▼横瀬の田の神様
横瀬地区にある共同浴場です。案内看板など一切無いので少しわかりずらいが、旧道の余地にレンタカーを駐車して周囲を見回せばマニアなあなたなら見つけられるでしょう。地域住民だけでなく通りすがりの温泉マニアでも料金を支払いし利用することができます。
木造平屋建ての外観で男女別の内湯を備えています。脱衣所からしてきちんと管理されている印象を受けます。浴室内に仕切り一つで区切られた浴槽が二つ横並びで配置されています。しかし向かって左側の浴槽には湯は張られていません。右側の浴槽のみ利用できます。5-6人サイズの石造りのものと思われますが、蓄積した析出物で湯船はもちろん、浴室床などにビッチリと付着していて元の素材がわかりずらいほどです。湯口の源泉投入は約30L/minほどあり十分な量はあります。
浴槽湯は無色透明、湯表面は貝汁薄白濁り、金気臭味、重曹甘味を感じる。土類成分のキシむ感じと、重曹成分のスベスベ感の両方を併せ持ちます。温泉利用状況は確認できませんでしたが、見るまでもなく全て該当無しの掛け流しと判断しました。但し入浴客自身による加水もできる感じでした。地域共有の財産、とても大切にされている施設でした。
(三昧・2016年6月)
周囲を雑木や田畑に囲まれた長閑な地区の湯小屋です。男女別に内湯があり、女性側にはお婆ちゃん二人の先客さんがいました。女性浴室には二つに仕切られた長方形浴槽がひとつ。ただしお湯は片方にしか満たされていません。空の方はどうするか?といいますと、なんと洗い場として利用されていました。
湯の満たされている側は5~6人サイズ。湯口より無色透明適温湯が流し込まれ、浴槽内でほんのり貝汁濁りを帯びたほぼ無色透明適温湯が掛け流し。キシキシとした肌触りの甘い重曹と金気風味が目立つ湯で、温泉成分により浴槽と溢れ出しの湯道は茶色く染まっています。掛け流し量も充分で気持ちの良い湯です。
ここでは先客のお婆ちゃん達が見知らぬ私に興味しんしんなご様子で、いろいろ話し掛け、「ここに浸かったらいい」とか、「この洗顔石鹸は顔がつっぱらないから使ってみるといい」とか、実に気さくに接してくださいます。けれど残念な事に約80パーセントの言が理解できず。東北出身の身には鹿児島方言の難易度高いです。「家の梅」とか「カリカリ梅」とか、わかる言葉も時々ありましたが。帰りには飴もいただき、ありがとうございました。
(まぐぞー・2016年6月)
▼外観
▼入口
▼掲示
▼男性脱衣所
▼料金箱
▼掲示
▼男性浴室
▼浴槽
▼湯口
▼溢れ出し
横瀬温泉 簡易データ
鹿児島県霧島市牧園町上中津川1132-3
7時30分~22時
200円
訪問:2016年6月
横瀬温泉 温泉分析概要
横瀬温泉 ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉・塩化物泉 50.5℃ pH=6.1 54L/min(自然湧出) 溶存物質計=1557mg Na=167.3mg(41.96mv%) K=29.4 NH4=1.8 Mg=54.7(25.94) Ca=94.3(27.15) Al=0.1 F=0.3 Cl=126.2(20.90) SO4=94.0 H2PO4=0.2 HCO3=701.3(67.47) HAsO2=0.4 H2SiO3=259.5 HBO2=27.1 CO2=520.8 (H21.7.29) ※温泉利用状況=掲示見当たらず