山形温泉 蔵王荘(廃業)

山形温泉 蔵王荘は廃業しました。

 
市内の住宅街の一角にある旅館です。5階建ての外観が目を引きます。旅館部だけでなく、湯治での宿泊も積極的に受け入れている様子。フロントでは商売っ気の無い女将さん?が対応。浴場周辺には「加温・加水無し。濾過無し。生の源泉100%」という掲示があり、湯浴み前にかなり期待してしまいました。

男女別の浴室には内湯が一つ。ガラス越しにはちょっとした庭園を眺める事ができます。浴室に入り、嬉しくなってしまいました。無色透明無味無臭のこれといって、湯に特徴が無い場合が多いナトリウム-硫酸塩泉ですが、なんと色付き湯です。ほぼ正方形の浴槽は4人ほどがゆっくりと浸かる事が出来る広さです。石造りのカエル君を象った湯口から、源泉を10L/minほどを投入しています。個人的にはもっとドンドコ出して欲しい所ですが、些か熱い源泉なので仕方ありません。湯口のカエル君に鼻を近づけてみると、タマゴ臭が鼻をくすぐってきてニンマリ。備え付けのコップで飲泉してみると、金気味が目立ち何かの薬のような不思議な味もする。湯面は貝汁の様に白っぽく、色は緑がかったというか、黄色がかったような、という色付き具合。弱いつるスベ浴感もあり掛け流し。カランからも温泉が出てきてとても気に入った一湯。
(三昧・2005年9月)


以前より温泉ファンの間で良泉として評判の高い「蔵王荘」に立寄りました。名前からして、てっきり蔵王温泉にあるかと思いきや、山形市内の住宅街に建つお宿です。ちょっと古びた感のある蔵王荘は湯治宿としても利用されている様子。

女性浴室には3人程入られる内湯浴槽がひとつ。鉄錆色の析出物で染まった石造りの湯口より湯が流し込まれ、浴槽内で緑がかった黄土濁り(鉄錆色の細かな湯花も少し)。スルスル浴感の気持ちの良い湯が掛け流し利用されています。飲泉用のコップが置かれていたので一口飲んでみると仄かな鉄風味。湯口ではかすかに硫黄風の臭いが漂います。カランも温泉利用で蛇口は真っ黒に変色。備品はシャンプー、ボディソープ。浴感が心地よく、目に写る湯の色も優しく、いつまでも浸かっていたくなるような、評判通りの良い湯でした。
(まぐぞー・2005年9月)

▼素泊まりご飯味噌汁付き4000円

▼男性浴室

▼女性浴室

▼湯口

山形温泉 蔵王荘 データ

山形県山形市蔵王成沢173
立寄り時間要確認
300円
訪問:2005年9月

山形温泉 蔵王荘 温泉分析

蔵王荘源泉 ナトリウム-硫酸塩泉 50.1℃ pH=8.0 蒸発残留物=3046mg Li=0.2mg Na=939.9 K=8.5 Mg=4.0Ca=58.8 Mn=0.1 Fe2=1.5 F=2.8 Cl=125.4 Br=0.5 I=0.2 SO4=1688 HPO4=0.3 HCO3=277.4 CO3=2.1 CO2=4.7 H2SiO3=41.6 HBO2=14.8 HAsO2=0.2 (H10.9.29) ※温泉利用状況=加水無し・加温無し・循環濾過無し・薬剤使用無し