寺尾野温泉 薬師湯

小国町の山あいにある温泉共同浴場の「寺尾野温泉 薬師湯」です。場所はGoogle Mapdeを参考にするのがベストと思います。アクセスは車で寺尾野温泉の近くまでは行けますが、「この先、車は通れません」のような案内標識があり、道が狭い為にダイレクトに建物前までは行くことができません。

道路わきに広がる田んぼをのんびり歩いて進んだ先に、湯気抜きを備えた瓦屋根の寺尾野温泉が見えてきました。浴場建物入口上には「薬師湯」と書かれた木板が誇らしげに掲げらえています。

中に入ると温泉効能表らしきものが目の前にあります。それによると温泉は硫化水素泉・34.4L/min・1℃などと掲示されています。「1℃」というのは誤りでしょうか。どうみても加温している状態には見えません。入口からは左右に分かれ、男女別になっています。男湯は左で女湯は右でした。脱衣所横がすぐに浴槽になっている造りは別府の共同浴場ではお馴染みのスタイルです。

浴槽は2人サイズのものが2つあり、タイル仕切り一つで横並びに配置されています。手前浴槽は湯面下で女湯とつながっていますが、奥側の浴槽はつながっておらず単独でした。湯口は奥側の浴槽にあり飲泉コップの備えつけがありました。湯口の上部分にはお薬師様が利用客を見守っています。投入湯は奥側浴槽から手前浴槽へと流れ込む造りです。体感ですが湯口にて約40℃、奥側浴槽では約39℃、流れ込み方式の手前浴槽においては約38℃といった湯温でした。全体的に温め湯なので、通気の良い空間でじっくりとお湯に専念することができます。無色透明で弱タマゴ臭と芒硝薬臭を感じます。少しでしたがスベスベとキシキシの浴感もありました。

寺尾野温泉は無人の浴場なので男女浴室を分けている木塀に入浴料金箱があります。利用の際にはココに料金を支払うシステムです。このような素晴らしい浴場を一般にも開放して下さっている地域の方々に感謝です。
(三昧・2018年10月)


 

寺尾野温泉はのどかな田んぼの中にポツンと建つ無人の湯小屋です。昔はこういう素朴な湯小屋も日本全国に点在していましたが、この十数年でその数もだいぶ減ってしまいました。いまや貴重な湯小屋といってもいい存在です。

湯小屋内は男女別に立派な内湯がありました。料金箱は脱衣スペースの近くにあります。女性側浴室は二つに仕切られた浴槽があり、それぞれ2人ほど浸かれるタイル槽で、脱衣所から見て奥の浴槽に湯口があり、手前の浴槽へと流れ込む造りです。また、流れ込み浴槽は男性側と繋がっているというか、ひとつの浴槽を簡易的に板で仕切っているような造りになっています。

肝心の湯は、スッキリ爽やかな芒硝臭に加えほんのり優しく香るタマゴ臭がするもので、綺麗に澄んだ無色透明湯の中に細かな白湯花がチラチラと舞っています。湯口浴槽でぬるめ寄りの適温湯、流れ込み浴槽でぬるめの湯はスベスベとキシキシが混在した肌触りがあり、湯口より一口含むと明瞭なクスリ味がします。周囲ののどかな環境に溶け込むように、お湯の流れる音だけが響く静かな湯小屋で、浴後はサラサラとした肌触りの残る癒しの湯でした。
(まぐぞー・2018年10月)

▼周囲はのどかな田園風景が広がります

▼木立の中の寺尾野温泉

▼外観

▼入り口

▼掲示

▼男性脱衣所

▼料金はこちらへ

▼男性浴室

▼浸かった様子

▼男性側湯口

▼お薬師様が見守ります

▼女性浴室

▼女性浴槽

▼女性側湯口

▼湯口アップ

寺尾野温泉 薬師湯 データ

熊本県阿蘇郡小国町上田
Googleマップでみる
24時間入浴可とのことですが鍵が開いていればOKという感じでしょうか?
100円
訪問:2018年10月