白布温泉にもタカミヤグループのお宿がありました。宿泊のみならず立ち寄りも受け付けており、万全を期して電話してから訪れてみました。なので受付はスムーズでした。
展望風呂と名がついた浴室で、訪問時の男湯は檜造りの浴槽となっています。脱衣所洗面台周りはアメニティが充実しており、宿泊しても不自由は無しでしょう。浴室はガラス張り、3階にあるので展望風呂と言う名前の通り眺めはまずまずです。浴室空間自体に檜の良い香りが漂っていて、この香りに慣れるまでは楽しめるでしょう。なんといっても10数人サイズの総檜の浴槽が良いです(ただし少し滑ります)。石湯口より15L/min弱の源泉を投入、湯船端っこにある切り込みよりオーバーフローありの掛け流し。湯は無色透明、弱温泉臭がするもの。湯に小慣れた感はあるものの、湯のコンディションには問題はない。むしろ良いほどであった。
(三昧・2016年1月)
記憶が確かなら以前は立ち寄り不可の宿だった「山の季」です。2年ほど前から経営がタカミヤグループに替わり、立ち寄りも受付けていただけるようになりました。外観からして高級感漂う雰囲気、受付けは丁寧、館内にはお香が広がり、米沢の民芸品「お鷹ぽっぽ」の一刀彫も実演販売しています。
館内には大浴場が「檜風呂」と「石風呂」の二箇所あり、訪問時は女性側が石風呂でした。その他におそらくは宿泊者のみと思われる家族湯もひとつあります。脱衣所を抜けると大きく取られた窓に沿って10人サイズの長方形浴槽がひとつあります。湯口より無色透明熱め源泉を投入、浴槽内でぬるめ寄り適温で、湯面から香る温泉臭は弱く少しばかり香る程度、湯花はほとんど見当たらず浴槽サイズにしてやや投入量が少なくこなれ感がありましたが、悪い印象はまったくなく逆に万人がストレスなくゆったり浸かる事ができるように調整されていると感じました。浴槽内には以前の名残なのか吸い込みと吐き出しと思われる箇所がありましたが、訪問時は使われている気配はなく掛け流し利用でした。
白布のお宿といえば昔ながらの雰囲気漂う「秘湯」な印象も強いのですが、こういうどこか洗礼された都会的なお宿の需要もあるかと思います。
(まぐぞー・2016年1月)
▼玄関
▼館内
▼一刀彫実演所
▼浴場前の休憩スペース
▼浴場入り口
▼男性脱衣所
▼男性浴室
▼浴槽
▼湯口
▼浴槽からの眺め
▼女性浴室
▼湯口
▼溢れだし
白布温泉 別邸山の季 簡易データ
山形県米沢市大字関字清水浦3931-4
0238-55-2141
14時~17時(事前に電話連絡した方がよいようです)
600円
訪問:2016年1月
白布温泉 別邸山の季 温泉分析概要
白布第1号源泉・白布第2号源泉・白布第3号源泉(分湯枡における分析)カルシウム-硫酸塩泉 57.2℃ pH=7.3 溶存物質計=1198㎎ Li=0.2mg Na=58.3 K=5.3 Mg=1.4 Ca=268.7 Mn=0.7 F=0.7 Cl=6.7 HS=0.3 S2O3=1.6 SO4=679.5 HCO3=72.9 CO3=0.1 H2SiO3=101.2 HBO2=0.5 CO2=6.3 H2S=0.1 (H27.5.18) ※温泉利用状況=見当たらず