大滝温泉一陽旅館は閉館しました。
はたして営業しているかどうかで迷ったが、声をかけてみたら「お風呂?どうぞ」とお返事。商売っ気の全くない女将さんに応対していただく。浴室までご案内頂き早速入湯する。ちょっといい臭いといえない脱衣所、、不思議な植物が並んでおりなんとも異空間。浴槽撮影は、浴室に熱気がこもっておりデジカメのレンズが曇り易く撮影に一苦労した。
タイル張りの変形型浴槽は6-7人サイズの広さがあります。見るもキレイに澄んでいる無色透明の湯が並々と浴槽を満たしています。端っこには湯坪があって、源泉投入には高温の源泉を冷ましながら浴槽底より直接に浴槽へ注入する仕組みを採用。湯口57℃、浴槽では44.5℃の熱め調整です。とろみある無色透明、弱塩っ気ありのほんのり薬臭。高温源泉なのでサラサラ程度の掛け流しですが、じんわりと肌に染み入るようなお湯でもあります。浴槽底部には多少の汚れがありましたが、あまり気になりません。
(三昧・2007年1月)
大滝温泉は秋田県大館市にある、こぢんまりとした温泉街です。温泉街全体がやや寂しい雰囲気で、立寄りをお願いするのも躊躇してしまう空気。実際2~3軒訪問するも「今日はちょっと・・」と暗い顔で断られ続け、気分的にもヘコんでしまいました。そんな中、「一陽旅館」は唯一立寄りを快く受付けてくれたお宿。やや侘しい系観光旅館といった雰囲気があり、男女別に内湯がひとつづつあります。
縦割り瓢箪のような形のタイル浴槽は、底から激熱湯を静かに注入。とても綺麗に澄んだ無色透明の湯は、高温の為ドバドバ掛け流しとはいきませんが、溢れ出しもまずまずあります。弱いトロミとキシキシ感のある湯は、一口含むとごくわずかな塩気と芒哨風味。湯そのものは綺麗だけれど、少々湯払いをしていなかったのか、浴槽底に湯花とは別にゴミも沈殿。幾つかある蛇口からは激熱源泉が出てきます。大滝温泉にはせっかくいい湯があるのに、温泉街全体に覇気がないのが勿体無いかな。
(まぐぞー・2007年1月)
▼外観
▼男性浴室
▼源泉落とし込み湯壺
▼トゲトゲ析出物
▼植物コーナーと女性浴室
▼女性浴室
▼女性浴槽
大滝温泉一陽旅館は閉館しました。
大滝温泉一陽旅館 簡易データ
秋田県大館市
立寄り時間要問合せ
300円
訪問:2007年1月
大滝 ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉