Bagni Sulfurei Zolfo(30GEL個室風呂)
Takemaさんのページに現地日本人ガイドさんに紹介された良い温泉浴場があるというので出掛けてみました。有名なNo.5浴場がある温泉街エリアからは2-3kmほど離れいるKiev通り沿いにあります。
鉄扉を開けて中に入るとすぐさま空間にタマゴ臭を感じました。愛想良い番台のおばちゃんに入浴をお願いすると、「一番安い20GELの部屋は満室で30GELの部屋だったら10分待って」との事。40GELの部屋だったら今すぐに案内できるけど、と言うことでしたが10分待って30GELの部屋にしました。
椅子で待っていると5分ほどで呼ばれて部屋までご案内。中は脱衣所と浴室に分かれていて家族湯の一般的な造り。脱衣所の床は濡れているので気になる方はサンダル持参がいいでしょう。
服を脱いで浴室へ。すぐ左手部分には温泉利用のシャワー、正面左側には浴槽、正面右側には寝っ転がりスペースがありました。また、浴室から扉一つで移動できる小部屋があってベッドがありましたが、ここではおそらくアカスリ&マッサージを行うのでしょうかね。我が家は入浴オンリーで利用しました。まずはシャワーというか打たせ湯のようなもので身体と頭洗いを済ませます。もちろん温泉が出てくるシャワーでした。
浴槽は2人サイズのタイル造りで、小上がり階段を数段ほど上がって湯舟に身を沈めます。オーバーフロー湯が一気に溢れ出して、この動作はなんともいえない心地よさです。塩ビ管が浴槽内へ配管されていて、源泉は直に浴槽内へと注入しています。
訪問時のお湯は珍しい湯色をしていました。墨色と薄緑色を混ぜたような墨緑色なのです。このような湯色は初めて目にしたので久々に興奮しました。塩原元湯の大出館の墨色の湯に硫黄泉に多くみられる鮮やかな薄緑色が混ざっているのです。このような湯色もあるものなんですね参りました。更に火薬のようなタマゴ臭とツルツルとした浴感が加わり、臭いと浴感でかなりの満足度を得ることができました。湯温も約41℃ちょいなのでゆっくりと長く浸かることができます。入浴時間の一時間があっという間に過ぎてしまうほどの至福のひと時でした。ココは温泉好きにはオススメできます。
入浴後はスーパーマーケットで食材と店員さんに「一番売れてる」と教えてもらったジョージア産ワインを購入して帰宅となりました。
前日の温泉入浴があまりにも気に入ってしまい、翌日も出かけてみました。しかも昨日と同室での入浴です。ですが、前日のような湯色ではありませんでした。キレイに透き通った薄い緑色の温泉でした。これはこれで十分に満足できます。昨日同様に制限時間いっぱい、存分に楽しませていただきました。湯色は日々変化するのは当然、その時の状況や環境によって変化する湯色を求めて何度でも通いたい温泉施設です。
(三昧・2019年12月)
キエフ温泉にあるその名も(通称)キエフ温泉です。トビリシにはてっきり温泉街にしか温泉が無いものかと思っていた所、数か月前に訪問されていたTakemaさん情報を見て「おや?温泉街以外にも良さそうな温泉があるぞ?」ということで、行ってみました。徒歩圏内には大人気ゲストハウスもあるものの、このキエフ温泉に限ってはローカル色が強く、訪問した際も利用客は地元民オンリーでした。ただし受付嬢によると「外国人たくさん来るわよ」ってことです。
玄関扉を開けると途端にツーンとした温泉臭に包まれ「おっ、これは期待できるぞ」と思わずニヤニヤ。
最初は浴槽付きで一番安い20ラリの個室を狙っていたんですが、夕方の訪問とあってか「混雑している」とのことで、その次の30ラリの個室を利用することに。受付入ってすぐの部屋です。廊下の扉を開けると先ずは全面モザイクでカラフルに彩られた脱衣所です。他のトビリシの温泉浴場同様にロッカーや荷物棚はなく、衣類は壁のフックにかける造りです。この脱衣所は浴室とは扉で完全に仕切られているのですが妙に湿度が高く、天井からポタポタと水滴が落ちて来るのが難点ですね。備え付けのベンチも濡れているので、腰掛ける時は要注意です。また、サンダル類はないので持参するのがいいですね。
続く浴室もタイル画でカラフルに彩られ明るい雰囲気です。浴室には2人サイズの四角い浴槽がひとつ、温泉利用のシャワースペース、ゴロンと横になれるタイルのベッドがひとつという構成です。さらにもう一部屋あり、扉を開けるとケセ台のようなベッドが一台あり、おそらくはここで別注文のマッサージなどするのかもしれません。
まずは温泉シャワーで体を洗います。やや熱めのツンとした火薬臭の香る源泉で気持ちのいいスベスベ感があります。そして浴槽へ。二人サイズの浴槽は緑黒がかった透明湯を浴槽内投入で掛け流し。源泉はやや熱め寄りで、浴槽内では熱くもなくぬるくもなくの絶妙湯加減にて十分すぎる量を掛け流しています。ゆったり浸かるに丁度いい湯加減とスベスベとした肌触り、そしてなんといっても湯面からわきたつ火薬のようなツンとする温泉臭がたまりません。源泉をひとくち含むとほんのりとしたエグミタマゴ味がします。
この温泉の驚きはここからでした。入浴中にみるみる色が黒色に変化していくのです。訪問時がたまたまだったのか、天候などによってこうなるのかは不明ですが、黒っぽく変色する硫黄系の湯は日本でも(数は少ないですが)ときどきあり、レア湯としてマニアから絶大な支持を得ています。まさかそのレア湯にジョージアで出会うとは思ってもみませんでした。
(まぐぞー・2019年12月)
▼外観
▼受付
▼年末の夕方は順番待ちの大混雑
▼受付まわり
▼料金表
▼湯上り飲料も売っています
▼受付の並びに個室風呂がズラリ
▼初回だけ浴室の案内をしてくれました
▼利用した30GEL浴室
▼湯色が黒いです
▼浸かった様子(熱めの掛け流し)
▼別の日は綺麗に澄んだ緑色
▼とても綺麗な湯色です
Bagni Sulfurei Zolfo(20GEL個室風呂)
訪問4回目でようやく最安値の20GEL家族湯を利用することができました。自分「20GELの部屋空いてる?」、番台のおばちゃん「20の部屋ね、あるよ、一時間ね」とすんなり受付が進んで正直驚きました。20GELはどの部屋かを聞いてから脱衣から内鍵をして利用します。
20GELの部屋の第一印象は一言で表現すると30GELの部屋と比べて浴槽が小さなことだけです。他の部分は似たり寄ったりですね。浴槽が小さい分、投入湯量は同じか逆に多く感じられるので浴槽湯温が約42℃ほどと今まで利用した中でも一番温度が高いです。これは満足レベルが高いです。身を沈めた時の贅沢な溢れ出しもココの浴室が一番豪快に感じることができます。お湯は今さら言うまでもないのでこれは気に入りました。「Bagni Sulfurei Zolfo」は是非とも一番安い20GELの部屋を利用することをおすすめします。
(三昧・2019年12月)
年越しの迫った12月27日です。お湯の良さにすっかり気に入って4度目の訪問です。初回訪問から狙っていたものの料金の安さからいつも使用中だった20GEL個室ですが「今日もダメかな・・」と行ってみると、受付マダムが「今なら空いてるよ」と。・・・!?と驚くも、そこは冷静さを装いつつお邪魔。
30GEL個室と比べ全体的にややコンパクト、そして想像通り2人サイズの小浴槽に大量掛け流し。浴槽が小さいのに30GELの浴槽と同じかそれ以上の投入量でこりゃ凄い!浴室に入った途端ツンと香る火薬臭と美しく澄んだ緑色の湯で鮮度の高い熱めの湯が楽しめました。
浴後に年末年始の営業を聞いてみると1月1日と2日はお休みするとのこと。なんだ、ジョージアも正月休みは日本と一緒か。浴場には床屋さんも併設していて、次々と男性が来て新年に向けて髪をサッパリさせていました。
(まぐぞー・2019年12月)
▼脱衣スペース
▼20GEL浴室
▼別の角度から(ポップなタイルの装飾)
▼綺麗な薄緑色の湯が掛け流し
▼湯口
▼浸かった様子
▼なかなかの溢れだし
Bagni Sulfurei Zolfo(40GEL個室風呂)
この日は奮発して地下にある40GELの風呂にしてみました。この地下にある浴室は受付並びの浴室とは違う特別室のような存在で、新しい印象のゆったり広め浴室、備品としてサンダルまで置かれています。日本風に言うと受付並びの浴室が「旧浴室」、地下が「新浴室」といった感じでしょうか。この地下風呂は主に外国人観光客が利用している印象を受けました。
清潔感のあるタイル浴槽は木目調の縁取りがされちょっと高級感漂います。湯口より弱い火薬タマゴ臭香る薄緑透明色のスベスベ湯が投入され、静かに掛け流されていました。上の階の20~30GELと比べて浴槽サイズにして投入量は少なめで湯温も適温となっていましたが、これはぬるめを好む外国人観光客仕様かな?ただ利用者が少ないので湯の状態は良いです。浴槽湯は湯花キャッチャー設置ですが、除去前は赤バケツのように湯花たーっぷり。この湯にもぜひ浸かってみたいとこです。
(まぐぞー・2019年12月)
▼40GELの浴室は階下にあります
▼脱衣所からして広々
▼トイレつきです
▼上の階にはなかったサンダルもあります
▼40GEL浴室
▼浴槽(綺麗な湯色です)
▼浸かった様子
▼湯花除去装置の付いた湯口
▼カランから湯花除去前の源泉が汲めます
▼黒湯花がたっぷり
Bagni Sulfurei Zolfo データ
ジョージア・トビリシ
→Googleマップで見る
家族湯1時間の料金(部屋のランクによって異なる)
20GEL/30GEL/40GEL/60GEL
シャワー(温泉)のみ10GEL
訪問:2019年12月数回