鉄輪温泉 萬力屋別館(宿泊)

別府湯めぐりの拠点にした鉄輪にある「萬力屋別館」。おばあちゃんが管理する貸間宿で、一泊一人3000円+税の宿泊料で調理場は自由利用できる。以前は宿泊すると地獄釜はお隣さんの「萬力屋」にあるものを借りるように使っていたようだが、今ではそれはできないようである。利用希望する方は電話で要確認。

場所は鉄輪の細い路地を進んだトコにあるので、空港レンタカーで軽自動車を選択したのは正解だった。別府での湯めぐり移動には軽自動車が便利なのです。

宿への到着は15時すぎ、到着するとおばあちゃんから建物内の施設設備について一通り説明を受ける。宿泊部屋は階段先の2階の角部屋で、ココでは一番よい部屋だったのかも知れない。今回は素泊まりなので、宿泊料金を2名2泊分を先払いする。部屋・浴室・調理場などを撮影後、部屋で荷物片付けが終了すると同時に湯めぐりに出発した。

萬力屋別館の浴室は玄関入って左手に進んだ先の右手に一か所ある。利用客ごとの貸切で利用、タイル造りで2人ほどの広さがある。湯船横には温泉成分の白いトゲトゲ状の析出、湯道は赤茶色に変色した貯湯槽があり、栓で湯量調整されて湯船内へ注入される。温度は体感で42℃弱、基本は無色透明だが少し濁りを生じたこなれた感じの湯が掛け流し。入浴は夜は20時位までに、朝は8時位からとおばあちゃんの希望。鉄輪の貸間では入浴可能時間が夜間・深夜は不可など限定されている所が多い。外での湯めぐりに夢中になったので、結局は到着した日の一度のみの入浴で終わりました。
(三昧・2016年3月宿泊)


別府湯めぐりの際、二連泊でお世話になった鉄輪温泉の貸間です。貸間とは鉄輪で多くみられる昔ながらの宿泊システムで、部屋のみを貸す、東北で言うなら大沢温泉や後生掛温泉の湯治システム、最近の例で言うなら短期滞在のウィークリーマンションのようなものと思っていただければわかりやすいです。

萬力屋別館は、高齢の女将さんがひとりで切り盛りする昔ながらの貸間です。建物は年季が入り、一見すると普通の民家に見えなくもないです。実際、女将さんの年齢的なものもあり、それほど積極的には営業されていないようで、一日で受けるお客さんは一組のみといった具合。我が家が訪問した際は、たまたま常連さんが一人だけいらしたのですが「こういう事はあまりない」との事です。すぐ隣にはごく一般的な旅館スタイルで食事のおいしさに定評があり人気の「萬力屋」がありますが、こちらは親戚の若い夫婦が営業しているとの事。だからといって何か設備を共有するわけでもなく「完全に別」な印象を受けました。

案内された部屋は路地に面した二階で、充分な広さのある昭和の雰囲気漂う飾り気のない和室です。寒い時期に訪問したためか、炬燵が置かれていました。部屋からは鉄輪温泉の町並みや路地を行き交う人々が見え、どこか懐かしい気分になります。そして遠くにはチラリと海や高崎山も望む事ができました。部屋は古いながらも清掃がきっちりとされ、快適に過ごす事ができました。置かれた布団セットも特に問題なく利用する事ができました。

トイレは共同、こぢんまりながら共有のキッチンスペースもあります。洗面台などに置かれたタオルが、いつも洗濯したてのものが積まれているあたり女将さんの気配りが伺えました。鉄輪温泉といえば噴気を利用した地獄釜のある宿もあり、この萬力屋別館に以前宿泊したレポを拝見すると「隣の萬力屋のを使えた」との情報もありましたが、それはおそらく女将さんがお願いして特別に使わせてもらったのかと思います。基本的には地獄釜はないものと考えて訪問された方がよいですね。またすぐ近くには民間の地獄釜施設があるので、どうしてもという人はそちらを利用するといいかもしれません。

お風呂は一階のお婆ちゃんの居住スペースにあります。ようは、普段お婆ちゃんが使っている自家用を使わせてもらう感じでしょうか。浴室の感じが双葉荘の男女別にとても似ているので、もしかすると同じ業者さんの手によるものかな?浴室には2人サイズのタイル浴槽がひとつあり、無色透明で優しい香りのする鉄輪の湯が静かに掛け流されています。源泉が熱いので浴槽投入は少なく、そのために少々こなれ気味の適温となっていますが、なにしろ利用者がかなり限定されるので嫌な草臥れ感はありませんでした。まぁ鉄輪ではよくある湯使いですね。

ここのお婆ちゃん(女将さん)は、昔ながらのキッチリとした商売をされる方で、私達が玄関を出入りするたびに出てきて「いってらっしゃい」「おかえりなさい」をしてくださいます。出入りの激しい私達だったので、お婆ちゃんもさぞや大変だったと思います。特に鉄輪の湯巡り中は、戻って来たとおもったらスグまた飛び出しての繰り返しで、最後の方ではお婆ちゃんと競争みたいになってました。初めて泊まった萬力屋別館ですが、手入れの良くされた使い勝手のいい貸間でした。また機会があればお邪魔したいです。
(まぐぞー・2016年3月宿泊)

▼玄関

▼玄関まわり

▼宿泊した部屋

▼お茶請け

▼部屋からの眺め

▼夕食は近所で調達した刺身と総菜

▼炊事場

▼浴室

▼浸かった様子

▼源泉枡

鉄輪温泉 萬力屋別館 簡易データ

大分県別府市鉄輪風呂本6組
0977-66-3345
宿泊しました:一泊素泊まり3000円
立ち寄りに関しては未確認
訪問:2016年3月(宿泊)

※温泉分析書と利用状況の確認できず