古里温泉 桜島シーサイドホテル

桜島フェリーにて桜島へ渡る。そのまま古里温泉へ直行。ガイド本の露天風呂写真にある湯の色が気になっていて立ち寄ってみた。外観は昭和に全盛期を迎えたような大型温泉ホテルといった印象を受けました。見た目ははっきりいって古く、浴室までの廊下通路や壁などにも補修が必要では?と感じてしまうほどボロですが、お湯だけに関して言えばとても満足出来た温泉でした。

まずは男女別浴室を通り過ぎて混浴露天風呂から浸かります。偶然にも先客と入れ違いで我が家のみで貸切入浴できました。まず圧倒されたのは混浴露天がある場所です。海を眼下に見下ろす場所に浴槽があるのです。10人サイズの長方形、石造りの浴槽で解放感のある露天風呂となっています。次に湯色に視線を奪われました。くすんだマスタード色というか酢味噌色?、黄色が主体となっている混濁湯です。出しスープのような塩味、甘味も感じる湯です。

次に男女別浴室に移動します。こちらは内湯と露天風呂を備えます。露天風呂との境にあるガラスサッシは常に全開なので内湯空間には熱こもりなど一切なく快適でした。小上がりにの場所に内湯があって、一段上がったところに浴槽はあります。5人サイズの浴槽は元の材質はタイル張りなのでしょうが、温泉成分の付着により一面茶色に変色しています。塩ビ管より約30L/minほどの投入湯があります。お湯は澄まし汁薄濁り、鉄サビ臭味にダシ甘塩味、ギチギチとした浴感あり。湯温は約44℃ほどで熱め湯が掛け流されています。

お次は露天風呂です。4人サイズの長方形浴槽で、こちらも一段嵩上げされた場所にあります。内湯より多少なほど濁り具合が上をいっています。湯温は約42-43℃、内湯と同じ湯が掛け流し。こちら露天では火照った身体を心地良い風がクールダウンしてくれるので気持ちが良いです。ほとんどの時間、露天エリアに滞在していました。宿自体はなんですが、温泉マニアの方々には立ち寄りをお薦めいたします。
(三昧・2018年10月)


 

海に面した桜島の外周にある、古びた印象の観光旅館です。規模としては大きめで、団体旅行華やかりしころは、きっと連日大勢のお客さんで賑わっていたのだと思います。建物自体は古びていますが、浴室はしっかりと清掃され保たれていました。館内には男女別浴場(内湯+露天風呂)、家族湯、混浴露天風呂があり、まずは混浴を利用してみました。

男女別に脱衣所があり、体が隠れる程度の濁り湯なので混浴の中でも難易度は低めです。浴槽は海が目の前で悪天候時は波がかかりそう。10人サイズ浴槽に岩組湯口よりほぼ無色透明の熱めの湯が流し込まれ、浴槽内で目にも鮮やかな黄色がかったクリーム色となり掛け流されています。なかなかの量を掛け流していて湯の鮮度も良く、目の前にはバーンと海が広がり爽快そのものです。

続いて館内の男女別浴室へ。たいてい浴室といえば湿度で蒸している所も多いのですが、こちらは海に向けてバーンと開放されているのでとても爽やかです。逆に脱衣所や館内の方が閉め切られているので暑苦しい感じでした。まずは内湯ですが5人サイズ長方形浴槽がひとつあり、湯口よりほぼ無色透明な熱めの湯が投入され、浴槽内で適温、薄黄土濁りの掛け流しとなっています。浴槽底には黄土色の温泉パウダーが沈殿しているので、お尻や足の裏に色がついてしまいます。湯面から優しい温泉臭が香り、口に含むと甘塩味に加え金気と炭酸味も感じます。キシキシとしたちょっと硬い印象の湯です。

さらに外には目の前に海の広がる5人サイズの長方形浴槽があります。こちらも内湯とほぼ同じ状態の湯ですが、やや湯色が濃いものになっていました。
(まぐぞー・2018年10月)

▼外観とフロント

▼混浴露天風呂

▼別の角度から

▼海が目の前です

▼湯口/見事な析出物

▼男性露天風呂/露天風呂湯口

▼男性内湯

▼女性内湯

▼女性露天風呂

古里温泉 桜島シーサイドホテル データ

鹿児島県鹿児島市古里町1078-63
099-221-2121
6時~8時・11時30分~20時
500円
訪問:2018年10月

古里温泉 桜島シーサイドホテル 温泉分析概要

古里15号 ナトリウム-塩化物泉 46.6℃ pH=6.1 溶存物質計=3.816g Li=0.8mg Na=1019(74.07mv%) K=66.4 NH4=2.6 Mg=105.5 Ca=92.0 Sr=0.4 Mn=1.7 Fe2=5.9 F=0.7 Cl=1531(75.93) Br=4.8 SO4=347.9 HCO3=387.1 H2SiO3=227.3 CO2=395.6 HBO2=22.7 (H21.1.5)