奥々八九郎温泉

通称「奥々八九郎温泉」と呼ばれる野湯があるとの事で行ってみた。温泉が自然湧出していてその場所が浴槽になっているとの事だ。小耳に挟んだ情報だと湯がブクブクと凄い事になっているという。到達の仕方は行けばわかるでしょう。現地付近には地元の方、もしくは温泉マニアさんがご丁寧にも設置したのか案内看板があるので御覧になってください。

案内看板を頼りにダート道をしばし進む、右に視界が開けるところに天然浴槽よりブクブクと溢れ出すように湧出する温泉があった。しかし車を道路脇に止めると半端ではないアブの大群が車を囲んで飛び回っている。アブにしてみれば我々は久々の獲物らしい。

車中で服を脱ぎ30メートル先の天然浴槽へダッシュ!湯に浸かる。フ-ってな感じ。ボコボコと湯が浴槽下から湧いていて体感42℃ほどで気持ちがよい。湯はいかにも鉄分豊富だよと、湯が言ってるような湯質だ。ただ何度もいうがアブの大群には注意して野湯攻撃にかかるように!夏場は避けた方がいいかもしれない。それでは健闘を祈る。
(三昧・2003年8月)


すっかりメジャーになった野湯。温泉マニアさんなら誰もが一度は行くのでしょう。ミーハーな私も取りあえず出かけてみました。現地には誰かが設置してくれた小さな地図があり、それに従って進み辿り着けました。

辿り着いた温泉は、止まる事を知らぬ自然湧出。嬉しい位ボコンボンコと湯が沸き上がります。しかも浴槽らしき穴も枯れ葉などの沈殿物が少なく程よい深さ、湯は適温で底はツルッとしてて実に気持ち良く湯浴みが出来ます。

ただし、夏場の夕方に行ったらアブが凄かった!まずは湯壷向かいに停めた車にアブが群がり、アッという間に真っ黒な固まりとなって旋回を始めた。こんな漫画のような黒い固まり初めて見た!やがてアブの大群は、湯に浸かる私の方へと向かって来るじゃないですか!

湯に浸かっている間は鼻から上だけ出し、頭や耳をタオルで防御すればなんとかなりましたが、問題は湯上がり後の着衣の時です。ここはノンビリタオルで拭き拭きしていたら、アッという間にアブの餌食になってしまう。

・・というワケで私のとった秘策というのが、素っ裸のまま車内まで激走、そして着衣、というもの。服を小脇に抱え素っ裸でダッシュするオバサンの姿は端から見たら相当悲惨だったかも。山の中で、そして誰もいなくてよかった。それでも3箇所程度刺されてしまった。

きっとここはアブがいなければ、もっと人が群がり多少なりともゴミを落としていく事でしょう。そんな自然汚染から湯を守る役目を果たしているのかもしれません。(と自分に言い聞かせる)
(まぐぞー・2003年8月)

▼橋の横にあった小さな案内版

▼山の中に自然に湧出する温泉

奥々八九郎温泉 データ

秋田県鹿角郡小坂町
Googleマップでみる
ゴミは持ち帰る、周囲を荒らさないなど思いやりの訪問をお願いします。
訪問:2003年8月