リシ湖畔にある温泉施設です。市中心部にある温泉施設のお姉さんから「リシ湖にも温泉があるよ」と教えてもらい出かけてみました。地下鉄のステーションスクエア駅前にあるバス停から29番バスに揺られて約30分(0.5GEL)でリシ湖入口に到着します。
バスに乗車中Google Mapを見ながら(そろそろ降りようかな)と思ったタイミングでバスが停車。このバス停で降りたのは我が家だけですが、「ここで降ります」とも言っていないし降車ボタンを押したわけでもないし、外で待つお客さんもいないしどうして停まったのかは不思議。もしかしたら湖が観光名所だったのかも知れませんね。
降りたバス停から湖畔の温泉まで歩いて約5分ちょっとで到着できました。トビリシで滞在していたアパートメントの周囲がかなり古い建物の集まる地域で、それに慣れていたせいか、新しい印象を受けるコンクリ打ちっ放しの外観は新鮮な印象を受けました。
館内に入り右手にはレセプション、その横には男女別パブリックバス、レセプションを挟んで左には廊下伝いに家族湯や飲み物の売店があります。レセプションにはジョージア語とロシア語以外にも英語の料金表もあるので受付のやり取りは助かります。
今回利用したのは家族湯です。家族湯は室内に入って内鍵をしてから利用します。室内に入ると脱衣所と湯上り後の休憩所を兼ねた部屋があり、右手にはトイレと温泉利用のシャワー室も横並びであります。
脱衣部屋から浴室へはドアを開けて移動します。浴室は閉鎖的な空間で窓という窓は小さな換気窓と天井の湯気抜きのみです。左手には正方形浴槽、右手には寝っ転がり用のベッドという構造です。浴槽は3-4人サイズの水色角タイルばりで所々に濃い青色タイルも混ぜアクセント模様の演出もあります。建物といい全体的に洒落た温泉施設です。
肝心の温泉は最初は浴槽湯が溜め湯状態になっていたので、備え付けのバルブを捻り開けると熱々の温泉を浴槽へ最大で約25L/min程度を注入することができました。温泉のみだと熱いので好みで加水用のバルブも開けて調整するのがよいでしょう。投入湯は全量が浴槽手前部分からオーバーフローされます。
湯口は浴槽湯面下2-3cmの所に温泉と水が出て来る塩ビ管が取り付けられ、クリーム色の析出物で少しコーティングされていました。湯口が水面下にあるのでここでは源泉に直に触れることはできません。もし触れたいのでればシャワールームにいきましょう。シャワールームでは温泉バルブを捻ると源泉が出てくるので直に触れることができます。ただ源泉は熱いので要注意です。
浴槽湯は溜め湯状態だったということもあってか最初は無色で僅かに白っぽく濁り気味、その後に温泉をバンバン注入して湯の多くを入れ替えて鮮度のいい掛け流しを楽しみました。石膏臭味と僅かなタマゴ臭を感じることが出来る上に、とろみ感もあります。口に含むとタマゴエグ味もありました。市中心部の硫黄泉もいいですが、ここも湯質に加えて温度も日本人好みなので訪問してみても良いでしょう。次の機会があったならばパブリックバスも利用してみよう。
(三昧・2019年12月)
リシ湖畔にあるちょっと洒落た感じの新しめ温泉施設です。湖畔に突如として現れるコンクリ打ちっぱなし系のスタイリッシュな建物ですが、中で待ち構えているのがローカル度満点のスタッフ(おじさん&おばさん)というアンバランスさがジョージアっぽくて好きです。
この施設には個室と公衆浴場があるようですが、鮮度のいい湯を楽しみたいので当然のように個室を利用しました。今回利用した部屋はNO.5を利用。家族湯で一番安い部屋をリクエストしたらこのNO.5に案内されたんですが、後で料金表見たらNO.5はVIPルームで料金は80GELとなっていました。でも支払ったのは一番安い56GEL。いいのかなぁ?
そのNO.5ルームは扉を開けると比較的広さのある脱衣&休憩室、シャワールーム、浴室という構成になっています。この浴室にはありがたいことにサンダルが置いてあって助かりました。先ずはシャワールームで体を洗いますが、このシャワーも源泉利用、そしてそれが結構熱いです。またこのシャワーでは温泉の石膏臭に加えここだけほんのりとした優しいタマゴ臭を感じました。ちなみにこの浴室、下水口からちょっと臭いが上がってくるんですが、温泉のタマゴ臭とはまったくの別ものなのでくれぐれも。
続いて浴室ですが、やや薄暗い印象の空間に3~4人サイズの四角いタイルがひとつあります。浴槽には無色透明熱めの湯が満たされ、訪問時は溢れ出しも見られず、お湯にあまり鮮度感のない「ため湯」状態でした。「あれ、こんな感じなの?」と一瞬ガッカリしましたが、よく見ると浴槽の外側に、どう見ても源泉バルブと加水バルブらしきものがあります。そこで源泉の方を開栓してみると、みるみる熱い湯が浴槽内投入され掛け流しに。ただし源泉温度が高いので、短時間で浸かるにはどうしても同時に多少の加水が必要になると思います。
浴槽に浸かるとザバッと湯が溢れ出し、思わずニンマリ。明瞭な爽やか系石膏臭が漂い、このテのお湯に多い湯面の泡がなかなか消えないトロンとした肌触りが心地よい湯です。トビリシの中心地にあるタマゴ臭プンプンの湯と比べ温泉感がわかりにくくどちらかといえばマニア好みの湯ですが、このタイプの湯が好きな人にはたまらないと思います。
(まぐぞー・2019年12月)
▼バス停で降りたらリシ湖を目指します
▼大きな木造のヤギ
▼散歩中のワンコ
▼リシ湖です
▼水がキレイ
▼温泉はリシ湖のすぐ目の前です
▼玄関
▼受付横の飲料販売コーナー
▼利用したNO.5部屋の脱衣部屋
▼サンダルがあるのが嬉しい
▼熱い源泉の出るシャワー
▼トイレもあります
▼浴槽
▼バルブで源泉投入できます
▼湯口
▼溢れ出し
▼浸かった様子
▼浴槽から
▼横になれるタイルベッドもあります
▼天井
▼浴後は目の前のリシ湖を散策
Lisi Bath(リシ風呂) データ
ジョージア・トビリシ(リシ湖畔)
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家族風呂1室1時間56GEL~
営業時間・料金は浴室によって異なります
各浴室の時間・料金画像を下に貼っておきます
訪問:2019年12月