熊の湯ほたる温泉 志賀高原ホテル一望閣

立ち寄りで訪れたお宿の一望閣です。大型観光ホテルの類に属していて冬季はスキー客で賑わうことでしょう。車を停めた駐車場横には露天風呂の扉があり、従業員に尋ねてみるとこちらは宿泊者専用とのことで立ち寄りでは利用不可。フロントで「入浴できますか?」と申し出るとわざわざ階下にあろうと思われる浴室まで小走りでなにやら確認に向かってくださった。戻ってくると「はい大丈夫です」との事。清掃後の湯溜め具合いを見に行ってくれたそうです。

入浴の受付をして浴室へ向かいました。階段を下り廊下を奥へ奥へと進んだ先に浴場はありました。脱衣して浴室を見ると先客は誰もいません。途中で一人来ましたが、しばらくは独占して楽しまさせていただきました。

10数人サイズのタイル造り浴槽が一つ。そこには緑白色濁り、透明度は約7-8cm位、湯表面には白っぽい膜がチラホラと浮かんでいました。室内にはフルーティな硫化水素臭が漂っています。湯口横の湯面向こうには換気窓がしっかりと施工されています。湯口にて実測45.5℃、投入湯量は約45L/minほどあり。浴槽では41.8℃の適温湯で温いと感じてしまう方もいるかと思われる湯温調整でした。スベスベとした感覚で鮮度は良好。湯口の湯を味見してみたら歯が浮くようなギシギシとした感じがありました。室内は上部に小窓がいくつかあるだけなので浴室からの眺望云々は一切なしです。お湯は加水してありますがしっかりと掛け流しており温泉好きを満足させる充分なレベルを維持していました。
(三昧・2020年10月)


 

志賀高原のスキー場の近くに数軒の観光ホテルが集まる中の一軒、志賀高原ホテル一望閣です。角間川をはさんですぐお隣が「熊の湯ホテル」という位置関係です。スキーシーズンは賑わいそうな立地ですが、訪問時は紅葉も終わり、まだ雪も降らない微妙な時期で、周囲は観光客の姿もなく静寂の中でした。立ち寄りを伺うと、清掃が終わって湯溜めのタイミングとのことで、わざわざ浴室まで見に行ってくださいました。

浴室はフロントから階段をずんずんと下り、さらに廊下を奥へ進んだ突き当りにありました。男女別浴室は内湯のみで、露天風呂はありません。屋外の駐車場横に露天風呂がありましたが、そちらは宿泊者専用とのことです。

比較的広さのある浴室には15人サイズ浴槽がひとつあり、湯口より熱めの無色透明湯が投入され、浴槽内で目にも鮮やかな乳緑色となって掛け流されていました。湯の表面は白い湯膜に覆われ、そっと浸かるとまるで流氷のように湯膜が割れます。やがて溢れだしと共に湯膜の多くは流れ出てしまうので、まだあまり人が浸かっていない時ならではのお楽しみです。

浴槽内で適温の湯はむんむんと濃厚な茹でタマゴ臭が香り、湯口から一口含むと歯の浮くような金属味がします。浴槽サイズにしてじゅうぶんな投入量があり、鮮度は申し分なく、スベスベとした浴感も心地よく満足度の高い湯浴みとなりました。
(まぐぞー・2020年10月)

▼志賀高原ホテル一望閣 外観

▼階段を下りた廊下の奥に浴室はあります

▼途中にあった館内掲示

▼浴室入口

▼男性脱衣所

▼男性浴室

▼鮮やかな湯色です

▼湯口

▼女性浴室

▼湯口

▼湯膜ビッシリ

熊の湯ほたる温泉 志賀高原ホテル一望閣 データ

長野県下高井郡山ノ内町大字平穏7148
0269-34-2031
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立ち寄り時間要問合せ
800円
訪問:2020年10月

熊の湯ほたる温泉 志賀高原ホテル一望閣 温泉分析

志賀高原 含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉(硫化水素型)62.5℃ pH=6.4 溶存物質計=1.346g Na=92.9mg(23.60mv%) K=4.4 Mg=10.7 Ca=241.3(70.34) Sr=1.2 Mn=0.5 F=0.2 Cl=56.1 Br=0.2 HS=16.9 S2O3=9.6 SO4=431.5(52.20) HCO3=363.0(34.57) H2SiO3=111.1 HBO2=6.6 CO2=216.6 H2S=53.7 (H30.8.27) ※温泉利用状況=加水あり



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