銭川温泉は2021年3月31日をもって閉業しました。
国道より案内看板通り脇道に入り、坂道を降り切ったところにある湯治宿。湯治部以外にも一般向けの旅館部もあるお宿で、館内の随所にオンドルを取り入れている。現在では床下に温泉を通している造りだが、以前は自然の蒸気でのオンドルだったとの事である。蒸気・湯量ともに減少してしまったらしい。
浴室は湯治部・旅館部のそれぞれにあり、立寄りでも両方の浴室を利用できる。湯治部浴室は一つしかなく完全に混浴となっている。木造りの2-3人ほどしか浸かれない広さの浴槽がそれ。浴室の壁がブルー、床はグリーンでなんかおもしろい印象を受ける。塩ビ管より5L/min程度の源泉投入、浴槽湯は41℃。無色透明、とろみ感のある温泉がサラサラ掛け流し。肌に優しいタイプの湯だが、もうちょっと源泉の投入量が欲しい。
帳場前の旅館部浴室は男女別となっいる。タイル張り変形浴槽、こちらは至って一般向けな浴室となっています。6-7人サイズの広さがあります。無色透明、とろみ感に温泉臭香る湯が掛け流し。湯口55℃、浴槽43℃という状況。
(三昧・2007年8月)
八幡平のクマ牧場近く、「そういえば未湯だった」と立寄ってみました。周辺には志張、東トロコと温泉宿が点在していますが、それぞれが離れた場所にあります。お宿は八幡平の自然に囲まれ、秘湯目当ての観光客もいないので、静かに湯治するに良さそうです。
館内には大きくわけて二箇所の浴場があり、一方が玄関近くの旅館部男女別浴室、もう一方が奥の湯治棟にある混浴室となっています。先ずは混浴からお邪魔しました。3人サイズの木造浴槽に無色透明の湯が細々と流し込まれています。心地よい温泉臭漂う湯はトロミがあり肌へのなじみがよいもの。ただ、チョット投入量少なめで、続けて何人も浸かったら湯汚れが心配かな。
続いて旅館部の男女別浴室へ。こちらは見るからに一般観光旅館風の浴室で、鄙びが苦手な人にはいいかもしれません。10人サイズの浴槽に無色透明熱めの湯が注ぎ込まれ、浴槽内で適温。溢れ出しもまずまずです。
浴後に女将さんに少しお話を伺いましたが、以前は地熱を使っていたオンドルも現在は環境が変わり、温泉管を通して人工的にあたためているのだそう。ただ、その為に季節によって温度調整ができるという利点もあるようです。
(まぐぞー・2007年8月)
▼男性浴室
▼女性浴室
▼女性浴室洗い場
▼混浴浴室
銭川温泉 データ
秋田県鹿角市八幡平
立寄り時間要問合せ
400円
訪問:2007年8月