別府八湯温泉まつりの期間中、日時時間限定で一般開放される共同浴場です。普段は地元住民用の施設につき一般外来不可です。せっかくですので我が家も出かけてみました。内竈地区の山あいの小さな集落にある温泉で、JR亀川駅からの路線バスも本数は少ないですが出ていました。
外観はいかにも共同浴場の佇まいです。すぐ隣には「温泉掘削記念碑」とほられた石碑と源泉を貯めておく貯湯タンクがありました。ということはココ独自の源泉なのかもしれません。温泉分析書を探しましたが浴場内も含めてどこにも確認できませんでした。残念です。
脱衣所と浴槽が隣り合わせの造りはお馴染みですね。浴槽は縦長のシンプルなタイル風呂です。せいぜい3人も浸かればいっぱいです。水色タイルと御影石縁で造られています。湯舟角の貯湯槽から浴槽内へと直に塩ビ管が伸びてお湯を注入しています。無色透明、弱い薬品臭がします。サラッとしたお湯で「市有雲泉寺泉源」に素性が似ているような感じもしました。いずれにしてもご厚意で開放してくださっている共同浴場、組合員の方々ありがとうございました。
(三昧・2019年4月)
別府湾スマートICから亀川方面へ向かうなだらかな坂の途中、のどかな景色の中に佇む素朴な湯小屋を見かけて、羨ましく眺めることが何度かありました。この内竈温泉は普段は組合員専用湯小屋で、立ち寄り入浴は不可です。その内竈温泉が「別府八湯温泉まつり」で一般開放されると知って行ってみました。
ガラガラと玄関を開け左側が女性浴室です。脱衣所とほぼ一体型タイプの浴室は、壁がポップな水色と黄色のストライプカラーだったのはちょっと意外でした。縦に細長い印象の浴室には2人サイズの長方形浴槽がひとつあり、湯口より熱い源泉が静かに流し込まれ掛け流されています。湯汚れの一切ない綺麗に澄んだ無色透明湯で、湯面から爽やかな温泉クスリ臭の漂う熱めのキリリっとした湯でとても気持ちいいです。使い込まれたタイル浴槽もいい感じ。
羨ましく眺めるだけだった内竈温泉につかりながら「こういう浴室だったんだ」としみじみ眺めながらの入浴は、特別な一浴になりました。
(まぐぞー・2019年4月)
▼内竈は桜が満開でした
▼内竈温泉外観
▼添えられた一言に優しさを感じます
▼女性浴室
▼別の角度から
▼湯口(塩ビ管から浴槽内投入)
内竈温泉 データ
大分県別府市内竈
外来不可(組合員専用)
別府八湯温泉まつり一般開放時に入浴
訪問:2019年4月