以前の立ち入り時、湯の印象がまずまず良かったので再訪してみました。受付して浴室へ直行します。当日は大晦日でしたが、昼間の宴会やらで忙しそうで、泊り客も数組あるようでした。
湯気がモウモウの空間にヒバ造りの10数人サイズの浴槽は変わらないままと思います。無色透明のお湯はとろみ感あり、湯温は湯口にて52℃、浴槽では41℃に調整されていました。適温での湯浴みで子細工なしの掛け流し、湯使いにも変わりはないようで満足しました。
(三昧・2017年12月)
小坂町から大館市に続く県道2号沿いにある一軒宿です。入り口玄関には秋田県らしく秋田犬がお出迎え。お風呂は男女別で内湯のみ、すっきりとした作りで浴槽はヒバ作り。湯は41℃くらい、無色透明でとろりとした浴感で微塩味の湯。源泉は黒鉱探査ボーリングによって地下1000メートルから湧出した温泉だそうです。
他に雪沢温泉には雪沢鉱泉と呼ばれた硫黄を多く含んだ鉱泉の浴槽もあったようだが、硫黄による配管設備の腐食が激しく使われなくなったらしい。鉱泉自体は雪沢温泉の裏手に自然湧出したまんま今のところ利用手段がないらしい。あーもったいないですね。
湯上がり後にロビー脇で休んでいると雨具を着た大勢の方が、これから夜勤出勤なのか玄関を出ていきました。工事関連利用のお客さんも多そうです。
(三昧・2003年8月)
約14年ぶりに立ち寄りました。外観は変わった様子はありませんが、以前遊んでくれた秋田犬の姿はありません。さすがに14年も経っているので・・。でも駐車場内には犬の足跡があったので、もしかしたらどこかにいるのかな。今回は昼間の訪問で、女将さんらしき女性が対応してくださいました。玄関横の厨房からは宴会用調理の美味しそうな香りが漂ってきます。
前回は夜だったので館内をあまり見ていなかったのですが、よくよく見ると昔ながらの風情を残す、気取りのない昭和の観光旅館といった風情がいい感じでした。最近はこういう本当の意味での昔ながらの宿はすっかり減りましたから。
男女別浴室は内湯のみで、それぞれ造りが違います。女性側はやや広めに感じる浴室の真ん中に5~6人サイズの木造長方形浴槽がひとつあります。石組み湯口より流し込まれる湯は熱めの源泉、それを浴槽へ落とし込みながらぬるめ寄り適温にしたもので、無色透明な中に細かな鉄さび色の湯花がチラチラと舞い、トロ~ンとした優しい肌触りがなんとも癒されます。湯は掛け流しですが浴槽の縁下に開けられた穴から流れ出るので、縁からの溢れ出しは見られません。久々の訪問ですが、やっぱり良い湯でした。
(まぐぞー・2017年12月)
小坂町から大館市街地に抜ける道沿いの暗闇の中にポツンと現れた温泉旅館。「温泉」と書かれてあったので当たり前のように吸い寄せられてしまった。街灯の殆どない闇夜を走って来た身には、ここの明かりと湯は、さながら昔話で峠道に迷い、ポツンと灯る民家の明かりを見つけたような気分です。玄関に入るとかわいい秋田犬と明るい御主人が迎え出てくれた。この秋田犬は女の子で名前を「椿ちゃん」といいとてもとても大人しく、お宿には全部で4頭の秋田犬がいるそうです。さすが秋田犬の故里「大館」だけありますね。
しばらく椿ちゃんに遊んでもらった後お風呂へ。男女別の浴室には内湯がひとつだけのシンプルな造り。ぼんやりとした明かりの灯る浴室真ん中に長方形の浴槽があり、静かに無色透明湯が流し込まれていました。トロトロスベスベとした浴感の湯はぬるめで長湯をしても気持ちよさそう。湯の表面からは石膏泉の甘い香りが仄かに漂います。なんともいえぬ癒しの湯でした。
(まぐぞー・2003年8月)
▼館内
▼浴室入口/脱衣所の鏡餅
▼男性浴室
▼湯口/チクチク析出物
▼女性浴室/別の角度から
▼湯口/溢れ出し
▼男性浴室
▼女性浴室/椿ちゃん
0186502323
6時~20時(冬季8時~19時)
300円
訪問:2003年8月・2017年12月