戸倉上山田温泉 国楽館 戸倉ホテル

宿全体が昭和の雰囲気をたっぷりと想わせる温泉宿です。館内には以前は使われていたであろうジュークボックスやリモコン無しのチャンネル手回しテレビもありました。

声を掛けると女将さんがいらして、立ち寄り受付完了。浴室は宿の感じからは異なる洋風チックな造り。ちょっと意外で拍子抜けしてしまった。壁には川に架かる橋描かれたタイル絵がある。浴槽は6人サイズのタイル造りのもの。お湯は無色透明、ほとんど臭いは感じられない。上山田のタマゴ臭を期待していくと少しがっかりしてしまうかも。湯口の湯溜め部分でのみ弱くタマゴ臭を感じることができる。茶系の湯華もチラホラと。投入湯量はチョロチョロ程度なので多客時が心配である。湯温は湯口54.7℃、浴槽で42.5℃。源泉は加温しているのでもう少し温めに加温し、投入量を増やして掛け流すという一般的な手もあるが、そう簡単なものでも無いのかも知れない。外には露天風呂もあったが、湯口はなく内湯からの流れ込み湯であった。
(三昧・2016年1月)


戸倉上山田温泉街に軒を連ねる旅館のひとつです。周囲には比較的大きな新しめの宿が多いのですが、こちらは昔ながらの風情ある和風の建物です。前日に立ち寄り訪問したところ湯溜め中で「まだまだ時間がかかりそう・・」との事で、翌日の午前中にお邪魔しました。

古びた雰囲気のある木造の館内は、湯治宿といった趣もあります。館内には男女別に浴室があり、それぞれ大きさと造りが違うのですが入れ替え制かは不明です。今回お邪魔した女性側は、内湯のみのこぢんまりとした浴室です。館内は鄙びた雰囲気がありますが、浴室は改装でもしたのか、石板とタイルばりで意外にも新しめでした。浴室には細長い7人サイズの長方形浴槽がひとつあり、湯口より激熱源泉を少量づつチョロチョロと投入しています。これを見て「なるほど、これじゃあ湯溜めに時間がかかるわけだ」と納得。無色透明湯は浴槽内でやや熱め寄り適温での掛け流し。湯の中には黒や茶色のモヤモヤしたカス状湯花が多数沈殿しています。戸倉上山田でお馴染みのタマゴ臭は湯口でごく僅かに香るものの浴槽内では完全に飛んでいました。なにぶんチョロチョロ投入なので、浴槽内では湯はだいぶ「こなれ気味」となっていました。戸倉上山田温泉のタマゴ臭ムンムンの湯を想像して訪問するとチョット肩透かしを感じるかもしれませんが、懐かしいジュークボックスなど置かれた館内を見るだけでも楽しいかな、と思います。
(まぐぞー・2016年1月)

▼館内

▼昭和の香りがあちこちに

▼ジュークボックスもありました

▼男性内湯

▼別の角度から

▼湯口

▼男性露天風呂

▼露天風呂浴槽

▼内湯からの流れ込み穴

▼女性浴室

▼湯口

▼浴室のタイル画

戸倉上山田温泉 国楽館 戸倉ホテル 簡易データ

長野県千曲市戸倉温泉3055
026-275-2019
立ち寄り時間要問い合わせ
500円
訪問:2016年1月

戸倉上山田温泉 国楽館 戸倉ホテル 温泉分析概要

戸倉温泉源泉開発協同組合新5号源泉と上山田温泉株式会社3号源泉の混合泉(湯口における分析) アルカリ性単純温泉 39.5℃ pH=9.0 溶存物質計=328.0mg Na=79.5mg(82.33mv%) K=2.0 Mg=0.6 Ca=12.6 Sr=0.1 F=0.6 Cl=62.4(40.54) OH=0.2 HS=0.6 SO4=52.3(25.11) HCO3=76.5(28.80) CO3=5.4 H2SiO3=33.1 HBO2=2.0 (H21.2.25) ※温泉利用状況=加温あり