中山温泉(閉館)

中山温泉は閉館しました。

国道沿いに案内看板があり、そのまま立寄りした施設。少しわかりずらい場所に位置しており、周囲は雑木林に囲まれています。玄関横には「中山温泉荘」と看板が掲げられていますが、宿というより立寄り施設といった印象を受けました。館内は一般家庭のような雰囲気もあります。

受付けでは姉弟らしき子供達が番台。お風呂は男女別の内湯がそれぞれに一つずつあります。浴室は二方向がガラス張りになっているので、とても明るく清潔感が漂っています。1.5×3mサイズのタイル張り浴槽には無色透明な湯が満たされています。パッと見た感じはなんて事はないのですが、湯に浸かってみるとこの湯の良さが分かります。無色透明ながら、湯にとろみ感があります。肌に馴染む優しい浴感は、たまらなく心地よいものです。湯口周辺では湯面や湯中にアワの浮遊が目立っています。湯口46℃、浴槽43.5℃に調整されての掛け流し。刺激の強い蔵王帰り、仕上げ湯感覚で寄ってみるのも良いと思います。
(三昧・2006年12月)


以前より13号沿いの大きな案内看板が気になり何度か探すも、どうも見つけられない。今回は、ちょっと時間をかけてジックリと探してみた。散々探した挙句、結局、沼の点在する細い農道のような道を進んだ先でようやく発見。「よくまぁ、こんな寂しい所に温泉施設を造ったものだ・・」というのが第一印象。

どこか「医院」のような外観の中山温泉は、玄関をくぐるとお子さんが店番をしています。館内は生活感漂う雰囲気で、子供用の雑貨やゲーム、雑誌などが点々と。

浴室は男女別に内湯がひとつづつ。女性側は6人サイズの長方形タイル浴槽がひとつというシンプルなもの。浴槽に注ぎ込まれる湯は無色透明、湯口でやや熱め、浴槽内で適温~ややぬるめ。サラサラと溢れ出しがあり、静かに掛け流されています。ホワッと柔らかな温泉臭が漂い、少しばかりのキシム浴感。ストレスなく湯浴みのできる程よい湯加減がたまりません。注ぎ口は投入時の勢いか細かな泡も多く、湯口を陣取ると泡付きも楽しめました。派手さはありませんが、なんとも癒される湯です。窓が広くとられた明るい雰囲気の浴室は、清掃が行き届き気持ちよく利用できました。
(まぐぞー・2006年12月)

▼外観

▼掲示

▼男性浴室

▼湯口

▼湯口付近は泡で白く見えます

▼女性浴室

▼湯口

▼溢れ出し

中山温泉は閉館しました。

中山温泉 データ

山形県上山市中山5307-14
8時30分~19時
350円
訪問:2006年12月

中山温泉 温泉分析

熊の前源泉 アルカリ性単純温泉(Na-HCO3・Cl) 46.2℃ pH=8.9 溶存物質計=326.2mg Na=84.7mg K=2.9 Ca=3.9 F=11.3 Cl=4.7 Br=0.2 I=0.1 SO4=72.8 HCO3=101.2 CO3=9.6 H2SiO3=34.5 HBO2=0.3 CO2=0.7 (H16.11.15)