軒です。赤格子館は他所より知名度は低いのか、訪問時も他にお客さんの姿はなく館内はシンと静まりかえっていました。

浴室は男女別に内湯が各々ひとつづつ。浴室を開けてビックリしたのですが、ナント共同浴場で時々見かける大型ポリバスが利用されていました。3人サイズのポリバスに湯がなみなみと注がれ、そしてサラサラと掛け流し。湯口で無色透明やや熱め、浴槽内で薄白濁の適温湯。タマゴ臭と酸のまったりとした臭いが強く、皮膚の表面が溶けているかのようなヌルヌル感があります。飲むと酸味が突出し、同じ源泉を利用している他所の宿と比べて苦味が気持ち少なめに感じました。夏場はどうか知らないけれど、静かに湯浴みができる穴場かもしれない。
(まぐぞー・2006年1月)

▼脱衣所のお正月飾り

▼窓の外は雪がたっぷり

▼男性浴室(なんとポリバス)

▼湯気で見えずらいですが

▼湯口

▼湯花たっぷり(歩くと足跡がつきます)

▼女性浴室もポリバスです

▼湯口

▼湯花たっぷり

嶽温泉 赤格子館 データ

青森県弘前市大字常盤野字湯の沢21
Googleマップでみる
0172-83-2734
8時~19時
300円→350円
訪問:2006年1月

嶽温泉 赤格子館 温泉分析

嶽温泉(嶽温泉旅館組合4~5号集湯槽、6~8号集湯槽)(再分析) 酸性・含硫黄-カルシウム-塩化物泉 48.2℃ (自噴) pH=2.0 溶存物質計=2.314g H=9.4mg(23.08mv%) Li=0.2 Na=128.5 K=16.8 NH4=1.4 Mg=59.5 Ca=275.8(34.04) Al=53.2 Mn=3.0 Fe2=5.5 Fe3=1.5 Zn=0.1 F=7.5 Cl=1130(81.09) Br=2.0 I=0.2 S2O3=2.6 HSO4=90.8 SO4=289.0 H2PO4=0.4 H2SiO3=213.1 HBO2=20.5 H2SO4=2.1 HAsO2=0.2 CO2=676.6 H2S=0.8 (H24.11.9) ※温泉利用状況=掲示確認できず

以前の分析

嶽温泉(嶽温泉旅館組合4号~5号集湯槽、6号~8号集湯槽)酸性-カルシウム-塩化物泉 46.9℃ pH=2.0 湧出量測定不可(動力揚湯) 溶存物質計=2283mg H=9.0mg(23.36mv%) Na=137.6 K=15.1 NH4=0.6 Mg=51.2 Ca=258.7(33.77) Al=48.6 Mn=2.5 Fe2=7.2 Fe3=0.1 Li=0.1 F=1.9 Cl=1061(77.34) Br=1.4 I=0.1 SO4=361.4(19.43)
HSO4=108.5 H2PO4=0.5 H2SiO3=200.3 HBO2=14.2 H2SO4=2.4 CO2=676.2 As=0.1 (H14.11.26)