標茶温泉 味幸園

事前情報よく分からず、暗くなってからの訪問となってしまいました。国道から案内看板の通りに脇道に折れて進んだ先に味幸園はありました。玄関上の建物屋根部分に黄色のパイロットランプが回転点灯しているのが国道から見えるので目印になります。当施設、温泉公衆浴場のように思えましたが宿泊の可否などはわかりません。

玄関入り左手に受付、真正面に男女浴室がありました。照明暗めな浴室内は、日中の暑さがまだ残っていてそれに輪をかけるように熱気で軽いサウナのようになっていました。浴槽は左右に一つずつあり、それぞれ広さの異なるサイズとなっています。左手には縦長で2人サイズ、右手には正方形の4-5人サイズを配置してあります。両浴槽ともにお湯は同一のもので、多少の温度差が設けられていました。見るもモール泉そのものと思える湯色です。薄ウーロン茶色の透明、鼻に抜けるツーンとするような香りは素晴らしいです。それに加えてのニュルすべ浴感がいっそう満足度を高めてくれます。それにしてもこのモール温泉、なんとも複雑な知覚と独特の香り、そして浴感、何度浸かっても飽きないですね。
(三昧・2018年8月)


周囲を広大な牧草地に囲まれた一軒宿です。夜に訪問すると、遠くから黄色く点滅するライトが目印となります。昔ながらの鄙びた宿で現在も実際に宿泊客を受け付けているかは不明です。

女性浴室には7~8人と2~3人サイズの大小二つの浴槽があり、それぞれライオンの湯口から源泉が投入され、濃いウーロン茶濁りのモール泉が十分な量で掛け流されています。湯面にはこのタイプの湯でよく見られる泡が浮き、芳醇なモール臭が上品に香ります。湯はヌルスベとした肌触りがあり、ひとくち含んでみるとほんのり甘味、適温~やや熱めの湯温も心地よく、ついつい長湯をしてしまいました。お宿は鄙び系ですが、温泉利用のシャワーは使い勝手がよく体を洗うにもまったく問題ありません。備品は石鹸のみなのでお風呂セットは持参した方がよいかな。
(まぐぞー・2018年8月)

▼館内

 

▼男性浴室

▼大浴槽

▼湯口/お湯

 

▼小浴槽

▼女性浴室

▼大浴槽/湯口

 

▼小浴槽

北海道川上郡標茶町オソツベツ原野下御卒別628
0154852482
10時~21時(受付20時)
第3木曜日休み
400円
訪問:2018年8月
温泉旅館 味幸園(浴場注入口での分析)アルカリ性単純温泉 45.1℃ pH=9.2 溶存物質計=0.770g Na=195.7mg(96.38mv%) K=4.9 NH4=2.2 Ca=1.2 Fe2=0.3 F=10.3 Cl=165.5(51.66) OH=0.3 HS=0.2 SO4=8.1 HPO4=0.3 HCO3=82.4 CO3=60.7(22.35) BO2=10.8 H2SiO3=227.1 (H21.12.10) ※温泉利用状況=掲示見当たらず